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2026-02-21 08:30:00
- あるワシントンD.C.のデベロッパーは、最も狭い部分の幅が6フィート(約1.8m)しかない「極細住宅」の建設を余儀なくされた。
- 物件担当のエージェントによると、ゾーニング法(土地利用規制法)の規制により、0.02エーカー(約81平方m)という土地にこれ以上のサイズの住宅を建てることは難しかったという。
- この極細住宅は2023年7月に79万9900ドル(約1億2198万円)で売りに出されたが、最終的には48万4000ドル(約7381万円)で売却された。
最も広いところでもわずか10フィート(約3m)の幅しかないこのワシントンD.C.の物件は、デベロッパーが厳しい制約の中で工夫を凝らし、1ベッドルーム、1バスルームを備えた住宅に仕上げた。
そして当初は79万9900ドル(約1億2198万円)で売り出されたが、最終的にその価格から40%近い値引きとなる48万4000ドル(約7381万円)で売却された。
売主側の物件担当エージェント、ジェニファー・ヤング氏が2024年にBusiness Insiderに語ったところによると、デベロッパーがこの土地を購入した直後に土地利用規制が変更されたため、新たな設計図の作成が必要になったという。
その際、ヤング氏は「D.C.の土地利用規制を遵守しつつ、機能的で魅力的な住宅を建てるためには、文字通り1cm単位で調整する必要があった」と語った。
不動産検索サイト「Zillow(ジロー)」の情報によると、ディベロッパーのナディ・サムナン氏は、この土地を2021年に20万ドル(約3050万円)で購入していた。だが、規制変更により、2つの路地に挟まれた車の進入路(ドライブウェイ)」のような土地に、極細住宅をどのように建てるかという難題に直面することになった。サムナン氏はワシントン・ポスト紙に対し、設計は何度も修正を重ね、市の許可部門から承認を得るまで7カ月近くかかったと語った。
「何度も途中で投げ出したくなった」と、彼はその苦労を吐露している。
ヤング氏によると、この物件は地元以外からも大きな関心を集めていたという。
「私のキャリアの中でも、Zillowで最も閲覧された物件の1つだ」とヤング氏は語った。「確かに単なる好奇心で見に来る冷やかしも少なくない。でも、初めて住宅を購入する層や、エアビー(Airbnb)での貸し出しや大学生向けの賃貸物件としての利用を検討している投資家からも多くの引き合いがある」
しかし、市場での反応は期待外れに終わり、価格は下落の一途をたどった。売り出しから1年後には62万5000ドル(約9531万円)まで値下げされ、直近の掲載価格は49万9000ドル(約7610万円)だった。
Zillowによれば、延べ床面積600平方フィート(約55.7平方メートル)のこの住宅は、販売価格が下降し続ける間、賃貸物件としても掲載されていた。賃料は当初月額2900ドル(約44万2250円)だったが、その後月2500ドル(約38万1250円)で募集されていた。
最終的に、この物件はここを生活拠点(本宅)として利用したいと考えていた人物に売却されたと、購入側エージェントのスティーブン・ガバウアー氏はBusiness Insiderに明かした。彼がこれまで扱った中でも、かなりユニークな部類に入る物件であることに変わりない。
「ワシントンD.C.で、あのサイズの戸建て住宅を見たのは初めてだった」とガバウアー氏は語った。「ましてや、あのような狭い路地に建っている物件は見たことがなかった」
ナディとディーンのサムナン兄弟は、2021年初めに65平方mの土地を購入し、4階建ての家を建てるつもりだった

Zillowによると、サムナン兄弟は20万ドル(約3050万円)でこの土地を購入した。
彼らは当初、完成した家より幅が2倍ある4階建てを建設するつもりだった。ところが、土地を購入した直後にD.C.の土地利用規制が変更された

「土地を買った直後に土地利用規制が変わってしまい、サムナン兄弟は事実上、手詰まりの状態となった。取引を白紙に戻すか狭小住宅の建設に挑戦するか、二者択一を迫られた」と、ヤング氏は2024年に語っている。
これほど狭いスペースでの建設作業は困難を極め、資材はすべて手で運び込まなければならなかった

「道はあるものの、大型の作業用トラックが通れる幅ではなく、作業スペースも非常に限られていた」と、ヤング氏は当時を振り返った。
最も狭い部分の幅はわずか約1.8mしかないが、いまどきの住宅に見られる設備はひと通りそろっている

フェンスで囲まれたパティオ(中庭)まである。こじんまりと座ってくつろぐスペースを確保するには十分な広さだ。
課題は資材の搬入だけではなかった。サムナン氏は、家の中に生活に必要な基本的な設備を配置するスペースを見つける際にも、工夫を凝らさなければならなかった

サムナン氏はワシントン・ポスト紙に対し、階段下のパウダールーム(洗面所兼トイレ)の設置は「極めて困難な挑戦」だったと語っている。D.C.の建築基準法では、トイレとシンクの間隔を少なくとも15インチ(38cm)空けることが義務付けられているため、彼はその基準を満たすために極細のシンクを選ばざるを得なかった。
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