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2025-04-03 22:30:00
- 過去最高額を記録したゴールド(金)の価格は、今後急激に下がる可能性があると、モーニングスターのアナリストであるジョン・ミルズは予測している。
- 今後、ゴールドに対して長期的な圧力がかかり、価格は1820ドルまで下落する可能性があるという。
- これは、現在の価格水準から38%の下落を意味する。
ゴールド(金)は、トランプ大統領による貿易戦争で政策が混乱する中、投資家が避難先として選んだことから、予想外の勝者となった。しかし、その価格を低下させる可能性のある長期的なトレンドが存在している。
投資リサーチ会社、モーニングスター(Morningstar)のアナリストであるジョン・ミルズ(Jon Mills)は、ゴールドの価格に対して悲観的な予測をしている。3月28日にゴールドは1オンスあたり3080ドル前後で取引され、最高値を更新した。ウォール街のアナリストたちが今後も高値が続くと予測する一方で、ミルズは今後5年以内に1820ドルまで下落すると見ている。これは、最高値から38%の下落を意味しており、過去12カ月の値上がりをすべて帳消しにすることになる。

地政学的な不確実性やアメリカ経済の先行きに対する懸念、インフレがさらに進行するという予測などから、投資家の間で安全資産への関心が高まり、ゴールドは、今年に入って急騰している。
第2次トランプ政権が始まった1月、市場の不安定さにより、ゴールドは注目すべき資産となったが、ミルズは、今後、ゴールドに対して長期的な圧力がかかり、価格が下落すると予測している。その理由として以下の3点を挙げた。
1. 供給はますます増加
価格の上昇により、ゴールドの採掘が活発化している。供給が増加すると価格の押し下げにつながるとミルズは指摘する。
ワールド・ゴールド・カウンシル(World Gold Council)のデータによると、近年、金鉱採掘の収益性はますます高まっており、2024年第2四半期には金鉱業者の平均利益が1オンスあたり950ドル(約14万3000円)に達し、2012年以来最も高い収益を記録した。

ワールド・ゴールド・カウンシルによると、有史以来、2024年までに採掘された金の総量(供給量)は、21万6265トンに達すると推計されているが、過去5年間で9%増加した。

今後は、ゴールドのリサイクルが増加し、それが供給をさらに増加させるだろうとミルズは考えている。
「収益性が高いことから、我も我もと金鉱山を開こうとしており、供給はますます増えるはずだ」とミルズは述べ、世界最大の生産国のひとつとしてオーストラリアを挙げた。
2. 需要は低下
今年に入って各国の中央銀行や投資家は、準備金の多様化や不確実なマクロ経済からの避難先を求めて、ゴールドの購入により関心を示している。
2024年に各国の中央銀行が購入したゴールドの総量は1045トンとなり、3年連続で1000トンを超えた。

一方、投資家の間では、金ETF(上場投資信託)の人気が、ここ数年で最も高まっている。ワールド・ゴールド・カウンシルのデータによると、特定の地域を対象としたリージョナル金ETFへの資金流入は、2月に94億ドル(約1兆4100億円)に達し、約3年ぶりの高水準となった。
しかし、ゴールドに対する世界的な需要が衰え始めている兆しも見られる。ワールド・ゴールド・カウンシルが2024年に実施した調査によると、今後12カ月間で自国のゴールド保有量は変わらない、あるいは減少すると回答した中央銀行は71%だった。

投資家の需要も低下するとミルズは予測している。経済に対する懸念がゴールドの価格に与える影響は、短期的なものに過ぎないことが多いからだ。例えば、2020年のパンデミック時に経済への不安が高まったとき、価格は急騰したものの、その後すぐに下落し、以前の最高値を再び更新するまでに約3年を要したとミルズは説明した。

ゴールドの価格が過去最高値を記録したことを受けて、「こうした強気の追い風が今後も続くと安易に考えるべきではない」とミルズは述べている。
「過去25年、30年の金価格の推移を見れば、大きく上昇した後に下落することを繰り返してきたのが分かるはずだ」
さらに、「現在はさまざまな要因が金の需要を押し上げているが、それが長期的に続くかどうかは疑わしい」とも指摘した。
3. 価格のピークに近づいている
ゴールドの業界では、価格のピークが近いことを歴史的に示してきたパターンに従った動きが見られると、ミルズは述べている。例えば、M&A(合併・買収)が活発に行われている。
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