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気づいてました? 意外な企業が実践した「テスラの第一原理思考」の応用を…なぜ日本メーカーがこれをできないのか【尾原和啓の「CES2025」深堀り】 | Business Insider Japan

閉じるCESに見るテックトレンド矢印撮影:小林優多郎CES 2025の出展企業を俯瞰した「業界の流行」の背景にあるビジネストレンドを分析する尾原和啓さんのコラム後編。CES2025の技術的な流行を背景に、ビジネスパーソンが結局自分たちのビジネスにつなげていくためにはどういうフレームワークで見ていく必要があるのか?を独自の切り口で掘り下げていきます。■関連記事:CES2025のマップと出展社データから分析する、テック業界のビジネストレンド【尾原和啓の「CES2025」深堀り】IT批評家。1970年生まれ。京都大学大学院工学研究科応用システム専攻人工知能論講座修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、NTTドコモのiモード立ち上げ支援、グーグル、楽天などを経て独立。著書多数。会員数百人規模の私塾「尾原 和啓 ITビジネスの原理実践編」も主宰している。 https://community.camp-fire.jp/projects/view/67985玄人の視察者が「展示が面白くなかった」という理由前編で語ったように、長年の玄人な参加者からすると、今年のCESはつまらなかった、という評価は正直多い。今年スマートリングが出過ぎだよね、とか、ARグラス・スマートグラス多すぎだろうとかですね。著者によって提供されました著者によって提供されました実は、このARグラス・スマートグラスって、全部で20社規模、出てるんです。こんな同じような製品が大量に出てくるというのは、そんなにない。「ノートブックPCの出始めとか、スマホの出始めに似てるな」と感じた人、多かったんじゃないでしょうか。この現象の正体は、結局ハードウェアそのものがモジュール化してるから、誰でも作れるようになっちゃう。そうすると、もう乱立して、あんまり1個1個が目立たない、って話なのです。この時に注目すべきは、昨年のCES2024の分析記事でも指摘しましたが、「みんながスゴイと驚いているその技術」って本当にその会社の競争力になるのか?という話です。昨年のCES2024で話題になったメタのカメラ付きメガネ「Ray-ban Meta 」って何かって言うと、言い方悪いですが、メガネは単なるマイク付きカメラで、そのカメラの先に、GPTとかメタのオープンソースLLM「Llama」が付いている。それで、単にスマホでカメラで撮影した質問者の質問の画像をLlamaに送って、レイバンの内蔵スピーカーを通じて音声で返してる「だけ」 ── ですよね。他方、2024年にも出展が話題になったXREALは、確かに多少のセンサーは付いていますが、コアの機能性は「レンズ部分にディスプレイがあって、そこにスマホの画面とかタブレットの画面とかPCの画面を写せる」というだけの話です。現実的に言えば、結局こういうモノはもう、モジュールとして誰でも参入できるような状態になった。だから乱立した。ただ、日本人が気にしなければいけないのは、「それでもこの中に日本の存在感がない」ということです。CESに大量登場した「ARスマートグラス」で日本の存在感がないことの深い意味ポイントは、技術の裏の進化です。結局、XREALがすごく進んだのは、半導体大手クアルコムのVR・XRのヘッドセット向けの半導体、Snapdragonチップが2世代目に入ったこと。これが非常に性能が良くて、XREALが先行してたから、一気にこれを実装したからだよね、と(編注 クアルコムとXREALはCES2025に合わせて連携も公表している)。AIに関して言えば、メタがLLMのLlamaをオープンソースとして追求しているし、さらにAR系のものに関して、OpenUSDアライアンスとして、XRもオープンソース化していっています。こうしたオープンな技術は誰もが使える分、ものすごく進化が早いという特徴があります。著者によって提供されました結果として2025年のCESでは、スマートグラス製品や、ヘルスケアとしてのスマートリングが大量に乱発されることになりました。けれども、結局は2つに分類されるわけです。著者によって提供されましたみんなが使える「大衆化」の方向に行くのか、特化した「差別化」に行くのか。その点で見ると、例えばARグラスでは、結局ディスプレイを完全なカラー表示にすると、コストもエネルギーもかかるし、重たくもなります。下のスライドのように緑色の単色LEDに特化すると、安くもできるしエネルギー消費も少なくなる。著者によって提供されましたこういうARグラスの一番ほしい機能を追求すると、同時翻訳や、運動中の心拍とか身体状況とかをパパッとフィードバックして、自分の運動を最適化できますよねみたいなユースケースになってくるはずです。だったらもう緑色単色とかで良いから、むしろ軽く・安くしてしまえ、という割り切りはあり得ます。例えば、誰もが同時翻訳が楽しめるメガネ型デバイスが3万円ぐらいで実現できたら、通訳デバイス買うより、こっちがいいじゃんって思いませんか。一方、XREALに関しては、2024年では「これはVision Proの競合で、ARだ」っていう、一種のハッタリを打ち出した形でしたが、市場で評価されたのは「どこにでも携帯できる、性能の良いサブディスプレイ」だったことでした。PCゲームをやる人だったり、私みたいに世界中を移動しながらバリバリ働く人にニーズがある。だから今年の最新型「XREAL One」ではむしろ、カメラを省き、このサングラス部分がこうボタンを押すと、レンズが真っ暗になってディスプレイの視認性を上げたりという照度調整機能に特化していくっていう風に、ユースケースに合わせてきました。次のページ>>「テスラの成功法則」は数万円の新製品でも真似られると証明された #気づいてました #意外な企業が実践したテスラの第一原理思考の応用をなぜ日本メーカーがこれをできないのか尾原和啓のCES2025深堀り #Business #Insider #Japan

