2026年8月8日、ブラジルのリオデジャネイロで発生したヘリコプター墜落事故により、観光名所であるコルクモント(キリスト像)周辺の空撮を楽しんでいた4名が命を落としました。墜落したのは、豊かな森林に覆われた山岳地帯であるチジュカ国立公園内のビスタ・シネサ付近です。現地報道によると、この事故ではコロンビアのボゴタ出身でTikTokで20万8千人以上のフォロワーを集めていた17歳のインフルエンサー、ソフィア・ムリージョさんも犠牲となりました。
チジュカ国立公園での悲劇と被害者の素顔
同局の報道によると、ソフィアさんとともに搭乗していたのは37歳の母親ウェンディ・マンリケさんと59歳の祖母ロシオ・クビジョスさん、そして操縦士のアレッサンドロ・ロシャさんでした。コロンビアのコンスルジェネラル(総領事)であるディアナ・パエス氏が語ったところでは、被害者の一行は、少女の15歳の誕生日を祝うために同市を訪れていたとのことです。伯父のビクトル・マンリケ氏がG1に語ったところによれば、家族はブラジルへバカンスに訪れており、地元のツアー代理店「Voo Rio Panorâmico」を通じて象徴的なキリスト像周辺を巡る20分のヘリコプター遊覧を予約していました。搭乗定員の都合からグループ6人のうち3人が午前11時発の便に搭乗し、残りのメンバーは次の便を待っていた中で悲劇が起きました。
相次ぐ事故と高まる安全管理への懸念
リオデジャネイロ市内では、街のランドマークを上空から一望できる遊覧ヘリコプターが観光客の間で非常に人気を集める一方で、運航の安全性に対する懸念が急速に高まっています。市内では直近でも、レクレオ・ドス・バンデイランテスの西部郊外上空で2機のヘリコプターが空中で衝突し6人が死亡する事故(6月14日発生)が起きており、今回の墜落事故はさらなる安全対策の必要性を浮き彫りにしました。この事態を受け、リオデジャネイロのエドゥアルド・カバリエレ市長は、人気観光アクティビティであるヘリコプター飛行についてより厳格な監督を求め、新たな安全措置が実施されるまでの間「1、2週間の運航停止」の可能性すら示唆しました。
「ビジュカ国立公園内のビスタ・シネサ付近で本日発生したヘリコプター事故の犠牲者のご家族に対し、連帯の意を表明します。」 エドゥアルド・カバリエレ(リオデジャネイロ市長)、Al Jazeera
カバリエレ市長はソーシャルメディアへの投稿で、ブラジルの国家民間航空局(ANAC)と接触していることを明らかにしました。「市役所は、我が市でますます頻繁に運航されているヘリコプター飛行の監視を強化し、安全を確保するためにANACが直ちに行動を起こすよう要請した」とカバリエレ市長は説明し、「必要となる可能性のある措置や行動を支援するため、市役所のあらゆる体制をANACの裁量に委ねる」と述べています。一方、国家民間航空局によると、当該のヘリコプターは有効な証明書を所持しており、遊覧飛行を行うことが認められていたとのことです。
当局による調査と残された謎
事故原因については現在も調査が続いており、何が機体の墜落を引き起こしたのかは分かっていません。一方で現場からは重要な手がかりも回収されています。G1が報じたところによれば、飛行中の機内の様子を記録していたカメラが消防士らによって回収され、捜査当局へと引き渡されました。