パラマウント・ピクチャーズは、1981年の超自然的スリラー映画『ポゼッション』のリメイク版を、2027年6月11日に全米でワイドリリースすると発表しました。本作は、映画『スマイル』で知られるパーカー・フィンが監督を務め、自ら執筆した脚本に基づいて再構築されます。
豪華キャストと制作陣
主演の夫婦役には、マーガレット・クアリーとカラム・ターナーが起用されました。クアリーは、オリジナル版の主演であるイザベル・アジャニから「信じられないほど才能がある」との祝福を受けています。また、ポール・ダノ、ディエゴ・カルバ、マデリン・ブリュワー、エモリー・コーエン、ニコラス・アレクサンダー・チャベスも出演しますが、それぞれの役柄はまだ明かされていません。
プロデューサー陣には、フィン本人のほか、ジョナサン・ファス(Bad Feeling)、ロイ・リーとアンドリュー・チャイルズ(Vertigo)、そしてロバート・パティンソンが名を連ねています。パティンソンは2024年時点では主演として検討されていましたが、最終的にプロデューサー役に回りました。エグゼクティブ・プロデューサーはマーク・ビエンストックが務めます。
カルト作からサマーブロックバスターへ
1981年に公開されたアンジェイ・ズワフスキー監督のオリジナル版は、冷戦時代の西ベルリンを舞台に、スパイの夫と離婚を求める妻の崩壊していく関係を、超自然的な恐怖とボディホラーを交えて描いた作品です。当時、商業的な成功は収めず、ビデオ・ナスティとして禁止されるなどの波乱もありましたが、後にカルト的な人気を獲得しました。主演のアジャニは、この役でカンヌ国際映画祭の女優賞を受賞しています。

リメイクを担うパーカー・フィンは、前作『スマイル』を予算1,700万ドルから世界興行収入2億1,700万ドル(一部ソースでは2億1,740万ドル)のヒットに導き、続編を含めシリーズ累計で3億5,500万ドル以上の興行収入を記録させた実績を持ちます。この成功によりフィンはパラマウントとファーストルック契約を結び、より「挑戦的」な作品に取り組む権限を得ました。フィンは本作について「完全にぶっ飛んでいる(completely bonkers)」と表現しており、撮影には35mmフィルムを使用しています。
2027年夏の激戦区での公開スケジュール
パラマウントは、本作をホラー映画が一般的とされる秋ではなく、あえて初夏のプライムタイムに配置しました。公開日の2027年6月11日は、ユニバーサルの実写版『ヒックとドラゴン 2』と激突することになり、ファミリー向け大作に対するカウンタープログラミングとしての戦略が見て取れます。

また、同時期の公開スケジュールは以下の通りです。
- 6月4日:コロンビア・ピクチャーズ『Skeletons』(ブリー・ラーソン主演)
- 6月11日:パラマウント『ポゼッション』
- 6月18日:コロンビア・ピクチャーズ『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』
本作への期待が高まる中、パラマウントは45日間の劇場公開ウィンドウを維持する方針を掲げており、リメイク版『ポゼッション』を夏の注目作として位置づけています。