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2025-09-18 10:00:00
人はお金を多く稼ぐほど、もっと必要だと自分に言い聞かせてしまうと、カウルは指摘する。
例えば、管理職に昇進すると、ファッションやスキンケア、メイクまでアップデートする必要があると考えてしまいがちだ。
「自分が稼いでいる額に、必要だと思っていた額が近づくことに満足するどころか、むしろその差がますます広がっていく」
所得の増加が幸福感をもたらすとは限らないが、不便さを解消する助けにはなると彼女は言う。
「裕福な人には、『不便に対処できる余裕』があると感じている。ある程度までは、裕福なほど、この余裕は大きくなる」
つまり、お金があまりない学生と裕福な人が同じく飛行機に乗り遅れた場合、新しい便を予約する余裕のない学生にとっては大きな負担になるが、裕福な人にとってはそれほどでもないということだ。
2。 収入が多いほど生活満足度が高い
カウルは、心理学者の故エド・ディーナー(Ed Diener)が2000年と2001年に行った、収入の増加と生活満足度の相関に関する研究を紹介した。生活満足度とお金の関係は、暮らしている環境によって大きく左右されるという。
「もし貧しい国で暮らしているなら、世帯収入が増えることで生活満足度が高まる、というのは理解できる」
彼女自身もインドで暮らしていた際、両親の収入が増えたことで、屋外トイレではなく室内トイレを使えるようになった。
だがディーナーの研究によれば、この相関はアメリカやイギリスのような裕福な国ではそれほど強くないという。
「裕福な国に住み、少なくとも中流階級であれば、収入が増えても屋外トイレから室内トイレに変わったときのようなインパクトは得られないだろう」
3。 裕福であることが精神的な安定に役立つ
もうひとつの誤解として、収入が増えると精神的に安定するという考え方もあるが、カウルはそうではないと指摘する。
例えば年収が10万ドルから12万ドルに増えた人は自分では幸福になったと思うかもしれないが、「実際に『普段どのくらい幸せで満足しているか』『昨日はどのくらい幸せで満足だったか』と精神的な安定度を測定してみると、それほど高くない」ことが分かるという。
カウルは、その理由のひとつとして「周囲の人々の生活水準と自分を比べてしまうこと」を挙げる。「それに届かなかったり、維持できなかったりすると、かえって不幸せに感じてしまう」と述べた。
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