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2025-09-24 10:00:00
- グーグルは、Chromeに大幅な変更を加え、AIファーストのブラウザへと変貌させると発表した。
- Chromeは、グーグルの検索事業の中核であり、市場で圧倒的なシェア占めている。
- 今回の変更には新しいAIエージェントの導入も含まれており、グーグルで起こっているより広範な変革の一環だ。
長年にわたり、グーグル(Google)は検索における支配的地位を維持・拡大するためにChromeブラウザを活用してきた。今度はAIでも同じことを狙っている。
同社は2025年9月18日、タスクを代行するAIエージェントなど多数の最新AI機能をChromeブラウザに組み込み、大幅に強化すると発表した。これは主要製品をAI時代に対応させる刷新の一環となっている。
さらに、従来の検索をより会話的にした「AIモード」が、オムニボックス(アドレスバー)に組み込まれる。これにより閲覧中のページを離れることなくAIモードで検索を実行できるようになる。
これらの強化策は、グーグルが進めているより広範な変革の一環であり、同社は検索事業をAI主導型へと転換させている。Chromeのバイスプレジデント、パリサ・タブリズ(Parisa Tabriz)は、今回のアップデートについて「ブラウジングのあり方を根本的に変えるものだ」とブログで述べている。
AIアシスタントGeminiもブラウザに組み込まれる。Geminiは投げかけられた質問に対し、ユーザーが閲覧中のページだけでなく、他のブラウザタブの内容も参照して答えを出す。これは今年初めには有料登録者向けに提供されていた機能だが、今後は無料でも利用可能となる。
Geminiはユーザーが過去に閲覧したウェブページの情報を記憶するほか、YouTubeやGoogleカレンダーなど、同社の他のサービスとも統合される。
2008年にリリースされたChromeは、グーグルの検索事業において不可欠なプラットフォームへと成長した。ウェブ解析サービスのStatcounterによると、Chromeは世界のブラウザ市場でおよそ70%と圧倒的なシェアを占めている。
Chromeは、アメリカ司法省がグーグルに対して提起した排他的禁止法訴訟でも重要な論点となった。この訴訟では、グーグルにブラウザ事業の切り離しを命じる提案がなされたが、最終的に裁判官はそこまでする必要はないとの判断を下した。
グーグルは、Chromeを用いてより多くのユーザーを検索に誘導するだけでなく、検索エンジンを改善するために欠かせないデータを収集している。AI Overviews(AI概要)といった中核のAI機能をブラウザに組み込むことで、AI製品についても同様の好循環を生み出そうとしている。
AIエージェントがブラウザでも使用可能に
グーグルが発表したアップデートの中で、最も注目されているものはすぐには利用できないが、近日中には提供される予定だ。
AIエージェントは、理論上、さまざまな作業を自律的にこなせるとされ、大きな話題になっている。グーグルはChrome上で自社のエージェントを公開する予定で、これによりアマゾンのショッピングカートへの商品追加、メール作成、ウェブページから文書への情報コピー&ペーストなどの操作が可能になるとしている。
グーグルが昨年、「プロジェクト・マリナー(Project Mariner)」という名称で公開したAIエージェントの体験版は、今ではかなり進化している。例えば、バックグラウンドでも作業できるようになっており、エージェントがメールを作成したりAmazonのショッピングカートに商品を追加したりしている間に、他の作業を進めることもできる。ただし、確認が必要な場合は中断される。例えば、購入しようとしている商品に複数の種類があり、どちらにするか確認する場合などだ。
Chromeのプロダクトディレクター、チャーメイン・ダ・シルヴァ(Charmaine D’Silva)は、9月17日に行われた記者との意見交換会で、エージェントはグーグルが「取り消し不可」とみなす操作の前で停止すると説明した。つまり、アマゾンでの購入手続きの確定やメールの送信などは、ユーザーがはっきりと承認しない限り実行されない。
ダ・シルヴァはさらに、「ローカルで処理されることで、確認のための質問を投げかけたり、ユーザーにシームレスに操作を引き渡したりできる点が便利だ」と語った。
OpenAIも今年、「ChatGPT Agent」という類似機能を立ち上げたが、まだ発展途上で不具合が多く、完全には信頼できない。グーグルは競合他社の動きを注視しており、自社のAIエージェントはより堅牢なものとして提供したいとしている。
Chromeのプロダクト担当バイスプレジデント、マイク・トーレス(Mike Torres)は「ユーザーに届く頃には、潜在的な不具合の多くが解消されているだろう」と述べた。
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