気づいてました? 意外な企業が実践した「テスラの第一原理思考」の応用を…なぜ日本メーカーがこれをできないのか【尾原和啓の「CES2025」深堀り】 | Business Insider Japan

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2025-02-12 22:00:00

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CESに見るテックトレンド

矢印

撮影:小林優多郎

CES 2025の出展企業を俯瞰した「業界の流行」の背景にあるビジネストレンドを分析する尾原和啓さんのコラム後編。

CES2025の技術的な流行を背景に、ビジネスパーソンが結局自分たちのビジネスにつなげていくためにはどういうフレームワークで見ていく必要があるのか?を独自の切り口で掘り下げていきます。

■関連記事:CES2025のマップと出展社データから分析する、テック業界のビジネストレンド【尾原和啓の「CES2025」深堀り】

尾原和啓

IT批評家。1970年生まれ。京都大学大学院工学研究科応用システム専攻人工知能論講座修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、NTTドコモのiモード立ち上げ支援、グーグル、楽天などを経て独立。著書多数。会員数百人規模の私塾「尾原 和啓 ITビジネスの原理実践編」も主宰している。 https://community.camp-fire.jp/projects/view/67985

玄人の視察者が「展示が面白くなかった」という理由

前編で語ったように、長年の玄人な参加者からすると、今年のCESはつまらなかった、という評価は正直多い。今年スマートリングが出過ぎだよね、とか、ARグラス・スマートグラス多すぎだろうとかですね。

スマートグラス
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実は、このARグラス・スマートグラスって、全部で20社規模、出てるんです。

こんな同じような製品が大量に出てくるというのは、そんなにない。「ノートブックPCの出始めとか、スマホの出始めに似てるな」と感じた人、多かったんじゃないでしょうか。

この現象の正体は、結局ハードウェアそのものがモジュール化してるから、誰でも作れるようになっちゃう。そうすると、もう乱立して、あんまり1個1個が目立たない、って話なのです。

この時に注目すべきは、昨年のCES2024の分析記事でも指摘しましたが、「みんながスゴイと驚いているその技術」って本当にその会社の競争力になるのか?という話です。

昨年のCES2024で話題になったメタのカメラ付きメガネ「Ray-ban Meta 」って何かって言うと、言い方悪いですが、メガネは単なるマイク付きカメラで、そのカメラの先に、GPTとかメタのオープンソースLLM「Llama」が付いている。それで、単にスマホでカメラで撮影した質問者の質問の画像をLlamaに送って、レイバンの内蔵スピーカーを通じて音声で返してる「だけ」 ── ですよね。

他方、2024年にも出展が話題になったXREALは、確かに多少のセンサーは付いていますが、コアの機能性は「レンズ部分にディスプレイがあって、そこにスマホの画面とかタブレットの画面とかPCの画面を写せる」というだけの話です。

現実的に言えば、結局こういうモノはもう、モジュールとして誰でも参入できるような状態になった。だから乱立した。ただ、日本人が気にしなければいけないのは、「それでもこの中に日本の存在感がない」ということです。

CESに大量登場した「ARスマートグラス」で日本の存在感がないことの深い意味

ポイントは、技術の裏の進化です。

結局、XREALがすごく進んだのは、半導体大手クアルコムのVR・XRのヘッドセット向けの半導体、Snapdragonチップが2世代目に入ったこと。これが非常に性能が良くて、XREALが先行してたから、一気にこれを実装したからだよね、と(編注 クアルコムとXREALはCES2025に合わせて連携も公表している)。

AIに関して言えば、メタがLLMのLlamaをオープンソースとして追求しているし、さらにAR系のものに関して、OpenUSDアライアンスとして、XRもオープンソース化していっています。こうしたオープンな技術は誰もが使える分、ものすごく進化が早いという特徴があります。

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結果として2025年のCESでは、スマートグラス製品や、ヘルスケアとしてのスマートリングが大量に乱発されることになりました。

けれども、結局は2つに分類されるわけです。

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みんなが使える「大衆化」の方向に行くのか、特化した「差別化」に行くのか。

その点で見ると、例えばARグラスでは、結局ディスプレイを完全なカラー表示にすると、コストもエネルギーもかかるし、重たくもなります。

下のスライドのように緑色の単色LEDに特化すると、安くもできるしエネルギー消費も少なくなる。

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こういうARグラスの一番ほしい機能を追求すると、同時翻訳や、運動中の心拍とか身体状況とかをパパッとフィードバックして、自分の運動を最適化できますよねみたいなユースケースになってくるはずです。だったらもう緑色単色とかで良いから、むしろ軽く・安くしてしまえ、という割り切りはあり得ます。

例えば、誰もが同時翻訳が楽しめるメガネ型デバイスが3万円ぐらいで実現できたら、通訳デバイス買うより、こっちがいいじゃんって思いませんか。

一方、XREALに関しては、2024年では「これはVision Proの競合で、ARだ」っていう、一種のハッタリを打ち出した形でしたが、市場で評価されたのは「どこにでも携帯できる、性能の良いサブディスプレイ」だったことでした。

PCゲームをやる人だったり、私みたいに世界中を移動しながらバリバリ働く人にニーズがある。だから今年の最新型「XREAL One」ではむしろ、カメラを省き、このサングラス部分がこうボタンを押すと、レンズが真っ暗になってディスプレイの視認性を上げたりという照度調整機能に特化していくっていう風に、ユースケースに合わせてきました。

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「テスラの成功法則」は数万円の新製品でも真似られると証明された

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