奈良県立医科大学によると、緊急時の輸血用に保管できる人工赤血球の臨床研究が来年3月までに日本で始まる予定だ。
同大学は7月上旬、2030年ごろまでに人工細胞を実用化することを目指していると発表した。これはおそらく世界初となるだろう。
人口減少に伴う献血者の減少により、医療現場で血液不足が予想される中、へき地や災害現場での使用を目的とした血液細胞の開発が進められている。
2024年7月1日、奈良県橿原市で撮影された、奈良県立医科大学で作られた人工赤血球の小瓶の写真。(共同)
研究者らによると、献血から採取した赤血球は低温では1か月未満しか保存できないが、人工細胞は室温で2年間保存できるという。
人工血液細胞は血液型に依存しないため、患者の血液型を確認することなく使用でき、救急車で搬送中に投与できるという。
臨床現場では800ミリリットルの輸血が一般的だが、この研究では3月から募集する健康な成人16人に対し、1人あたり100~400ミリリットルの人工血球液を投与する。
同大学は、400ミリリットルの投与で副作用が確認されなければ、治療の有効性と安全性を調べる試験に移行するとしている。
使用期限が切れて廃棄された献血者の血液を利用して、ウイルスやその他の感染源のない人工血液細胞が開発された。
奈良県立医科大学の坂井宏美教授は、現在、赤血球の安全な代替品がないため、人工血液細胞の必要性は「大きい」と述べた。
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#人工血液細胞の臨床試験が日本で開始へ
2024-07-27 01:43:40