Remedy Entertainmentは、最新の半期財務報告において、サバイバルホラーシューター「Alan Wake 2」の世界累計販売本数が3万本…ではなく300万本を突破したことを明らかにした。同作は、今年第2四半期(4月〜6月)の期間中にこの節目に到達したという。本作の前回における販売本数の公式発表は昨年2月に行われており、当時は200万本を突破して利益を生み出し始めたことが報告されていた。
「Alan Wake 2」世界累計販売本数が300万部を突破
2023年10月の発売以降、「Alan Wake 2」は同社にとって過去最速のペースで売れたタイトルとして称賛されてきたが、開発・マーケティング費用の回収や利益化には時間を要した。また、PC版においてはEpic Gamesストアでの独占配信となっており、Steamでの未配信が販売の伸びを制限しているのではないかと指摘する声も存在する。
財務業績の下落と「Control Resonant」への巨額投資
好調なタイトルのマイルストーン達成の一方で、Wccftechが発表した財務報告では、売上高、利益、キャッシュフローが軒並み減少する結果となった。第2四半期の売上高は前年同期の16.9百万ユーロから40.0%減少して10.2百万ユーロとなり、上半期全体でも23.1%減の23.3百万ユーロ(前年同期は30.3百万ユーロ)へと落ち込んだ。

3月に就任したCEOのジャン=シャルル・ゴードション氏は、前年同期(2025年第2四半期)にマルチプレイヤー実験作「FBC: Firebreak」の発売やサブスクリプションサービス契約(Xbox Game PassやPlayStation Plusへの展開)に伴う一時的な大きな収益押し上げ効果があったため、比較として今年の下落は想定内であると説明している。また、営業費用の増加については、次作のプロモーション活動に投資を行ったことが主な要因であると指摘されている。
次期作「Control Resonant」への期待と開発状況
同社が現在、最大の経営資源を投入しているのが、シリーズ最新作となる「IGN」だ。PC、PS5、Xbox Series X/S向けに9月24日の全世界同時発売が予定されているこのアクションゲームは、PCとコンソールを合わせて150万件以上のウィッシュリストを獲得している。

さらに内部アナリティクスによれば、PlayStationプラットフォームにおいて、同作はアメリカ、ドイツ、ブラジルの予約ランキングで上位3位以内にランクインするなど、順調な事前需要を集めている。ゴードション氏は同作を「初日から必須の購入タイトル(must-have day-one purchase)」として位置づけており、適正な価格設定と競合環境の変化を背景に自信を示している。
なお、Remedyの現在の開発体制は以下のようになっている:
- Control Resonant:フル生産段階(2026年9月24日発売予定、セルフパブリッシング)
- Max Payne 1 & 2 リメイク:フル生産段階(Rockstar Games向け)
- 未発表の新作プロジェクト:生産準備(production readiness)段階
同社は「Control Resonant」の発売を経て、通期の売上高およびEBITDAが前年比で成長するとの見通しを維持している。