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2024-04-01 01:30:00
ジェイソン・マーズ/ゲッティイメージズ
- AI(人工知能)が膨大な電力需要を引き起こしている。
- かつての約束を違えて、クリーンエネルギーではAIの成長ニーズを満たせないかもしれないと話す経営幹部もいる。
- そうなれば、AI企業は想定以上に化石燃料に頼らざるを得なくなるかもしれない。
AIが電力への新たなニーズを引き起こしている。テック企業の幹部らは、グリーンエネルギーへのコミットメントを長い間喧伝してきたが、その差し迫ったニーズは彼らに困難な前途を示している。
3月初めに開催されたCERAWeek by S&P Globalでは、ブームを巻き起こしているAIへの疑問が中心的な話題となったとウォール・ストリート・ジャーナルは報じた。毎年開催されるこのエネルギー会議には、地政学からエネルギー移行まで、幅広いテーマについて議論するため、アメリカのテキサス州ヒューストンに数千人のエグゼクティブが集まる。
“AIブーム”でどれだけの電力が必要になるのか、誰にも分からない。AIは膨大な計算能力とエネルギー負荷を必要とし、データセンターの爆発的な増加を引き起こしている。マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツ氏は、AIが消費する電力量は驚異的な量になるだろうとCERAWeek by S&P Globalで語った。
「『ああ、これはとてつもないことになりそうだ』となるだろう」とゲイツ氏は話したという。ChatGPTだけでも、アメリカの一般家庭が1日に使う電力の1万7000倍以上の電力を使用している。
テック企業の幹部たちが懸念しているのは、AIのエネルギー需要がクリーンエネルギーの能力を上回るだろうという点だ。風力発電や太陽光発電は天候に左右されるため必ずしも安定していない。原子力施設は建設に何年もかかるため、企業がすぐに電力を必要とする場合には実行可能な選択肢ではない。
「テクノロジーはインフラの構築を7年も10年も待つことはない」と天然ガスを生産するEQTのCEOトビー・ライス(Toby Rice)氏はウォール・ストリート・ジャーナルに語った。
「残るは天然ガスだ」
ライス氏はCERAWeek by S&P Globalで2つのこと —— 「君たちはどのくらい速く動けるのか? わたしたちはどのくらいの量のガスを手に入れられるか?」 —— を繰り返し尋ねられたという。
アメリカのバイデン政権が二酸化炭素 —— 気候危機を悪化させる、石炭や天然ガスを燃やした時の副産物 —— の排出量削減を目標に掲げていることを考えると、この問題はより切迫している。2023年4月、バイデン大統領は2035年までに電力部門を”カーボンニュートラル”にし、2050年までにアメリカ経済を”ネットゼロ”にするという野心的な目標を掲げた。
一部の企業幹部は、AIの劇的な成長はクリーンエネルギーへの移行を妨げるものではないと断言する。「我々は2050年までに”ネットゼロ”になる。今も固くそう信じている」とウォール・ストリート・ジャーナルに語ったのは、ドミニオン・エナジーのCEOロバート・ブルー(Robert Blue)氏だ。
「ただ、現在の需要の伸びはこれをより複雑にしている」という。
ブルー氏によると、同社はデータセンターの需要を満たすため、新たな天然ガスプラントを建設している。
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