「みんなの学校情報(大学版)」が2026年10月16日に公開した「北海道・東北の大学」就職・進学評価ランキングで、稚内市の育英館大学が1位に選ばれました。在校生や卒業生からの口コミを基に算出された本調査では、地域に根差した実践的な教育やキャリア支援が高く評価されています。
育英館大学がランキングで首位を獲得
稚内市に本部を置く育英館大学が、今回の「北海道・東北の大学」就職・進学評価ランキングで1位に輝きました。nlab.itmedia.co.jpによると、同大学は1987年開学の「稚内北星短期大学」を前身とし、2000年に私立大学として設置されました。情報メディア学部を擁する単科大学であり、プログラミングやネットワーク技術といった数理情報系、メディア表現系、社会情報系といった専門分野を学べる点が特徴です。就職率は2019〜2023年度の実績で96.7%を記録しており、実務に強い人材育成が評価の背景にあるとみられます。
国際教養大学に寄せられた学生の声
ランキング上位には、秋田県秋田市の国際教養大学も名を連ねています。同大学は2004年に設立された公立の4年制大学で、すべての講義を英語で行うなど国際色豊かな教育環境が強みです。4年間のうち1年間の海外留学が必須となっており、キャリア支援については専用のアカデミック・キャリア支援センターが就職と大学院進学をサポートしています。
nlab.itmedia.co.jpやYahoo!ニュースによると、在校生からは以下のような声が寄せられています。

国際教養学部国際教養学科の学生からは、真面目に勉強をしたいと思える人には向いている環境である一方、勉強だけではなく様々な課外活動にも参加でき、とても刺激をもらえる場であるとの声が上がっています。また、多くの言語に触れてたくさんの人と関わりたいと考える人にとってはまさに天国のような大学であり、他の大学と比べると特殊な部分も多い分、新しいことも多く毎日が楽しく充実しているとの意見や、学生数が少ないため進学実績はあまり目立たないものの、就職に関しては多くの学生が一流の企業に就職しているといった評価が寄せられています。
多角的な視点で見る「強い大学」の定義
大学の評価軸は調査によっても異なります。東洋経済オンラインが報じた「本当に強い大学ランキング」2026年版(北海道・東北編)では、東北大学が1位、北海道大学が2位となりました。同ランキングは、教育・研究力、就職力、財務力、国際力の4つの指標を用いており、受験偏差値だけでは測れない大学の実力を数値化しています。東北大学は「国際卓越研究大学」の認定を受けるなど、研究水準の高さが際立っています。

コミュニケーション力で評価される私立大学
AERA DIGITALが報じた大学通信による調査では、社会人が選ぶ「コミュニケーション力が高い大学」や「20年で社会的評価が高まった大学」といった独自の切り口でランキングが作成されています。こちらは全国の社会人1000人を対象とした調査であり、教育機関としてのブランド力や卒業生の資質が企業からどう見られているかを反映しています。このように、就職実績や口コミ評価、研究力など、どの指標を重視するかによって各大学の立ち位置は多様に変化します。
今後、18歳人口が急減する中で、各大学は教育内容の差別化をさらに加速させると予測されます。東北大学が2027年度に開設予定の「東北大学ゲートウェイカレッジ」のように、既存の学部枠を超えた新しい教育プログラムの導入も進んでいます。学生にとって、就職実績のみならず、どのような学びの環境が用意されているのかを見極める視点が、これまで以上に重要になってくるでしょう。