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2024-08-30 09:30:00
世界最小の純血種・チワワ。
ゲッティイメージズ/ラチャット
突然だが、チワワについてどんな印象を抱いているだろうか。
日本では、その小さな体とくりくりとした目が、愛くるしい犬種として認識されている。
時々キャンキャンと吠えることはあっても、依然として可愛いイメージが先行する。
だが、日本から目と鼻の先の台湾に場所を移せば、その印象もすっかり変わる。
9月1日(日)まで台南で開催中のエキスポ「2024 台湾文博会」にも出展中だ。変異体チワワの巨大人形は一際目立つ存在だった。
ライフインサイダー
今にも飛び出しそうな目玉に、だらしなく伸びた舌。この阿鼻叫喚の顔が通常モードという突飛すぎる「チワワ」が、爆発的人気を誇っているのだ。
ハローキティとコラボした「ブサかわチワワ」
宇宙船をイメージしたブースには、所狭しと変種チワワが並ぶ。バイク大国・台湾ならではのヘルメットのアイテムも。
名前は、「變種吉娃娃(英語名:GODGWAWA)」(以下、変種チワワ)。意味は、変異体チワワ、ミュータントチワワといったところだ。顔はチワワ、体は人間という設定だという。
台南で開かれたクリエイティブ産業のエキスポ「2024 台湾文博会」でもブースを出店しており、プレスデーにも関わらず人が集まる姿にその人気ぶりがうかがえた。
変種チワワはSNSを中心にファンを増やし、今やInstagramのフォロワーは、2024年8月末の時点で約45万人。日本でも人気の「おぱんちゅうさぎ」も約48万人なので、人気は同程度と見ていいだろう。
投稿では、独特の表情に加えて辛口で自虐的なコメントで、台湾人の笑いを誘う。
こうした類のキャラクターは、日本の“ブサかわ”と同義の“酷萌”の位置付けだという。「おぱんちゅうさぎ」や「ちいかわ」のような“不憫かわいい”側面もある。
実際、「2024 台湾文博会」のIPビジネスブースに並ぶ他のキャラクターは、誰が見ても「可愛い」と思うような正統派のものが多い。
それに対し、変種チワワのグッズを手に取る人の中には、「可愛い」の声も聞こえるが、どれも笑いを含んだ「可愛い」であったことが印象的だ。
台湾には、“酷萌”キャラはまだまだ少ないのだろう。
ハローキティとコラボしたLINEスタンプ。LINEは日本同様に、台湾でも主流のメッセージアプリだ。
IPビジネス展開も好調だ。台湾でもお馴染みのLINEスタンプでのハローキティとのコラボや、台湾のICカード・悠遊卡の限定販売など、今や台湾のお茶の間キャラクターとなりつつある。
人気の理由は「チワワミーム」?
「変種チワワ」の人気について調べていくと、どうやらチワワという犬種自体が、台湾で異様な人気があることが分かった。しかも、変種チワワと同様に、本来の可愛いという意味とは全く別方向で、だ。
それがチワワミームだ。数年前からチワワはSNSのミームとして存在を確立している。台湾人に何人か話を聞いたところ、人気アニメや有名人のコメントなどがチワワに侵食されたタイムラインは、定番の光景のようだった。
その理由の一つは、チワワの中国語表記から説明できる。吉娃娃の「吉(ji)」と同じ読み方の中国語はいくつかあり、チワワミームはそれらを全て「吉」に変えて、チワワの顔をコラージュすることで完成する。
例えばスーパーサイヤ人の中国語・超级赛亚人の“级”を“吉”に変えて「超吉赛亚人」と読ませるといった具合だ。
店内でも“吉”をもじった案内が。
「変種チワワ」のイラストレーター・吉佬さんも、その人気の理由について、
「こうした駄洒落のように言葉遊びできる点が、話題の言葉との相性が良かった」
と話してくれた。
また、第2の理由として、台湾人曰くチワワは、冒頭の日本におけるイメージとは異なり、「うるさくて面白い犬種」という認識も強い。
SNSのミームでは可愛いらしい表情のチワワよりも、目を見開いた攻撃モードのチワワの写真も多くみられる。
このように文字りやすい中国語名と「面白い犬」という認識が、ミーム発生に寄与したというわけだ。
年内には、日本でのポップアップも控える「變種吉娃娃」。台湾の“酷萌”キャラに、日本人は一体どんな反応を見せるのだろうか。
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