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DeepSeekなどの中国AI企業は消費者向けデバイスやアプリケーションへのAI統合で優位を築く | Business Insider Japan

中国はAIを日常的なテクノロジーに積極的に組み込もうとしており、それが現実社会でのAI活用において優位性をもたらす可能性があるという。Getty Imagesを介したLi Hongbo/VCGOpenAIなどのアメリカ企業は、最先端のAIモデルを有料化することが多い。一方、中国のテック大手は、そのようなモデルを無償で提供し、サービスへの統合を急速に進めている。アナリストらは、中国とアメリカのAI戦略における決定的な違いをこうした点に見出している。中国のテック大手は、異なるルールで「AIゲーム」を展開している。OpenAIやアンスロピック(Anthropic)といったアメリカのAI(人工知能)企業は、最も高性能なモデルを一般消費者に対しては有料で、企業に対してはライセンス契約を通じて提供することが多い。一方、中国のテック最大手はそのようなモデルを無償で提供し、日常的なテクノロジーとして猛スピードで普及させている…。そうBusiness Insiderに語るのは、アメリカのワシントンを拠点とするアナリストで、AIおよび米中テクノロジー戦略を専門とするレイ・ワン(Ray Wang)だ。今注目すべき中国のAIモデル、主要な4つを紹介 | Business Insider Japanワンによると、中国はOpenAIのような先行プレイヤーを凌駕するモデルを開発しようとするのではなく、AIの「大量展開(out-deploying)」と「統合の促進(undergoing consolidation)」、すなわちあらゆるものへのAIの組み込みによって優位性を築こうとしている。このような急速な統合は、モデルそのものの品質と同様に、国家全体のAI競争力を左右する重要な要素になりうるという。アメリカは依然として「最先端のAIモデルにおいて中国に対して一定の優位性」を保っているものの、AIを日常に組み込もうとする中国の積極的な姿勢は、現実社会でのAI活用において優位をもたらす可能性があるとワンは付け加えた。「中国は、最先端の大規模言語モデル(LLM)を有していなくとも、消費者向けデバイスやアプリケーションへのAI統合において、アメリカと同等かそれ以上に広範かつ迅速な展開を実現するだろう」中国のAI戦略ここ数週間で、アリババ(Alibaba)、DeepSeek、バイドゥ(百度:Baidu)、テンセント(Tencent)などが、強力なAIモデルやそのアップグレードを相次いで市場に投入している。2025年3月下旬には、アリババがコスト効率の高いAIエージェントの開発を目的とした「Qwen2.5-Omni-7B」を発表した。また同月、DeepSeekはオープンソースのLLMモデル「V3」の改良版を公開した。両モデルは、誰でも自由にダウンロード・改変・統合ができる。DeepSeekの最新モデル、特に推論能力に特化した「R1」および「R2」は、4月末あるいは5月に公開予定であり、「AI分野における重要な転換点になるだろう」と、カウンターポイント・リサーチ(Counterpoint Research)の主任AIアナリストであるウェイ・サン(Wei Sun)は述べている。「これらのモデルは、世界最高水準の性能に匹敵するだけでなく、最も自由度の高いMITライセンスの下でオープンソースとして提供される。流れを大きく変えるものになるだろう」ワンによると、高コストや半導体不足といった課題がある中、中国企業は競争力を維持するため、AIの迅速な展開と統合を最優先課題としているという。テンセントは、同社が運営するWeChat(微信)をはじめとした巨大なエコシステムにおいて、「Hunyuan(混元)」や「DeepSeek R1」といったLLMの導入を進めているという。WeChatは中国最大のソーシャルメディアアプリであり、約14億人に利用されている。また、バイドゥも検索エンジンにDeepSeek R1を統合済みだと、ワンは述べている。バイドゥは3月、同社のAIモデルの新しい2つのバージョンを発表した。ひとつは推論に特化した「Ernie X1」、もうひとつは基盤モデルの改良版「Ernie 4.5」だ。これらを中国最大の検索エンジン「百度」をはじめとする同社製品のエコシステムに「段階的に統合する予定」だという。「このような開発は、中国が単にモデルの洗練度で競っているのではなく、AI統合、アプリケーション主導のイノベーション、そして企業向けソリューションにますます重点を置いていることを強調している」とワンは述べた。アメリカにおけるAI開発の動向一方、アメリカでは、高度なクローズ型のAIモデルを構築することが主流となっており、これにはコンピューティング・パワーへの莫大な投資が不可欠だとワンは指摘する。マイクロソフト(Microsoft)、アマゾン(Amazon)、グーグル(Google)、メタ(Meta)といったテック大手は、新興AI技術を支えるインフラ整備にすでに数十億ドル規模の投資を行っている。今年はこれら4社だけで、AI能力の拡充を目的とした設備投資に総額3200億ドル(約45兆6800億円)を費やすと見込まれている。OpenAIの「GPT-4」やグーグルの「Gemini」など、各社の主力モデルは一般にクローズ型であり、APIや企業向けライセンス契約を通じて収益化されている。こうした形態はアクセスを制限し、開発者による自由な試行や拡張の幅を狭める要因となっている。ただし、OpenAIのサム・アルトマン(Sam Altman)CEOは2025年1月、「異なるオープンソース戦略を模索する必要がある」とも述べている。4月10日にはアンスロピックが、自社のチャットボット「Claude」に月額200ドル(約2万8600円)の新たなサブスクリプションプランを導入した。これはライバルであるOpenAIのプレミアム料金に匹敵する価格設定だ。 #DeepSeekなどの中国AI企業は消費者向けデバイスやアプリケーションへのAI統合で優位を築く #Business #Insider #Japan

