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2025-06-07 08:30:00
- パンデミックのころ、マイク・ネイ氏は暇つぶしのために初めてクレーンゲーム機を購入した。
- ゲームセンターが再開されるころには上達し、数百個のぬいぐるみを獲得できるようになっていた。
- それらを転売することで利益が得られるとわかり、これまでに4万ドル(約600万円)以上を稼いできた。
以下のエッセイは、クレーンゲームのプロでぬいぐるみを転売しているマイク・ネイ氏との会話をもとにしている。長さとわかりやすさの観点から編集を加えた。
私はパンデミック中の趣味にするために、数台のクレーンゲーム機をネットで買った。それが今では副業になり、これまでのところ4万ドル(約600万円、1ドル=150円換算:以下同)以上の売上をもたらしている。
私はゲームセンターのクレーンゲームで限定のぬいぐるみを調達し、メルカリ、イーベイ(eBay)、ポッシュマーク(Poshmark)などのインターネットプラットフォームを通じて転売している。
1日に3個から5個のぬいぐるみを売り、1回あたりの平均売上は20ドル(約3000円)ほどになる。しかし、より希少で収集価値の高いぬいぐるみは200ドル(約3万円)で販売したこともある。
キッカケと儲けの仕組み

クレーンゲーム機を初めて買ったころは、金儲けのことは考えていなかった。ただロックダウン中の気晴らしだけを求めていた。
最初のクレーンゲーム機はアリババで約800ドル(約12万円)で買った。それにゲームセンターで獲得したぬいぐるみを詰め込んで、あらゆるコツを学び始めた。
みんな、クレーンゲーム機はすべてインチキもしくは運次第だと思い込んでいるようだが、実際にはとても戦略的なゲームだ。私はぬいぐるみの形、位置、重さのバランス、クレーンの種類を調べ尽くしている。どのゲーム機もセッティングが異なっていて、運営者はクレーンのつかむ力や実際に景品が出る頻度をコントロールできる。

ロックダウンの制限が解除されると、私はふたたびゲームセンターに戻り、何十個ものぬいぐるみを獲得して自宅の棚を満たしていった。そうしたおもちゃに高い再販価値があると気づいたのはそのころだ。
初めてメルカリに出品したいくつかのぬいぐるみが数時間で売れた。おもに日本限定のぬいぐるみに対して常に需要があることに気づいた私は、販売数を増やし始めた。
これまでに3000個を超えるぬいぐるみを転売してきた。そのほとんどは、ラウンドワンやデイブ&バスターズ(Dave & Buster’s)などといったチェーン店のゲームセンターで得たもので、獲得するのにだいたい3ドル(約450円)から7ドル(約1050円)かかった。それらを15ドル(約2250円)から25ドル(約3750円)で売れば、特に1回のセッションで複数の商品を獲得できるときは、利益率がかなり高くなる。
平均的なゲームセンターでは、1セッションあたり150ドルから200ドル費やす

通常、私は150ドル(約2万2500円)から200ドル(約3万円)分のアーケードクレジットをもってゲームセンターに入り、大きな洗濯袋ふたつ分のおもちゃをもって出てくる。マシンの景品設定がよければ、転売での収穫は300ドル(約4万5000円)から500ドル(約7万5000円)になる。
ここぞというときには、400ドル(約6万円)から500ドル(約7万5000円)分のクレジットをなげうって、1000ドル(約15万円)から1500ドル(約22万5000円)の売上を稼ぐこともある。
トレーニングのおかげで、私はすぐに景品が出そうなマシンを見分けられるようになった。その結果、設定の悪いマシンや難易度の高いものに無駄金を使わずに済んでいる。
30回やって1回しか勝てないようなマシンは狙わない。5回以内で景品を取れそうなマシンを探す。
ほかのオンライン販売者と同じで、市場調査も行う
ゲームセンターに向かう前に、イーベイやメルカリで売れた商品をチェックして、何がトレンドになっているかを確認する。ほかのぬいぐるみ転売業者のSNSをフォローし、ファンが新しいゲームセンターの商品について投稿するレディット(Reddit)コミュニティでも積極的に活動している。
ラウンドワンにしかない品や限定版のアニメコラボ賞品など、ぬいぐるみのなかには収集価値がとても高いものもある。私は新しい映画が公開される人気アニメなど、文化的に話題性のあるぬいぐるみも注意深く追跡している。それらがマシンにあるのを見つけたときは、ネットですぐに売れることがわかっているので、より積極的に投資する。
在庫を小売業のように扱う

自宅にはアーケード(ゲームセンター)とケイブ(洞窟)を合わせて「アーケイブ」と読んでいる部屋があり、そこに、ポケモン、アニメ、ホリデー、ビデオゲーム、スクイッシュマロ(Squishmallows)など、カテゴリー別にビニール袋で分類した約500個のぬいぐるみを収納している。
おもに年末年始のホリデーシーズンには、余っているぬいぐるみを慈善団体に寄付もしている。1回のセッションで10個のぬいぐるみを手に入れたのに、6個しか売れなかったときなどは、残りを寄付に回す。これまで1000個以上を寄付してきた。地域社会にとっていいことだし、私の部屋のスペースも確保できる。
長期的な目標は自分のクレーンゲームセンターを開くこと
このビジネスは予想を超えて成長した。ぬいぐるみの販売、「ArcadeFriends」というTikTokチャンネルの運営、ゲームセンターでの人気など、今や私の人生と収入の重要な一部となっている。
最終的には、自分のゲームセンターを開き、人々が愛するであろう厳選されたぬいぐるみで満たしたいと思っている。そのときには、プレイヤーが実際に勝てるようにマシンを設定するつもりだ。
それまでは、ひとつかみずつ着実に、ぬいぐるみの副業を続けていく。
この記事はBusiness Insiderのシリーズ「Big Business」で行われた「マイク・ネイ氏のインタビュー」にもとづいています。ネイ氏やほかの人々の玩具ビジネスについての詳細は、下の動画をご覧ください。
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