脚本家でエンターテインメント・ジャーナリストのローレン・J・サルキン氏が、人気ドラマシリーズ『イエローストーン(Yellowstone)』のアイデアを盗用されたとして、クリエイターのテイラー・シェリダン氏を著作権侵害で提訴した。金曜日にカリフォルニア州で提起されたこの訴訟では、シェリダン氏のほか、パラマウント、NBCユニバーサル、101スタジオ、およびエレベート・エンターテインメントが被告として名指しされている。
2016年のピッチと「拒絶」の経緯
裁判資料によると,サルキン氏は2016年から2017年にかけて、自身の制作したパイロット脚本および関連資料『ソブリン・ネイション(Sovereign Nation)』を、シェリダン氏のマネジメント会社であるエレベート・エンターテインメントに提出した。これに対し、同社からは
テイラー氏は関心を持ってくれたことに大変感謝しているが、残念ながらテレビプロジェクトに対応することはできないという回答が届いたという。
しかしサルキン氏は、この拒絶から「数ヶ月以内」にパラマウントが『イエローストーン』の制作を承認したと主張している。同作は2018年6月20日にパラマウント・ネットワークで第1話が放送された。訴状では、シェリダン氏が実際にはテレビプロジェクトへの対応が不可能だったわけではなく、サルキン氏の著作権で保護された作品を利用して『イエローストーン』を開発したと述べている。
主張される具体的な盗用箇所
サルキン氏は、単にウェスタンというジャンルや土地争いという抽象的なアイデアが似ているのではなく、具体的な「表現上の選択」がコピーされたと主張している。訴訟で挙げられた具体的な類似点は以下の通りだ。

- 政治的および開発権力の制度的中心として機能する部族カジノの設定。
- 予約地境界を越えた拡大を巡り、部族議長のカジノ事務所で行われる象徴的な対立シーン。
- 信託地の利用、ゾーニング規制の不在、および拡大の具体的なメカニズムとしての99年リース構造。
- 領土支配の争いを劇的に描くための、繰り返し登場するマスタープランのイメージ。
さらにサルキン氏は、自身のピッチデッキの中でダニー・ヒューストン氏とギル・バーミンガム氏の起用を提案していた点も強調している。両名は後に『イエローストーン』にキャスティングされ、バーミンガム氏はカジノを通じた開発戦略を担う部族の政治的リーダー役、ヒューストン氏はその拡大のための政治的・商業的経路を提供する外部の開発権力者役という、サルキン氏が想定していた役割と「実質的に平行な構造的役割」を演じていると主張している。
法的な要求と今後の影響
サルキン氏は、現在および将来にわたる著作権侵害を停止させるための差し止め命令を求めている。また、金額は明記されていないが、『イエローストーン』フランチャイズから得られた利益を含む損害賠償を請求しており、陪審員による裁判を要求している。

関連情報まとめ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 原告 | ローレン・J・サルキン(脚本家、エンタメジャーナリスト) |
| 被告 | テイラー・シェリダン、パラマウント、NBCユニバーサル、101スタジオ、エレベート・エンターテインメント |
| 根拠となった作品 | 『ソブリン・ネイション(Sovereign Nation)』(2016-2017年提出) |
| 主な請求内容 | 著作権侵害による損害賠償(フランチャイズ利益含む)および差し止め命令 |
本件は、TheWrapやVarietyなどの報道を通じて明らかになった。