ヴァンデンバーグからのStarlink打ち上げとブースター回収
SpaceXは7月13日、太平洋岸のヴァンデンバーグ宇宙軍基地にあるスペース・ローンチ・コンプレックス4イーストから、ファルコン9ロケットを用いて27基のStarlink衛星を打ち上げました。打ち上げ時刻は現地時間の午後6時28分17秒(東部夏時間午後9時28分17秒 / 協定世界時7月14日01時28分17秒)でした。このStarlink 15-14ミッションは、同社の低軌道衛星コンステレーションにさらなる広帯域インターネット衛星を追加するものです。SpaceXは現在、10,700基以上の宇宙機を軌道上に保有しています。

ファルコン9ブースターB1093が太平洋上のドローン船へ着陸
今回の打ち上げには、テールナンバーB1093が付与されたファルコン9の第1段ブースターが使用されました。このブースターにとって今回の飛行は15回目にあたります。これまでにB1093は、Transporter-16ミッション、宇宙開発庁(Space Development Agency)向けの2回のミッション、そして11回におよぶStarlink衛星の打ち上げを遂行してきました。打ち上げから約8分後、B1093は太平洋上に待機していたドローン船「Of Course I Still Love You」への着陸に成功しました。これは同船にとって210回目の着陸であり、SpaceX全体では637回目のブースター着陸となりました。

ケープカナベラル宇宙軍基地SLC-40からのStarlink 10-45ミッション
SpaceXは、このほかにも活発な打ち上げスケジュールを維持しています。7月14日火曜日には、ケープカナベラル宇宙軍基地のスペース・ローンチ・コンプレックス40(SLC-40)から、Starlink 10-45ミッションの打ち上げが予定されています。この早朝の飛行では、新たに29基の広帯域インターネット衛星が追加される計画です。第45気象中隊の予報によると、打ち上げウィンドウ開始時の好天確率は90%であり、時間の経過とともに95%まで向上する見込みです。気象学者は、雷を発生させる可能性がある厚い雲の中をロケットが通過するわずかな可能性について注視しています。
ジョナサン・マクドウェル氏が分析するStarlinkの軌道展開数
SpaceXの打ち上げ実績は、近年急速に増加しています。天文学者のジョナサン・マクドウェル氏がまとめたデータによると、SpaceXは2026年前半に1,589基のStarlink衛星を展開しました。これは前年同時期の1,489基から増加しています。同社は2025年通年で3,180基を展開しており、これまでに打ち上げた総数は12,400基を超えています。

また、同社は再利用の記録更新も進めています。7月上旬には、ケープカナベラルからブースターB1067を使用して、36回目となる記録的な打ち上げを実施しました。このブースターは2021年6月にNASAの貨物輸送ミッションで初飛行し、その後、有人宇宙飛行ミッションであるCrew-3およびCrew-4、さらに24回ものStarlink打ち上げを担ってきました。なお、宇宙機全体の再利用記録は、NASAのスペースシャトル「ディスカバリー」が保持しており、同機は39回の飛行実績があります。
打ち上げの際には、条件が整えば「スペース・ジェリーフィッシュ」と呼ばれる現象が観測されることもあります。これは日の出や日の入りの時間帯にロケットが打ち上げられた際、空に泡や飛行船のような形状が現れる現象です。フロリダ州の住民からは、7月9日午前5時21分の打ち上げ後にこの現象が報告されました。SpaceXは今後も、フロリダやカリフォルニアの拠点から、リアルタイムの更新情報とともに継続的な打ち上げ運用を予定しています。
Find more reporting in our 科学&テクノロジー section.
