米英加でユダヤ教施設への襲撃が相次ぎ警戒を強化
米国ニューヨーク市では、金曜日の夜にマンハッタンのセントラル・シナゴーグで礼拝が妨害される事件が発生した。警察によると、ラリー・モンテス容疑者(46)が本堂に侵入し、反ユダヤ主義的な罵声を浴びせた。同容疑者はセキュリティ担当者によって1分以内に取り押さえられ、拘束された。セントラル・シナゴーグのアンジェラ・バックダール首席ラビは、SNSを通じてセキュリティ担当者の迅速な対応を称賛した。ニューヨーク市では、2026年7月末時点での反ユダヤ主義的なヘイトクライムが、前年比で8.5%増加している。
ユダヤ系組織「コミュニティ・セキュリティ・イニシアチブ(CSI)」のミッチェル・シルバーCEOは、ニューヨーク市警に対し、データマイニングや犯罪クラスターのマッピングを活用し、事件を未然に防ぐための重点的な巡回を求めている。CSIは他のシナゴーグに対しても、ボランティアによる警備訓練を行う「コミュニティ・セキュリティ・サービス」との連携を推奨している。
全米各地で続く深刻な被害
ミシシッピ州ジャクソンでは、ベス・イスラエル・コングリゲーションが放火の標的となった。FBIによると、スティーブン・スペンサー・ピットマン容疑者は、同施設が「ユダヤ教との結びつき」を持っていることを理由に犯行に及んだことを認めている。容疑者は施設内にガソリンを撒いて火を放った疑いが持たれており、連邦裁判所に起訴された。
また、ミシガン州でもシナゴーグに対して花火を積んだ車両が突入する事件が発生するなど、北米全体で施設警備のあり方が議論の的となっている。北米のユダヤ系セキュリティ団体「セキュア・コミュニティ・ネットワーク(SCN)」のマイケル・マスターズCEOは、物理的な攻撃や妨害への対応策として、状況認識能力の向上を目的としたウェビナーの提供を開始した。
カナダと英国における不安の広がり
カナダの「ブナイ・ブリス・カナダ」は、政府に対し、反ユダヤ主義の問題を調査し対策を提言する王立委員会の設置を求めている。

英国でも、ユダヤ教施設への攻撃がコミュニティを疲弊させている。マンチェスターのヒートン・パーク・シナゴーグでは、過去に車両が礼拝者に突入し、警備員が重傷を負う事件が発生した。ラビ・ウォーカーは「我々の社会で何かが深刻に間違っている」と述べ、政府によるさらなる対策の必要性を訴えた。

英国のコミュニティ担当大臣であるアンジェラ・レイナーは、BBCに対し、憎悪によって人々が信仰を自由に実践することを妨げられる事態は容認できないとし、「反ユダヤ主義は毒であり、すべてのユダヤ人が恐怖から解放されるまで戦い続ける」と強調した。
関連リンク: [https://www.bbc.co.uk/news/articles/cjrx4j7pyz3o?at_medium=RSS&at_campaign=rss](https://www.bbc.co.uk/news/articles/cjrx4j7pyz3o?at_medium=RSS&at_campaign=rss) [https://www.pbs.org/newshour/nation/fbi-says-man-targeted-mississippi-synagogue-in-arson-attack-because-of-its-jewish-ties](https://www.pbs.org/newshour/nation/fbi-says-man-targeted-mississippi-synagogue-in-arson-attack-because-of-its-jewish-ties) [https://www.cbc.ca/news/canada/nova-scotia/antisemitism-halifax-rise-global-incidents-community-response-9.7129169](https://www.cbc.ca/news/canada/nova-scotia/antisemitism-halifax-rise-global-incidents-community-response-9.7129169) [https://www.jta.org/2026/08/16/ny/jewish-watchdog-urges-nypd-to-use-cutting-edge-detection-tech-after-synagogue-attack](https://www.jta.org/2026/08/16/ny/jewish-watchdog-urges-nypd-to-use-cutting-edge-detection-tech-after-synagogue-attack)