ロシアの裁判所は、占領下のウクライナで自宅に侵入し、一家9人を殺害した罪でロシア兵士2人に終身刑を言い渡した。戦争中にモスクワ軍兵士が犯した残虐行為に対する訴訟としては異例のことだ。
ロシア極東出身の2人の契約軍人、アントン・ソポフとスタニスラフ・ラウは金曜日、「政治的、イデオロギー的、人種的、国家的、宗教的憎しみ」を理由に消音装置を備えた銃を使用して家族を殺害した罪で有罪判決を受けたとロシア国営通信社が報じた。殺害は2023年10月、2年半以上前にロシアの本格的な侵攻が始まった直後にモスクワ軍が占領したウクライナ南東部の物流拠点であるウクライナの町ヴォルノヴァハで発生した。
この訴訟は、ロシアの都市ロストフ・ナ・ドヌの南部軍事法廷で非公開で審理された。ロシアの経済紙コメルサント紙によると、ソポフさん(21)とラウさん(28)は無罪を主張し、判決に対して控訴する予定だという。これまでの戦争中、そのような終身刑を言い渡された人々は、ウクライナでロシア軍と戦うための別の契約に署名することで厳重な警備の流刑地での服役を避けることは許されていない。
2022年2月のロシア軍のウクライナ侵攻以来、ウクライナ当局、検察、権利団体はロシア軍が拷問、強姦、処刑などの残虐行為を民間人に対して行っていると繰り返し非難してきた。
ウクライナおよび国際捜査官が収集した文書による証拠や証言にもかかわらず、ロシア当局はそのような告発を否定している。モスクワはまた、キエフがロシア軍を中傷するために証拠を捏造したとして非難した。
しかし、家族9人の殺害はウクライナ内外で大騒ぎを引き起こした。遺体の写真がソーシャルネットワーク上ですぐに拡散したため、ロシアは国民からの強い圧力にさらされ、ロシア捜査当局が刑事捜査を開始するよう促されたからだ。
犠牲者はエドゥアルド・カプカネツさん(53)とタチアナ・カプカネツさん(51)の夫婦。息子のアンドレイさん(31)と妻のナタリアさん。さらにもう一人の息子、アレクサンドルさん(25)、妻のエカテリーナさん(27)、9歳の娘アナスタシア、4歳の息子ニキータもいる。コメルサント紙の報道によると、エカテリーナさんの弟ドミトリさん(20)もいる。
#ロシアウクライナ人一家殺害で兵士に判決