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米イランの軍事衝突激化でブレント原油が上昇、1バレル100ドルに迫る水準に

2026年9月8日、米国とイランの軍事衝突激化により、北海ブレント原油先物が1バレル97ドルを超え、100ドルに迫る水準まで上昇しました。米軍によるイラン原油タンカー3隻への攻撃と、それに対するイラン側の反撃が原油市場の緊張を再燃させ、6週間ぶりの高値を記録しています。…

米イランの軍事衝突激化でブレント原油が上昇、1バレル100ドルに迫る水準に

2026年9月8日、米国とイランの軍事衝突激化により、北海ブレント原油先物が1バレル97ドルを超え、100ドルに迫る水準まで上昇しました。米軍によるイラン原油タンカー3隻への攻撃と、それに対するイラン側の反撃が原油市場の緊張を再燃させ、6週間ぶりの高値を記録しています。

米軍によるタンカー攻撃とイランの反撃

ピート・ヘグセス米戦争長官(国防長官)は、イランが米艦艇を攻撃した場合には、対抗してイランの原油タンカーを破壊し、沈没させると述べました

米中央軍(CENTCOM)は9月5日、イランが米海軍艦艇2隻に向けて弾道ミサイルを発射したことへの対抗措置として、イランの原油タンカー3隻を攻撃したと発表しました。米中央軍によると、カーグ島沖の「M/Tダウニー」とジャスク近くの「M/Tスターク1」を恒久的に航行不能にし、オマーン湾にいた空荷の「M/Tカイロ」(別名「Noxen」)を完全に破壊しました。米軍は乗組員に退船を指示した後、船を使用不能にするため複数の重要箇所を攻撃したと説明しています。

一方、米中央軍は、米空母1隻と誘導ミサイル駆逐艦1隻がイランによる複数回の攻撃を回避し、米側に人的被害はなく、攻撃を誘発するような行為もなかったとしています。これに対し、イランの首席交渉官を務めるモハンマド・バーゲル・ガリバフ国会議長は、イラン時間9月6日に米軍によるタンカー攻撃を認め、「より速く、より重く、より痛みを伴う対応」を取ると警告しました。ガリバフ氏はBBCとAP通信が伝えたイラン国営メディアの報道の中で、米国に対し「手遅れになる前に」「ゲームのルールが変わった」ことを理解すべきだと述べました。

この緊張状態は原油価格だけでなく、米国内のガソリン価格にも影響を及ぼしており、ガソリン価格が1ガロンあたり4ドルを突破し、レイバーデー期間の最高値を更新しました。

ブレント原油97ドル超えと市場の価格予測

米国時間9月7日、北海ブレント原油先物の期近物は前営業日比1.03ドル(1.1%)高の97.31ドルで取引を終えました。米国産WTI原油先物の期近物も、午後2時28分(米東部夏時間)時点で1.16ドル(1.27%)高の92.64ドルとなりました。コモディティのベテランであるジェフ・カリー氏は、ホルムズ海峡の「正常化への回帰」という予測は「非常に、非常に楽観的」であり、「豊かさの幻想」は消えつつあると警告しています。

市場では、中東の紛争が一時的なショックではなく常態化しているとの見方が広がっています。2月28日の米国とイスラエルによるイラン攻撃から半年以上が経過し、イランによるホルムズ海峡の通航制限と、米国のイラン港湾封鎖という膠着状態が続いています。

Top Headlines | Brent Crude Surges Past $98, Per Barrel | N18S

主要金融機関は、今後のシナリオに応じて異なる価格予想を提示しています。

分析機関 シナリオ 予想価格(ブレント原油)
ゴールドマン・サックス 中東緊張によるリスクプレミアム増大 最大120ドル
ING(悲観) 戦闘激化で輸送混乱が拡大し、2026年末の輸送量が戦前の約50%にとどまる 104ドル
ING(楽観) 2026年9月に合意、輸送量が年末までに戦前水準へ戻る 75ドル

なお、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)がホルムズ海峡を通らない経路でエネルギー輸出を維持しようとしていることや、米海軍による地域への大規模な部隊展開が、価格上昇をある程度抑える要因となっています。

カナダを巻き込む外交摩擦と貿易対立

同時に、カナダと米国の間では経済的な対立も激化しています。カナダは火曜日から、約200億ドル相当の米国製品に新たな関税を課します。また、イランの外務省報道官エスマイル・バガイ氏はXへの投稿で、カナダがホルムズ海峡における米国の行動を支持し、米国を「宥和」することを選んだと批判しました。バガイ氏は、米国大統領が「カナダの主権と独立を露骨に軽視し、国全体を米国の一部として描写した」日に行われた決定であると述べています。

米イランの軍事衝突激化でブレント原油が上昇、1バレル100ドルに迫る水準に
Photo: CNBC

さらに、カナダの航空機メーカーボンバルディアが対立の激戦地となっています。ドナルド・トランプ大統領がTruth Socialに「米国でボンバルディアを販売することはもうない!……市場を求めるなら、ここで建設し、アメリカを『貯金箱』のように扱うのをやめるべきだ」と書き込んだことを受け、同社は現在の米国における事業展開の詳細を明らかにしました。

執筆者について: nipponese

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