ドナルド・トランプ大統領は2026年9月13日、中国の組織がイラン側へ衛星画像を提供したとの報道について、中国や米国も同様のスパイ活動を行っていると指摘した。この発言は、ヨルダンの米軍基地が攻撃され米兵3名が死亡した事件に関連する調査報道の最中になされたものである。
ヨルダン米軍基地攻撃と中国製衛星画像を巡る報道
2026年7月17日に発生したヨルダンのムワファク・サリティ空軍基地へのミサイル攻撃では、米兵3名が死亡する惨事となった。この攻撃の直前、中国の各組織がイラン側に対して同基地の高解像度衛星画像を供給していたと、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じた。米国の当局者らは、この衛星画像提供と致命的な攻撃との間に繋がりがあると指摘している。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙が引用した米当局者らは、この件を、戦争中のイランに対する中国組織からの支援が米軍に致命的な結果をもたらしたことを示す「これまでで最も明確な証拠(clearest evidence to date)」であると述べている。ただし、米当局者らは関与した中国の具体的な組織の特定を避け、北京政府による直接的な関与までは言及していない。
トランプ大統領の反応と米中間のスパイ活動
アイルランドへの週末訪問を終え、大統領専用機エアフォース・ワンで米国へ戻る機内にて記者団からこの問題について問われたドナルド・トランプ大統領は、中国が米国の情報を収集している事実を淡々と受け止める姿勢を示した。
ドナルド・トランプ大統領は、中国が米国をスパイしていると言われているが、それは正しく、米国側も同様に中国をスパイしていると述べた(Fox News報道による)。
トランプ大統領はまた、「彼らは基本的に我々がすることをしている(They basically do what we do)」と述べ、中国と米国の監視活動を同等に見なす考えを表明した。
ロイターの報道によると、これらの発言は、テヘランと北京の緊密な結びつきに対する米国内のいら立ちにもかかわらず、ワシントンと北京の間の幅広い緊張関係を和らげようとする政権の継続的な姿勢と一致している。
習近平主席との会談を控えた外交姿勢
中国の習近平国家主席は、2026年9月24日にワシントンを訪れ、トランプ大統領と首脳会談を行う予定である。ただし、中国側はこの会談の実施について公式にはまだ確認を発表していない。

トランプ大統領は、習近平主席との良好な関係を改めて強調し、「彼はかなり合理的に振る舞っていると思うし、我々もかなり合理的に振る舞っている(I think he’s behaved reasonably well, and we behave reasonably well)」と述べた。また、記者から今後の会談でこの問題に言及するか問われた際、トランプ大統領は直接的な回答を避けた。
2月末に米イスラエルとイランの戦争が始まって以来、少なくとも18名の米軍人が命を落としている。来る9月24日の首脳会談に向けて、こうした地域的紛争や情報支援を巡る問題がどのような外交的議論に発展するのか、引き続き注目が集まっている。