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2025-06-12 22:30:00
- スコット・ペイン氏は約20年間、FBIの潜入捜査官および調整官として活動した。
- 彼はバイカーギャングや過激派グループに潜入し、逮捕につなげる活動を行った。
- 潜入捜査の仕事は、将来裏切ることになるかもしれない人間関係を築くことだと述べている。
この記事は、元FBI潜入捜査官スコット・ペイン(Scott Payne)氏との会話に基づいて書かれている。ビジネスインサイダーは彼の雇用歴と資格を書類で確認した。読みやすさを考慮して、編集されている。
私は23年間、FBIに勤務し、主にバイカーギャング、麻薬カルテル、アメリカのネオナチグループに潜入する捜査官として働いた。
潜入捜査とは、将来裏切ることになるかもしれない人間関係を築くことであり、それが自分の精神に悪影響を与えることのないようにする対処法を身につけることでもある。
私は常に潜入捜査を扱った映画に魅力を感じており、人付き合いが好きなタイプだった。それが潜入捜査の仕事に惹かれた理由だと思う。1993年に警察官として働き始め、制服巡回警官として3年、その後風俗・麻薬捜査の部署で2年を過ごした。
1998年にFBIに応募し、採用された。アカデミー卒業後、ニューヨーク市が私のFBI初任地となった。
FBIエージェントはまず第1に捜査官である

FBIで必要とされる唯一の役割は、事件担当捜査官であることだ。銃器指導員、潜入調整官、情報提供者担当官になることもできるが、まずは捜査官なのだ。
潜入捜査官は志願制だ。すべてのFBI現地事務所には潜入調整官がいて、潜入プログラムに参加したい捜査官を指導する。彼らは生活や家族について質問する。自分の身を自分で守れる精神力が必要だ——SWATチームの到着を待つようでは、この仕事は向いていない。
選考過程では、臨床心理学者による心理テストがある。さまざまなシナリオを体験させられ、その反応を分析されることもある。その後、誰をプログラムに参加させるかを検討する捜査官が40人の候補者を選び、資格認定を受けさせる。プログラムは定員20人だが、脱落者に備えて20人の補欠要員がいる。
コースは2週間のノンストップ訓練だ。潜入訓練担当者は候補者の弱点を暴こうとする。潜入中に酒を飲むか? 理性を失って誰とでも喧嘩したくなるか? 彼らは危険信号を探している。
私は2002年に潜入捜査官の資格を取得した。私が潜入捜査チームに参加して以来、プログラムの卒業率が100%になったのを見たことはない。
潜入捜査官にはルールがある
潜入捜査官は、正当防衛でない限り暴力行為に関与することはできない。犯罪のアイデアを出すこともできない。違法な誘導捜査になってしまうからだ。現場では、自分の身元につながるものを一切持ってはいけない。
潜入捜査官は決して薬物を使用してはならない。薬物を摂取する状況に置かれた場合は、事件チームと米国連邦検事局に連絡し、緊急治療室に行って過剰摂取を防がなければならない。特にフェンタニルが出回っている現在では重要だ。
「レジェンド」と呼ばれるニセの経歴が必須
レジェンドとは偽装(ぎそう)の経歴のことだ。私が深く潜入していた時、そのニセの経歴は確実で信じてもらえるものである必要があった。
私はたいてい自分に関連のある名前を使い、潜入中でも素の自分に近い状態を維持していた。バイクに乗り、ウェイトトレーニングをし、ジョークも普段通りに言おうとしていた。真実に近い設定は危険だと考える人もいるが、私にとって通常はその戦術のほうが安心感があった。
私は何か問題が起きた場合に備えて、常に2つ以上の録音装置を身につけるようにしていた。潜入捜査技術は証拠を確保する上で極めて有効だ。もしあなたが裁判にかけられた時に録音した証拠が途切れていたら、全体像が見えないことで陪審員の心に疑念を生じさせる可能性がある。
私はFBI潜入捜査事件で証言する必要に迫られたことは一度もない。証拠が常に圧倒的だったからだ。
バイカーギャングと極右グループに潜入

私の私生活と仕事は重なり合っていた。妻とは多くのことを共有していた。
潜入捜査は軍隊とは違う。何カ月も続けて姿を消すようなことはなかった。通常は2週間だけ留守にしていた。いつもやっていたことの1つは、ネックレスの十字架を外してドクロを付けることだ。家に帰ったらもとに戻していた。
潜入捜査事件に配属されるまでの流れは、まずFBI本部が各潜入調整官に必要な要件の概要をメールで送り、それが正式に認定された潜入捜査官に回覧される。その後、その事件に志願することができる。
ニューヨークで働いている間、(テキサス州の)サンアントニオで行う潜入捜査の機会を見つけて応募した。30日間の承認を得て、その後主担当者となった。最終的にはその事件に正式に配属され、メキシコ国境に移った。そこでは担当捜査官として麻薬カルテル絡みの仕事をしていた。これは私が手がけた唯一の機密事件だった。
2005年、マサチューセッツ州のアウトローズ・モーターサイクル・ギャングに潜入し、3年間の潜入捜査を行った。彼らの信頼を獲得し、最終的に麻薬密売で彼らを逮捕するのに十分な証拠を得た。
アウトローズで働いていた時、ギャングの1人と非常に親しくなった。彼の家で生まれたばかりの娘をあやしたり、一緒に運動したりしたことを覚えている。事件が終わった時、彼は私にアウトローズの何人かが逮捕されたと電話してきた。彼の最後の言葉は「愛している」で、私も同じ言葉を返した。電話を切ったのは、おそらくSWATチームが彼の家を急襲している最中だったと思う。
2019年、私はザ・ベースと呼ばれる白人至上主義グループに潜入捜査を行った。社会の崩壊を加速させたがっている若者たちのグループだ。私たちはTelegram(テレグラム)を通じた通報によって彼らの存在を知った。
私は何の事前情報もないまま潜入し(went in cold)、グループの銃器訓練やミーティングに参加し、リーダーと親しくなった。そして最終的にその組織のトップを逮捕することができた。
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