ノルウェーのハーラル5世国王は今週末、入院先で健康状態が悪化したが、現在は安定していると王室が2026年8月24日に発表した。89歳の国王は血液の細菌感染症により抗生物質による治療を受けており、欧州最高齢の君臨者として療養を続けている。
オスロ大学病院での容体悪化と治療の経過
ノルウェーのハーラル5世国王は1週間前に国立病院(Rikshospitalet)に入院していたが、週末にかけて健康状態が悪化したと王室が日曜日の声明で発表した。「国王陛下のご健康は週末にかけて悪化いたしました。国王は血中の細菌感染症に対して抗生物質による治療を受けておられ、この治療に反応されております」と宮殿は述べている。王室によると、国王の容体は安定しており、引き続いてオスロ大学病院(Rikshospitalet)に留まり追って通知があるまで病気休暇をとるとしている。
89歳の君臨者は、赤血球が異常に急速に破壊されることで疲労感、顔面蒼白、息切れを引き起こす血液疾患である溶血性貧血(hemolytic anemia)の治療を受けている。先週、宮殿は、国王が受けていたコルチゾン治療に関連する体内の水分貯留(浮腫)のために病院での治療が必要となり、月曜日に病院に受け入れられたと発表していた。国王は当初、2週間の病気休暇に入るとされていた。
体調不良と入院に伴い、国王は9月1日と2日に予定されていたノルウェー中部トロンデラグ(Trøndelag)地域への訪問を取りやめている。ヴェルデンス・ガン(Verdens Gang)紙の報道によると、妻であるソニア王妃や、国王の不在時に摂政(regent)を務めている息子ホーコン皇太子(Crown Prince Haakon)をはじめとする複数の家族が病院を訪れ、国王を見舞っている。また、月曜日にはホーコン皇太子が病院の父親を訪門したと公共放送NRKが報じている。
国内各界からの反応とこれまでの経緯
ノルウェーの指導者たちは国王の健康状態について相次いで言及している。ノルウェーのヨーナス・ガール・ストーレ首相(Jonas Gahr Støre)は、「ノルウェー中が国王に寄り添い、国王のことを考えています」と述べ、「私の強い願いは、私たちが持っている優れた医療制度から、国王が引き続き良い治療を受けられることです」と語ったとNRKが伝えている。さらに、議会議長のマスード・ガラハカニ(Masud Gharahkhani)は、「私たちはこの時にあたり、陛下と王室の皆様のことを深く案じております。我々の愛すべき、そして勤勉な国王陛下に温かい思いをお送りします」と語った。


1991年から国王を務めているハーラル5世は、ここ数年で何度も入退院を繰り返している。今年2月には、冬季休暇中にスペインのカナリア諸島の病院に入院し、皮膚感染症の治療を受けていた。また2年前には、マレーシアでのクイーンとのプライベート休暇中に体調を崩し、現地で一時的なペースメーカーの装着手術を受け、医療機内に搭乗してノルウェーへと帰国していた。