GOP lawmakers want to rein in Trump’s $1.8 billion payout fund. Here’s what
ドナルド・トランプ大統領の任期残期間における移民強制送還予算を巡り、共和党は700億ドル規模の法案審議で停滞に直面している。ホワイトハウスの舞踏会警備費や18億ドルの政府不当行為補償基金の組み込みを巡る共和党内の意見対立が、党の最優先事項である「Reconciliation 3.0」の進捗を遅らせている。 移民強制送還予算案の頓挫とホワイトハウスの警備費用 当初、共和党にとって容易な通過が見込まれていた約700億ドルの移民強制送還関連法案が、予期せぬ摩擦を引き起こしている。Fortuneの報道によれば、この法案にはホワイトハウスの舞踏会警備に関する予算や、政府による不当な扱いに対する18億ドルの賠償基金の設置が含まれており、これが党内の反発を招いた形だ。 この停滞は単なる一過性の問題にとどまらない。共和党は中間選挙に向けた「最後の売り込み」として、税制や歳出削減を盛り込んだ包括的な党内法案「Reconciliation 3.0」の成立を急いでいる。しかし、今回の移民法案でのつまずきは、連邦議会における共和党の足並みの乱れを浮き彫りにし、有権者が代替案を模索するリスクを孕んでいる。 「Reconciliation 3.0」を巡る党内の高揚と現実 マイク・ジョンソン下院議長やスティーブ・スカリース多数党院内総務は、国防費を数千億ドル増額し、同時に政府の無駄遣いや不正を削減することで財源を確保する法案を推し進めている。ジョンソン議長は、昨夏の税制改革法案の成功を例に挙げ、今回も可決に自信を見せている。 「以前よりも小規模で、 provision(条項)も少なくなります。全員を『イエス』と言わせるための要素を削ぎ落とすことで、よりシンプルで美しい法案になるでしょう。」マイク・ジョンソン下院議長 下院予算委員会の委員長であるジョディ・アーリントン議員(Fortune)は、国防予算の確保が党内の結束を強めると主張する。 「この法案には、紛争地域にいるわが軍を支援するための資金が盛り込まれるはずです。紛争の時代に、わが軍や軍関係者の支援を望まない共和党員がいるなど、私には想像もできません。」ジョディ・アーリントン(下院予算委員会委員長) 一方で、民主党側は冷ややかな視線を送っている。下院予算委員会の筆頭民主党議員であるブレンダン・ボイル議員(Fortune)は、昨夏の成功とは状況が異なると指摘する。その最大の要因として、トランプ大統領の支持率を挙げ、共和党が直面する道のりの険しさを強調した。 アイオワ州で見られる政治的摩擦と有権者の経済的苦境 ワシントンでの立法闘争と並行し、アイオワ州では中間選挙に向けた熾烈な前哨戦が繰り広げられている。Punchbowl Newsによると、アイオワ州の民主党は、長年共和党の地盤となってきたこの州で、知事選、上院選、そして3つの下院選挙区の奪還を狙っている。 2024年の大統領選でトランプ大統領が13ポイント差で勝利したアイオワ州において、民主党の計画は極めて野心的だ。しかし、民主党候補者は、トランプ政権の政策がもたらした生活コストの増大が、有権者の間に深刻な反発を生んでいると分析する。 上院選に出馬しているジョシュ・テュレク州下院議員は、自身の支持基盤について次のように語った。 「私たちは、レッドステート(共和党支持州)を装っているが、実際には常識的な州なのです。票差は僅かです。もしトランプの最初の中間選挙で私たちが成し遂げたことを再現できれば、議会をひっくり返すことができます。」ジョシュ・テュレク(州下院議員・上院候補) 同様に、第2選挙区で出馬を目指すリンジー・ジェームズ州下院議員も、経済不安が有権者の意識を変えていると指摘する。 「人々は、トランプの政策によって自分たちの経済的現実が破壊されているのを目の当たりにしています。ガソリンや食料品の問題だけではありません。医療保険の掛け金が上昇している事実が、人々を苦しめているのです。」リンジー・ジェームズ(州下院議員) 中間選挙に向けた不確実な未来 共和党は、8月の休会前までに包括的な予算案を成立させることを目指している。もしこの高額な3,500億ドルの防衛費を含む法案が頓挫すれば、トランプ政権と共和党指導部は、選挙戦を前に政治的な求心力を失う恐れがある。 アイオワ州の上院選に出馬するザック・ワールズ州上院議員が「多くのことは右派対左派のイデオロギーの問題ではありません。結局のところ、誰のために働いているのかという問いなのです」と述べるように(Punchbowl News)、現在の政治的混乱の根底には、既存の政治システムに対する有権者の不信感がある。 共和党が党内の結束を再構築できるのか、それとも民主党が経済的な不満を追い風に議会奪還を果たすのか。8月の休会までの議会での動きが、その帰趨を占う重要な指標となるだろう。