ドナルド・トランプ大統領は、イランとの紛争が6カ月目を迎える中、軍事的な攻撃を再開するのではなく、経済的圧力を重視する「低姿勢(low-keying it)」な対応をとっていることを明らかにした。トランプ大統領は日曜日、Axiosとの電話インタビューで現在の戦略について「我々は低姿勢で臨んでいる」と述べ、「半ば交渉しているような状態だ。イランの深刻なインフレと、資金が枯渇しているという事実を注視している」と語った。
トランプ大統領、イランへの経済的圧力による「低姿勢」アプローチを継続
トランプ大統領は、米国の海軍による封鎖がイラン経済を圧迫しており、同国が軍への給与支払いにさえ窮している状況だと指摘した。また、紛争開始当初に1バレルあたり100ドルを超えた原油価格が、現在は約75ドルまで下落し、米国の消費者への負担が軽減されている点にも言及している。
ホルムズ海峡の再開をめぐる膠着状態
世界全体の石油・天然ガス供給の約20%が通過するホルムズ海峡の再開に向けた交渉は、依然として難航している。オマーンを仲介役とした交渉において、イラン側が新たな条件を提示したことで、合意への期待は停滞した。
イランのアッバス・アラグチ外相は日曜日、米国との直接交渉は行われておらず、仲介者を通じてメッセージを交換している段階だと説明した。また、イランの国家安全保障機関のトップであるモハンマド・バゲル・ゾルガドル氏は、海峡再開の条件として以下の要求を挙げている。
* 米国によるさらなる脅威の停止 * イランおよびその同盟勢力(レバノン、パレスチナ、イエメン、イラク)に対する攻撃の停止 * ペルシャ湾における米海軍の封鎖解除 * 対イラン制裁の解除 * 凍結されたイラン資産の解放 * 戦争による損害賠償の支払い
米国内の動向と戦略的見通し
トランプ大統領は、現在の状況を「チェスゲームのようだ」と表現し、「必ずうまくいく」と自信を見せた。米当局者によると、大統領は先週から紛争のデ・エスカレーション(緊張緩和)に傾いており、戦闘を停止させることでイランを国内の経済危機と向き合わせる狙いがあるという。

一部の報道によると、トランプ大統領は核開発計画に関する合意が得られない場合でも、ホルムズ海峡さえ再開できれば勝利宣言を行う可能性を検討しているとされる。一方で、JD・バンス副大統領は米国の戦略について、「外交、経済、軍事的なあらゆるツールを駆使している」と述べ、まだ勝負の途中であるとの認識を示した。
イラン国内の政治的分断と軍事背景
イラン国内では、経済崩壊を避けるために米国との合意を模索するマスード・ペゼシュキアン大統領派と、米国への譲歩に反対する革命防衛隊(IRGC)のアフマド・ヴァヒディ司令官派の間で意見が割れている。

紛争の長期化に伴い、米国内では武器在庫の枯渇が懸念されており、国防総省は防衛企業に対し、武器生産の増強を要請している。また、中間選挙が近づく中で、ガソリン価格が戦前の水準を上回っていることも、トランプ政権にとって圧力を高める要因となっている。
トランプ政権は2月下旬からイランへの空爆を開始し、当初は短期間での勝利を見込んでいた。しかし、イランがホルムズ海峡を戦略的カードとして活用したことで、紛争は長期化の様相を呈している。現在、米国政府は「商業航行が障害なく回復するという合意が発表され次第、イランの港に対する封鎖を解除する」との立場を維持している。
https://www.newsnationnow.com/politics/trump-low-keying-it-iran/ https://www.timesofisrael.com/trump-says-us-low-keying-iran-conflict-giving-economic-pressure-time-to-work/ https://www.aol.com/articles/trump-claims-low-keying-iran-212003000.html