横浜市長選をめぐり自民党が推薦する弁護士の原澤敦美氏を巡る動きが活発化する中、横浜市政関係者の間では「原澤一強」という見方に対し慎重な声も上がっており、投票日の10月18日を控え複雑に絡み合う選挙戦の裏側を市議が明かした。.
弁護士・原澤敦美氏を軸とする展開と自民・立憲の動向
前回2025年8月の市長選では、現職の山中竹春氏が663,876票を獲得し、得票率52%で再選を果たした。対抗馬の田中康夫氏は264,740票で得票率は20.74%に止まったという実績がある。
不透明な政党配置と市議の指摘
さる横浜市議の一人は「前回の市長選では主要政党の多くが山中氏を支援したが、今回はそれぞれ別の推薦候補を立てて戦うため、有権者がこの動きをどう受け止めるかまったく予測がつかない」と指摘する。
田中康夫氏の出馬動向と無党派層の受け皿
選挙戦の大きな台風の目として警戒されているのが、前回選で2位となった田中康夫氏の動向である。完全な無所属・無党派として出馬すると見られる田中氏は、既存政党に失望した有権者の受け皿となる可能性を秘めている。
市議は「田中氏の動き次第では、支持層の票が大きく流れる可能性がある」と分析する。政党や支援団体が複雑な動きを見せる中で、無党派層の動向は結果を左右する重要な要素となる。前回の得票数を上回る支持を集められるかどうかが焦点だ。
山中竹春前市長の後援会と意思表明
パワハラ問題で辞職した山中竹春前市長(54)の動きも無視できない要素となっている。山中氏は28日に市内で開く後援会で出馬の意思表明をすると報じられており、再び選挙戦の舞台に戻る可能性が高まっている。
山中氏が謝罪会見や講演会を開いた際には連合のOBが関わっていたという経緯があり、表向きには支援する方針がなくとも、裏で支援する可能性は十分にないと市議はみている。田中氏と同様に、山中氏の存在もまた今回の市長選における台風の目となり得る状況だ。
連合の判断材料と国民民主党の単独支援
支援団体の動きも一枚岩とは言い難い。最大の支援組織の一つである連合は、いまだにどの候補者を支援するのか正式な態度を決めていない。
連合は原澤氏のマニフェスト発表を見極めようとしていたが、その最中に国民民主党が単独で原澤氏の支援を決定した。この動きによって連合は「股裂きの状況に置かれている」と市議は語る。マニフェストの内容次第で連合の最終的な判断が下される見通しであり、各陣営は水面下で激しい調整を続けている。
告示まで続く各陣営の水面下の攻防
10月4日の告示に向けて、各陣営の準備は最終段階に入っている。原澤陣営が経済界や一部政党の支持を固める一方で、各党の思惑が交錯し、支援組織の足並みは揃っていない。
山中氏の出馬表明や田中氏の動き、そして連合の最終的な判断がどのような影響を与えるのか。横浜市民は複雑な情勢の中で選択を迫られることになる。