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2025-03-21 00:00:00
- 北大西洋条約機構(NATO)のある研究グループは、同盟が潜在的な危機シナリオにどのように対応できるかを検証している。
- この研究グループは、NATOの指導者や意思決定者に分析結果やアドバイスを提供している。
- Business Insiderはこの研究グループの責任者を取材し、その仕事内容や最も懸念しているシナリオについて話を聞いた。
NATOのある研究グループは、ロシアによる攻撃の可能性を含め、同盟が直面する可能性のある最も破滅的なシナリオのいくつかを検証している。
ローマにあるNATO国防大学(NATO Defense College)は、同盟を脅かす重大な出来事につながる可能性のある「弱いシグナル」を探っている。
「わたしたちが見ているのは、変化するもの、予想や期待とは異なる方向へ向かうものだ」とNATO国防大学の研究部門の責任者フローレンス・ガウブ(Florence Gaub)氏はBusiness Insiderに語った。
ガウブ氏のチームが研究している潜在的なシナリオのいくつかを紹介しよう。
戦略的フォーサイト
研究部門の日常業務としては、図書館での調べもの、NATO将校へのインタビュー、ブレインストーミング・セッション、NATOおよび加盟国の高官とのシナリオ演習などがあり、「弱いシグナル」を特定し、潜在的な対応策を考える。
「もちろん、弱いシグナルは戦略的フォーサイトという聖杯の中にある。トレンドをいち早く察知すれば、それに対応する時間をより多く稼げる」とガウブ氏は言う。
「シナリオには不意打ちの要素を減らし、反応時間を短縮するという利点もある」
こうした作業は、ロシアとウクライナの戦争がNATOの東側に迫り、アメリカのトランプ大統領が再選したことでNATOにおけるアメリカの未来に疑問が上がり、中国の国際的な影響力が拡大し続け、NATOが急速に変化する安全保障環境に直面する中で、近年ますます重要になっている。
ガウブ氏によれば、チームは現在、宇宙空間における核弾頭の爆発の可能性やDNA遺伝子編集生物兵器の憶測によるパニック、ナイル川をめぐるエジプトとエチオピアの戦争、ロシアによるウクライナに駐留する平和維持部隊に対する音響兵器の使用、ロシアによる黒海に面するNATO加盟国に対するミサイル攻撃実験などを研究しているという。
このようなシナリオはあり得ないと思う人もいるかもしれないが、ガウブ氏は欧州連合安全保障研究所(EUISS)が2020年のミュンヘン安全保障会議で行った「ロシアと中国が同盟国になったら」というシナリオ演習に言及した。
当時は「多くのヨーロッパ人やアメリカ人が『そんなことはあり得ない』と言っていた」とEUISSの副所長を務めた経験もあるガウブ氏は語った。ところが、アジアやロシアの人々は「それはすでに起きている」と言っていたのだと同氏は続けた。
2年後、ロシアと中国は「限りない」友好関係を宣言した。
NATO国防大学の研究部門ではインド太平洋におけるシナリオ演習にも取り組んでいるが、機密事項のため、ガウブ氏はそれ以上の詳細については明言を避けた。
同部門が出す報告書の大半は公式サイトで公開されているが、一部の出版物やブリーフィングは「不必要なドラマ」や反発を引き起こさないよう、また中国やロシアが容易にアクセスできないよう、機密扱いになっている。
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