DeepSeekなどの中国AI企業は消費者向けデバイスやアプリケーションへのAI統合で優位を築く | Business Insider Japan

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2025-04-20 22:30:00

中国はAIを日常的なテクノロジーに積極的に組み込もうとしており、それが現実社会でのAI活用において優位性をもたらす可能性があるという。
Getty Imagesを介したLi Hongbo/VCG
  • OpenAIなどのアメリカ企業は、最先端のAIモデルを有料化することが多い。
  • 一方、中国のテック大手は、そのようなモデルを無償で提供し、サービスへの統合を急速に進めている。
  • アナリストらは、中国とアメリカのAI戦略における決定的な違いをこうした点に見出している。

中国のテック大手は、異なるルールで「AIゲーム」を展開している。

OpenAIやアンスロピック(Anthropic)といったアメリカのAI(人工知能)企業は、最も高性能なモデルを一般消費者に対しては有料で、企業に対してはライセンス契約を通じて提供することが多い。

一方、中国のテック最大手はそのようなモデルを無償で提供し、日常的なテクノロジーとして猛スピードで普及させている…。そうBusiness Insiderに語るのは、アメリカのワシントンを拠点とするアナリストで、AIおよび米中テクノロジー戦略を専門とするレイ・ワン(Ray Wang)だ。

今注目すべき中国のAIモデル、主要な4つを紹介 | Business Insider Japan

今注目すべき中国のAIモデル、主要な4つを紹介 | Business Insider Japan

ワンによると、中国はOpenAIのような先行プレイヤーを凌駕するモデルを開発しようとするのではなく、AIの「大量展開(out-deploying)」と「統合の促進(undergoing consolidation)」、すなわちあらゆるものへのAIの組み込みによって優位性を築こうとしている。

このような急速な統合は、モデルそのものの品質と同様に、国家全体のAI競争力を左右する重要な要素になりうるという。

アメリカは依然として「最先端のAIモデルにおいて中国に対して一定の優位性」を保っているものの、AIを日常に組み込もうとする中国の積極的な姿勢は、現実社会でのAI活用において優位をもたらす可能性があるとワンは付け加えた。

「中国は、最先端の大規模言語モデル(LLM)を有していなくとも、消費者向けデバイスやアプリケーションへのAI統合において、アメリカと同等かそれ以上に広範かつ迅速な展開を実現するだろう」

中国のAI戦略

ここ数週間で、アリババ(Alibaba)、DeepSeek、バイドゥ(百度:Baidu)、テンセント(Tencent)などが、強力なAIモデルやそのアップグレードを相次いで市場に投入している。

2025年3月下旬には、アリババがコスト効率の高いAIエージェントの開発を目的とした「Qwen2.5-Omni-7B」を発表した。また同月、DeepSeekはオープンソースのLLMモデル「V3」の改良版を公開した。両モデルは、誰でも自由にダウンロード・改変・統合ができる。

DeepSeekの最新モデル、特に推論能力に特化した「R1」および「R2」は、4月末あるいは5月に公開予定であり、「AI分野における重要な転換点になるだろう」と、カウンターポイント・リサーチ(Counterpoint Research)の主任AIアナリストであるウェイ・サン(Wei Sun)は述べている。

「これらのモデルは、世界最高水準の性能に匹敵するだけでなく、最も自由度の高いMITライセンスの下でオープンソースとして提供される。流れを大きく変えるものになるだろう」

ワンによると、高コストや半導体不足といった課題がある中、中国企業は競争力を維持するため、AIの迅速な展開と統合を最優先課題としているという。

テンセントは、同社が運営するWeChat(微信)をはじめとした巨大なエコシステムにおいて、「Hunyuan(混元)」や「DeepSeek R1」といったLLMの導入を進めているという。WeChatは中国最大のソーシャルメディアアプリであり、約14億人に利用されている。

また、バイドゥも検索エンジンにDeepSeek R1を統合済みだと、ワンは述べている。

バイドゥは3月、同社のAIモデルの新しい2つのバージョンを発表した。ひとつは推論に特化した「Ernie X1」、もうひとつは基盤モデルの改良版「Ernie 4.5」だ。これらを中国最大の検索エンジン「百度」をはじめとする同社製品のエコシステムに「段階的に統合する予定」だという。

「このような開発は、中国が単にモデルの洗練度で競っているのではなく、AI統合、アプリケーション主導のイノベーション、そして企業向けソリューションにますます重点を置いていることを強調している」とワンは述べた。

アメリカにおけるAI開発の動向

一方、アメリカでは、高度なクローズ型のAIモデルを構築することが主流となっており、これにはコンピューティング・パワーへの莫大な投資が不可欠だとワンは指摘する。

マイクロソフト(Microsoft)、アマゾン(Amazon)、グーグル(Google)、メタ(Meta)といったテック大手は、新興AI技術を支えるインフラ整備にすでに数十億ドル規模の投資を行っている。今年はこれら4社だけで、AI能力の拡充を目的とした設備投資に総額3200億ドル(約45兆6800億円)を費やすと見込まれている。

OpenAIの「GPT-4」やグーグルの「Gemini」など、各社の主力モデルは一般にクローズ型であり、APIや企業向けライセンス契約を通じて収益化されている。こうした形態はアクセスを制限し、開発者による自由な試行や拡張の幅を狭める要因となっている。ただし、OpenAIのサム・アルトマン(Sam Altman)CEOは2025年1月、「異なるオープンソース戦略を模索する必要がある」とも述べている。

4月10日にはアンスロピックが、自社のチャットボット「Claude」に月額200ドル(約2万8600円)の新たなサブスクリプションプランを導入した。これはライバルであるOpenAIのプレミアム料金に匹敵する価格設定だ。

#DeepSeekなどの中国AI企業は消費者向けデバイスやアプリケーションへのAI統合で優位を築く #Business #Insider #Japan

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