2026年7月30日の深夜から翌31日未明にかけて、南δ(デルタ)アクアリウス流星群とやぎ座アルファ流星群という2つの流星群が同時に活動のピークを迎えます。ただし、98%の満月に近い月明かりの影響で観測条件は厳しいと報じられています。
7月30日の夜空で同時にピークを迎える2つの流星群
夏の夜空を彩る天文現象として、南δアクアリウス流星群とやぎ座アルファ流星群が同日の夜に極大を迎えます。地球が太陽系内の彗星が残したデブリ(宇宙のちり)の中を通過する際、大気圏に突入した小石やちりが気化して光の筋を描く仕組みです。
南部デルタ・アクアリウス流星群(Southern Delta Aquariids)は、マーズデン彗星やクラハト彗星の分裂に由来すると考えられているほか、マックホルツ第1彗星(Comet 96P/Machholz)に由来するという別の説もあります。また、やぎ座アルファ流星群(Alpha Capricornids)は、NEAT第169P彗星(169P/NEAT)の半分が崩壊したことで約3,000〜5,000年前に形成されました。
月明かりによる観測への影響と最適な視認時間帯
両流星群が極大を迎える時期は、7月29日に満月となった「バック・ムーン(Buck Moon)」が翌夜も98%の輝度を保っているため、明るい月光によって多くの流れ星がかき消されて見えづらくなると指摘されています。それでも流星群を捉えたい場合、観測のタイミングや環境づくりが重要になります。両流星群ともに速度が比較的緩やかであるため、流星を捉えるチャンス自体は残されています。流星を観察するための最も適した時間帯は、夜明け直前の午前2時頃とされています。

- 南δアクアリウス流星群:おもに南半球の熱帯地域で観測しやすく、安定した数の流れ星を生み出しますが、淡く消え残るトレイルや火球はめったに見られません。アメリカ・メキシカン・カリブ海地域などの観測者にとって良い機会となり、時間あたり約25個の出現が予想されています。
- やぎ座アルファ流星群:活動規模は控えめでピーク時でも1時間あたり5個程度ですが、ロイヤル・ミュージアムズ・グリニッジ(Royal Museums Greenwich)によると、時折「黄色い低速の火球(yellow slow fireballs)」を発生させることで知られています。
肉眼での観測方法とイギリス・アメリカにおける視界の見通し
観測にあたって望遠鏡や双眼鏡といった特別な機材は必要なく、肉眼で空を見上げるだけで十分です。月明かりを直接視界に入れないよう、建物、木、または丘の後ろに月を隠し、空の最も暗い部分に視線を向けることが推奨されています。アメリカ南部やメキシコ、カリブ海の地域では、とりわけ見晴らしが良くなるとされています。
イギリス国内においても観測は可能ですが、月明かりの強さに加えて気象庁(Met Office)によると雲が出る可能性があるといった気象条件の懸念があります。イギリスでの夜間から翌朝にかけての気温は16度を下回らないため、フーディー一枚で快適に過ごせるとされています。