2026年7月24日、ウォール街の主要株価指数は週を通じての中東情勢の緊迫化やインフレ懸念を受け、2週連続の下落を記録した。一方で、原油価格が一週間ぶりに下落し、米国内では新たな関税措置が発動されるなど、市場は複雑な値動きを見せている。
中東情勢の緊張と原油価格の動向
ダウ・ジョーンズ・インダストリアル・アベレージとS&P 500の下落
しかし、イランとの軍事衝突の激化はエネルギー市場の先行き不透明感を強めている。ニューヨーク市場では、油価格が1週間ぶりに下落した。ダウ・ジョーンズ・インダストリアル・アベレージは235.60ポイント(0.5%)上昇して51,947.25となった。一方、S&P 500はわずか3.68ポイント(0.1%未満)上昇の7,411.98でほとんど動かず、3月以来となる2週連続の下落を記録した。テック株中心のナスダック総合指数は161.87ポイント(0.6%)下落し、24,975.82で引けた。

週間ベースでは、ナスダック、S&P 500、ダウがそれぞれ2.1%、0.6%、0.4%の下落となった。投資家らは、トランプ政権による新たな関税の発表や、しつこいインフレの重圧に苦しむ経済への懸念にも直面している。また、10年物国債利回りは、トランプ大統領の2期目に入ってからの最高水準を前日に記録した後に後退した。アーロン・レニー(Aaron Rennie)が報じたように、金曜日のセッションはまちまちの展開となり、主要株価指数は週間ベースで下落して取引を終えた。
半導体・テクノロジー株の動向とAIへの懸念
マイクロン・テクノロジーとブロードコムの下落
ナスダックの下落を主導したのは、急激な下落を記録した複数の大型テック株およびチップ関連株であった。マイクロン・テクノロジー(Micron Technology)は7%下落し、ブロードコム(Broadcom)は2.7%下落した。また、ラウンドヒル・メモリーETF(DRAM)は、構成銘柄であるサンディスク(SNDK)およびマイクロン・テクノロジーの下落を受け、8.5%急落した。シネアド・ケリー(Sinéad Carew)およびラギニ・マツール(Ragini Mathur)がロイター向けに報じたように、投資家が人工知能(AI)への大規模な投資や、マイクロソフト(MSFT.O)、アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)、メタ(META.O)、アップル(AAPL.O)といったメガキャップによる次期決算発表を前に、半導体株を売り急いだことが背景にある。
さらに、アンデルセン・キャピタル・マネジメントのCEOであるピーター・アンデルセン(Peter Andersen)は、「投資家がAIからの成長という約束を期待して近年にテクノロジー株に殺到した後、AI向けに増え続ける巨額の資本支出の必要性について懸念を抱くようになった」と述べている。アルファベット(GOOGL.O)が水曜日の遅くに、現金を燃やしながらも資本支出を引き上げる計画を発表したことも、投資家の熱意を削ぐ要因となった。インテル(INTC)は、利益の上振れと引き換えに巨額の資本支出を慎重に見極める投資家によって、株価が4%下落する場面も見られた。
地政学的緊張とその他の市場変動
ドナルド・トランプ大統領による大規模な攻撃の言及
市場では、ドナルド・トランプ大統領が紛争が紅海に拡大したことを受け、「大規模な攻撃」を検討していると言及するなど、米国とイランの動向に強い関心が寄せられている。一方で、パキスタンが新たな平和交渉への道筋を検討しているとの報道もあった。金価格は11:31 AM ET時点で0.74%上昇して4,080.10ドルとなり、10年物国債利回りは4.71%へと上昇した。
シカゴ・オプション取引所におけるコール・オプションの取引
木曜日のシカゴ・オプション取引所(Cboe Option Exchange)では、およそ230万件のコール・オプションと140万件のプット・オプションが取引され、単日の株式プット・コール比率は0.61、21日移動平均は0.58となった。宇宙開発企業であるスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(SPCX)の株価は、先月の巨額の新規株式公開(IPO)後に企業評価の再評価が進む中で圧力を受け、史上最安値圏へと下落した。市場全体が多面的なプレッシャーにさらされる中、投資家はブルーチップ銘柄への買い戻しや今後の決算内容の精査に動いている。
