ウクライナ軍によるドローン攻撃が、ロシア最大のオンライン小売業者であるワイルドベリーズ(nbcnews.com)の物流拠点に対して相次いで実施されている。一連の攻撃は、ロシアの消費者経済において中核的な役割を担う同社のインフラを標的としたものであり、ロシア軍への物資供給網に打撃を与えることを目的としている。
ウクライナ軍ドローンによるワイルドベリーズ拠点への相次ぐ攻撃
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、これらの標的がロシア軍へのドローン部品、航法装置、その他の装備品の提供に関与していると主張している。これに対し、クレムリン(ロシア大統領府)は、ワイルドベリーズが軍事補給品を扱っていることを否定している。また、創業者であるタチアナ・キムは、ウクライナが通常の仕事をしている一般の人々を攻撃していると非難している。
各地の被害と影響
南部 aol.com およびスタヴロポリ地方のネヴィンノムスクにある拠点では、夜間に物流施設が攻撃を受け、従業員の避難騒動となった。クラスノダールでは倉庫複合施設への攻撃により10人が負傷し、その後の病院で若い女性1人が死亡したと、同地域のヴェニアミン・コンドラチェフ知事が明らかにしている。また、ネヴィンノムスク郊外の倉庫複合施設でも5人が負傷したと、ウラジーミル・ウラジーミロフ知事が発表した。

さらに、サンクトペテルブルク近郊のフセヴォロジュスク地区にあるウトキナ・ザヴォド物流パークや、市内南方のシュシャリにあるワイルドベリーズの倉庫も攻撃を受けて炎上した。レニングラード州のアレクサンドル・ドロズデンコ知事は、3人が負傷して入院したと述べている。ロシア防衛省によると、これらの攻撃はウクライナによる多数のドローンを用いた大規模な空爆の一環であり、クリミアや黒海、アゾフ海を含む14の地域が標的となった。
ロシア経済および民間企業への打撃
ウクライナ側による一連の攻勢は、ワイルドベリーズのインフラに対して深刻な損害をもたらしている。OSINT(公開情報調査)アナリストのExilenova+によると、キャンペーン開始以来、ワイルドベリーズ関連の施設20か所が攻撃を受け、そのうち15か所が全焼したと報じられている。また、ロシアのメディア報道によれば、ヴォロネ日近郊やツーラ地域のアルエクスィン、トヴェリ、および占領下クリミアのシンフェロポリなどでも施設が被害を受けている。

アマゾンとは異なり、ワイルドベリーズとそのライバル企業であるオゾンは、独立系セラーとロシア全域の買い手を結びつけるマーケットプレイスとして機能している。ウクライナ側の攻撃によるサプライチェーンの混乱は、商品を販売する数百人の中小企業や個人事業主に深刻な打撃を与えており、生計を脅かされた売り手からは不安の声が上がっている。