ドイツ・ベルリンで開催されたIFA 2026において、Xiaomiは新型のブック型折りたたみスマートフォン「Xiaomi 18 Fold」を正式に披露しました。同社にとって2024年の「Mix Fold 4」以来となる本格的なブック型モデルであり、市場におけるライバル機を強く意識した設計が随所に見られます。
SamsungやAppleを見据えた「横長・コンパクト」な独自の筐体デザイン
「Xiaomi 18 Fold」は、Samsungが展開する「Galaxy Z Fold 8」などと同様に、近年トレンドとなっている短く幅広のデザイン路線を踏襲しています。しかし、そのアプローチには独自のこだわりがうかがえます。The Vergeの報道によると、カバーディスプレイとメインディスプレイの双方でおよそ1.4:1の比率を採用しており、国際的な紙のサイズやIMAXスクリーンに近いバランスに仕上げられています。これにより、映画『オデッセイ』をレターボックスなしで再生できる唯一のスマートフォンになる可能性があるとされています。

ディスプレイの具体的なサイズは、外側のカバーディスプレイが5.38インチ、内部のメインディスプレイが7.58インチです。Android AuthorityのAdamya Sharma氏は、閉じた状態ではSamsungのワイドスクリーン折りたたみ機と同様のパスポートのような形状であると指摘しています。また、ヒンジ側はフラットな角である一方、反対側には丸みを帯びた角を採用しており、展開した際にはGalaxy Z Fold 8よりもソフトでボックス感の少ない外観となっています。
一方で、ビルドクオリティに関しては課題も指摘されています。The Vergeは、Galaxy Z Fold 8よりもわずかに厚く重いこと、およびXiaomiがIP等級(防水・防塵性能)を一切発表していないことを挙げています。また、画面の折り目(クリーズ)についても、今年のSamsung製折りたたみ機より目立つとの評価があります。
自社製チップ「Xring O3」と強力なスペック
バッテリー容量は6,000mAhのシリコンカーボンバッテリーを採用しており、Samsungの4,800mAhを大幅に上回ります。充電性能は有線67W、無線50Wに対応しています。また、2つのOLEDディスプレイは最大4,000ニトのピーク輝度を実現しています。

ライカ監修のトリプルカメラシステム
カメラシステムは、Xiaomiの長期的なパートナーシップであるライカ(Leica)のブランディングを冠したトリプルカメラ構成となっています。構成は以下の通りです。
- メインカメラ:200メガピクセル(1/1.56インチタイプセンサー)
- ペリスコープ望遠カメラ:50メガピクセル(3.5倍)
- 超広角カメラ:50メガピクセル
カメラバーに印字されたテキストによれば、焦点距離は17-80mmをカバーし、UI上では0.7x、1x、2x、3.5xのオプションが表示されます。また、最大100倍のデジタルズームが可能です。カメラアプリでは、専用の50MP撮影モードや、メインカメラのデフォルト焦点距離を23mm、28mm、35mmから変更できる機能が提供されています。Android AuthorityのAdamya Sharma氏は、特にズームイン・アウトを行う際に操作感の良いホイールスタイルのズームコントロールを高く評価しています。
この製品は、Appleが9月9日に折りたたみiPhoneを発表すると期待される直前のタイミングで披露されました。The Vergeは、2,000ドル近い価格帯のデバイスに期待されるトリプルカメラを搭載し、バッテリーとディスプレイを改善したことで、市場にある折りたたみ機の中での有力な選択肢になり得ると述べています。