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2025-04-19 10:00:00
さまざまな情報が溢れ、働き方やキャリアにも多くの選択肢があるいま。
「幸せは自分の手で掴むもの──」。
そう話すのは、外資系企業でキャリアを積み、2024年よりフランス発のオーガニックスキンケアブランド「メルヴィータ(Melvita)」の代表を務めるティニオ マリア クリスティーナ クエンカ(以下、ティナ)さんだ。
後悔のないキャリアや人生を選択するには、どうすればいいのか。
本を通じた人との出会いを提供するサービス「チャプターズ書店」を運営し、女性起業家として夢を追い続けるMISSION ROMANTIC 代表の森本萌乃さんとともに、“正解のない時代をポジティブに働き抜くための秘訣”を語り合った。
※本記事は、2025年3月3日、国際女性デーを記念してメルヴィータジャポン本社にて行われたトークイベント「起業家・森本萌乃×メルヴィータ代表・ティナ 令和をポジティブに働き抜く秘訣」の内容を一部編集したものです。
「2つのポジティブ」で仕事に向き合う

これまで、リーダーとしてアクションを起こし続けてきた2人。「仕事をする上で大切にしたいマインド」にも共通点があるようだ。
フィリピンで生まれ、学生時代をアメリカで過ごしたティナさんは、「周囲に負けないように高い目標を設定し、努力を“続ける”こと、そして諦めないことを全力でしてきた」と話す。森本さんは、「向き合いたくないことや壁に立ちはだかったときこそ、自身の“やりたいこと”にフォーカスすることが大切」だと話す。
その上で、両者に共通するキーワードは“ポジティブ”だ。具体的には2種類のポジティブが挙げられた。
1。 期待しないポジティブ
人は、つい周囲に期待したり見返りを求めたりをしてしまいがちだが、過度な期待はときに依存や負のエネルギーへとつながり、円滑な人間関係の妨げとなる場合もある。
実際にビジネスの場面などで、他人軸に振り回された経験がある人も多いかもしれないが、森本さんは「期待しないポジティブ」を心がけることで、物事がスムーズに運ぶようになったと話す。
「以前は、“自分の意図を汲んで動いてくれるだろう”とか、“こんなにいい企画を考えたのだからみんなも賛同してくれるだろう”と考えていました。当たり前ですが、自分が思った通りにならないとストレスを感じます。
いい意味で期待しすぎないようにすることで気持ちが自分に向き、前向きに日々仕事に取り組めています」(森本さん)
2.ポジティブ思考は筋トレのようなもの
ポジティブ思考ができるかどうかは、「必ずしも先天的な性格や気質で決定するものではないと思う」と話すティナさん。
思考法は「筋肉のようなもの」で、日々のトレーニングや意識で鍛えていくことができるものだと経験から語る。
「私は大きな夢や目標を持つことと、日常の些細な幸福に目を向けることを大切にしています。その上で柔軟性を持ち、“不可能なことはないんだ”と自分に言い聞かせることを日々心がけています。
その他にも、積極性や情熱を持ち合わせることも大切です。日本の女性はそれらが苦手な方も多い印象ですが、ぜひ自分自身やキャリアと向き合う上で意識していただきたいですね」(ティナさん)
その上で、「誰しも避けたいことや向き合いたくないこともあると思います。そのような状況の中でも一度立ち止まり、見方を変える意識をすると前向きな考え方を発見できるはず」と森本さんは語った。
暗黒の無職時代も。困難な時期の乗り越え方

強くしなやかな言葉が次々と飛び出す2人だが、決して全てが順風満帆に進んできたわけではない。
「昨年、実店舗のオープンや書籍出版の際は急激に痩せてしまったり、話しているときに無意識に涙が止まらなくなってしまったりすることもありました。
現在も新規事業を立ち上げようとしていますが、自分では大丈夫だと思っているのに、体からSOSのサインが出ることもあって、正直今でも新しいことを始めるときはしんどいことも多いです」(森本さん)
ティナさんも、等身大のエピソードを続ける。
「いつか社長のポジションを得たいと思い描き、迎えた40代。しかし43歳の時に無職になり、その時期は想定よりも長く続きました。
50社近くの面接を受けても不採用が続いて……。今まで積み重ねてきたプライドを捨て、超えていくという経験は、暗黒時代であったとともに私にとって大きな転機でした」(ティナさん)
10年後の自分に会えるとしたら……

さまざまな葛藤や苦労の日々を乗り越えるモチベーションは、どこから湧き上がってくるのだろうか。
「夢に向かって行動していれば、たとえ現状が厳しいものであったとしても、より良い未来のために意味のあることだと信じて進むことができる。自分自身と対話することを大切にしています」(ティナさん)
「好きな言葉でもある『夜明け前が一番暗い』が、本当にしんどい時期の私を支えてくれています。
朝日が昇る直前の夜明け前のように、この先には絶対に明るい活路が開けると信じることが力の源です」(森本さん)
現在30代の森本さんと50代のティナさん。年代の異なる彼女らは、それぞれ10年後の自分に会えるとしたらこんなことを聞いてみたい、と話す。
「高校生の頃から、私のポリシーは一貫して後悔のない人生を送ること。あえて10年後の自分に確認するのならば、“毎日感謝の気持ちを忘れず、ポジティブに生きている?”ということです」(ティナさん)
「友人関係がどう変化しているか聞いてみたいですね。
最近、5年周期で人間関係は変わっていくものだと聞いて、10年後の自分に会えるとしたら現在の友人とより深い関係となっているのか、はたまた新しいベストフレンドがいるのかに興味があります」(森本さん)
それぞれの経験談を交えつつ語られた等身大のエピソードは、イベントに参加した女性たちからも共感の声があがった。
周囲の環境に合わせてしまい、自分らしく働けていなかったという過去を持つ森本さんは、「おかしいと感じる場面でも、自分の本心に蓋をして我慢していたことに後々気が付きました。当時は無自覚でしたが、自分で自分を騙していたことを今はとても恥ずかしく思うとともに後悔しています」と打ち明けた。
2025年国際女性デーのグローバルテーマは「Accelerate Action(アクションの加速)」。一人ひとりのポジティブな一歩が大きなうねりとなり、アクションが加速することを期待したい。
(執筆:kagari、編集:中島日和)
#43歳で無職から外資系コスメブランド社長に女性リーダーが語る逆境を味方にする力 #Business #Insider #Japan