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2025-12-18 01:30:00
- ダイソン社の電気自動車プロジェクトは失敗に終わり、そこからは「何も学べなかった」が優秀なエンジニアたちがダイソン社に加わったという。
- この電気自動車のプロジェクトはコスト高のため、2019年に中止されている。
- ジェームズ・ダイソンは「テスラのような競合企業は電気自動車に巨額の資金を投じる余裕があったが、ダイソンにはリスクを取れるほどの資金力はなかった」と語っている。
ジェームズ・ダイソン(James Dyson)が経験してきた失敗のすべてが、次への大きな学びにつながったわけではない。しかし、失敗が思わぬプラスにつながることもあるという。
イギリスの大富豪であり発明家でもあるダイソンは、特に現代の掃除機において、人々が家庭用電化製品に求める基準を大きく変えてきた。彼の会社ダイソン(Dyson)社は、何度も失敗や拒絶を経験しながら、それでも工夫を重ねて成功する製品を作り出してきたのだ。
しかし、ジェームズ・ダイソンのアイデアの中には、試作段階を超えられなかったものもあった。2014年、彼はダイソン社が既存製品向けに電動モーターを製造していた経験を生かし、電気自動車(EV)の開発に取り組むことを決めた。だが2019年にこのプロジェクトは中止された。彼が2020年のブログ投稿で述べたところによると、EVは「もはや商業的に成り立たない」と判断したためだ。
「皆、私は『あの経験から多くを学んだに違いない』と言った。しかし、私の答えは、『まったく何も学ばなかった』だ」と2025年12月7日に配信されたデビッド・センラ(David Senra)のポッドキャストでダイソンは語った。
ダイソン社はEVの研究開発におよそ7億5000万ドル(約1167億8250万円)を投じていた。その後、2016年には、フォルクスワーゲン(Volkswagen)がディーゼル車の排ガス試験で不正を行ったことから、「ディーゼルゲート(Dieselgate)」として呼ばれる不祥事が起き、数十億ドルの罰金が科せられ、世界の自動車業界は大きく変貌した。自動車メーカーがEVの製造に参入するにつれて、ダイソンはEVの製造コストが上昇したと述べている。
ダイソンはポッドキャストで、「(EVの」開発は楽しい作業だった」と語った。実際に、シンガポールのオフィスで模型を製作し、会社の倉庫の一つで何とか運転可能な試作機を製作したという。

ダイソンは、2020年6月3日に公開されたブログ投稿の中で、「(EVの)開発を止めるという決断は本当に難しかった。なぜなら、何百人ものエンジニアや科学者、デザイナーがこのプロジェクトに全力を注いでおり、技術的にも大きな成果があったからだ」と述べている。
しかし、同社はEVのみの製造に伴う「大きなデメリット」を克服するために資金を投入する余裕はないと述べている。彼は、EV製造のための資金を持ち、現在も存続している競合他社を一つ挙げた。
「テスラは圧倒的な規模と力、そして投資によってそれを克服したが、我々にはそれだけの資金がなかった」とダイソン氏はポッドキャストで語った。
「そのようなリスクを負うことができなかったのでやめた」
「残念ながら、我々はそこから何も学べなかった」とダイソンは語った。
EVをつくるという挑戦は、研究開発に何十億もの資金を投じることができる企業であっても、決して簡単なものではない。2024年には、アップル(Apple)が生産上の問題を解決できず、一旦発売予定を2028年まで大幅に遅らせた後、EVプロジェクトの終了を決めた。
「たとえ最終的に何も形にならなかったとしても、これまで電気自動車の開発に挑戦したこと自体に後悔はない」とダイソンは語っている。
「この挑戦によって優秀なエンジニアたちが集まり、プロジェクトに関わった人材のうち半分は他の自動車メーカーへ移ってしまったものの、残りの半分は掃除機の開発者として働くことになった」
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