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2026-02-16 10:00:00
- 元アップルのデザイナー、ジョニー・アイブが率いるデザイン会社が5年の歳月をかけ、フェラーリの新しい内装を作り上げた。
- このスポーツカーには、フェラーリが「タッチ」を向上させ、伝説的なレーシングカーの歴史を想起させる物理的なボタンが多数搭載されている。
- フェラーリはこのEVプロジェクトの新たな名称、「ルーチェ(Luce)」も発表した。
ジョニー・アイブ(Jony Ive)は、iPhoneを設計したデザイナーだ。iPhoneはそれまで多くの携帯電話にあった物理的なボタンを思い切って排除し、画面に表示される操作ボタンへと置き換えたことで広く知られている。しかし、彼が手がけた新しいフェラーリ(Ferrari)の内装は、それとはまったく異なるアプローチが取られている。
フェラーリは自社初の電気自動車(EV)、ルーチェ(Luce)の内装デザインを形にするため、アイブとアップル出身のデザイナー、マーク・ニューソン(Marc Newson)が設立したデザインスタジオ「ラブフロム(LoveFrom)」と5年間協業してきた。
その結果、数多くの物理ボタンと先進的なスクリーンを共存させた車内空間が誕生した。これは、フェラーリの走行性能に対するこだわりとアップルの洗練されたミニマリズムの融合だ。
フェラーリは外観の写真や詳細な仕様一覧はまだ公開していない。だが、これまでに明らかにされた情報によると、ルーチェは4ドア、4人乗りのEVで、停止した状態から時速100kmに2.5秒で到達できるという。航続距離は約530キロになると予想されている。
ルーチェは、フェラーリの電動化への飛躍を象徴するモデルだ。その内装には、ジョニー・アイブならではの特徴的なデザイン思想が反映されている。以下でその内装を紹介しよう。
5年にわたる提携はバッテリーで走るクラシックなレーシングカーの再構築を目指していた

エンジン音がうなりを上げる高性能車の代名詞だったフェラーリが、今、バッテリー駆動による静かな世界へと踏み出そうとしている。
電動化への移行を進めるにあたって、フェラーリはラブフロムと協力し、内装に使う素材や形状、操作系のデザインを磨き上げてきた。
その結果、既存の多くのEVとはまったく異なるデザインが誕生した。ルーチェの車内には、指先に伝わる手応えを重視した装備が並んでいる。金属を削り出したトグルスイッチや物理スイッチが整然と配置されており、それらは画面をなぞるのではなく、心地よいクリック感を味わうために設計されている。
ヘアライン加工が施されたアルミニウム、スリムなレザーの質感、そして無駄をそぎ落としたレイアウト。アップルのファンであれば、どこか見覚えのある意匠に気付くはずだ。
ハンドルにボタンが!

3本スポークの細身のステアリングホイール。ウインカーなどの方向操作スイッチをスポーク上に直接配置することで、極めてシンプルな設計を実現している。
その下にも、さらにいくつかのボタンが配置されていて、主要な機能のほとんどが親指を伸ばせば届く位置に収められている。
左側にはクルーズコントロール、走行モード、メーター照明、右側には出力特性(パワーモード)、サスペンション設定、ワイパーの操作スイッチが配置されている。
音量やトラックの操作ボタンはハンドルのスポーク裏に隠れるようにつけられている。一方、パドルシフトは従来のギアチェンジを模倣したトルク伝達を制御する。EVであってもフェラーリはドライバーに自らギアを選んでいるような感覚を味わってほしいと考えているのだ。
運転席と助手席の間にはアップル製品を彷彿とさせるタブレットが配置されているが、ノブやスイッチもある

中央のインフォテインメント・ディスプレイは、大きなApple Watchのような外観だ。フェラーリのこのシステムには、風量調節やシートヒーターの操作機能に加え、円形のアナログ時計が組み込まれている。
タブレット状の画面はボールジョイント(球状の関節)で支えられており、運転席側にも助手席側にも向きを変えることができる。
フェラーリによると、画面下部のシルバーのバーはパームレストだ。これがあれば、急なカーブでもSpotifyのプレイリストを切り替えるために手を固定することができるという。
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