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34歳のシンガポール男性、遠く離れた日本の山村に魅了される。そこでエアビー事業を成功させるまで | Business Insider Japan

シャン・ジェ・リー氏は日本の田舎でエアビー(Airbnb)のビジネスを展開している。Xian Jie Lee日本留学を終えたシャン・ジェ・リー氏は日本の山間にある龍神村という土地に移り住んだ。そこで借りた農家を改修して自宅として使い、次に隣家を買ってエアビー(Airbnb)に登録した。現在、そのゲストハウスを1泊250ドルで貸し出し、40ドルから270ドル(約6000円から約4万500円)で旅行者向けのツアーも提供している。日本の田舎で放棄されていた、築96年の家をある夫婦がエアビーに改築。1泊2万5000円で貸し出している | Business Insider Japanシンガポール出身のシャン・ジェ・リー氏(34歳)は政治学を学ぶために2012年に来日した。日本がとても気に入ったため、そこにとどまることに決め、あるIT企業に就職した。だが数カ月後には自分が満たされていないことに気づいて退職し、友人とともにクラフト・タビー(Craft Tabby)という名でツアーガイド業を立ち上げる。京都で同社を運営していたころ、リー氏はある茶会で68歳のシュウ氏という人物に出会った。シュウ氏が和歌山の山中に自生する茶葉で淹れたお茶を飲んだリー氏は、その味の素晴らしさに驚いた。「活力に満ちていた」と、リー氏はBusiness Insiderに語る。シュウ氏は、リー氏に和歌山を訪れるよう勧めた。実際に和歌山を訪れたリー氏は、そこにある杉林、滝、そして霧に包まれる急な山腹の景色に圧倒された。コロナ禍が始まったとき、リー氏は自分がどこにいくべきか、すでにわかっていた。茶葉を摘むリー氏。Xian Jie Leeシュウ氏が龍神村という村落にある農家を借りられると教えてくれた。そこで暮らすにはまず改修する必要があったが、改修費と家賃込みで、京都で借りていたアパートメントの家賃とだいたい同じであることがわかった。2020年12月、リー氏は引っ越しを終え、最も若い住人のひとりとして村に加わった。賃貸住宅のリノベーションリー氏はわらぶき屋根で玄関が木製の引き戸の農家がとても気に入ったが、リノベーションは最初に想像したよりも困難であることがわかった。「奥間の畳を取り除いたとき、床が抜けた」とリー氏は語る。この地域で育ったシュウ氏に、かつて彼の父親といっしょに働いていた大工の知り合いがいた。その大工は、リー氏がその家に以前の輝きを取り戻そうとしていると聞いて喜び、息子が働いた分には料金を請求すると言ったが、自分が働く分は無償にすると申し出た。大工親子は古い建材の解体と撤去、さらには家全体の床の張り替えを手伝ってくれた。リーは、木の床の張り替えが行なわれている3週間は囲炉裏部屋で寝泊まりした。張り替えが終わってからは部屋を替えた。リー氏の家が地域のプロジェクトにシュウ氏が地元の炭焼き職人と紙すき職人を紹介してくれたおかげで、リー氏は囲炉裏用の炭や、障子用の伝統的な和紙を梶の木からつくってもらうことができた。家の改修が終わると、リー氏は雑草が生い茂る敷地の手入れに取りかかった。田んぼだった土地に田植えをし、茶畑から雑草を取り除き、作物を育て始めた。作物の育て方は近隣の人々が教えてくれたが、それでも学ぶべきことがいくつかあった。垣根の穴から野生の鹿が入ってきて稲を食べてしまったこともあったし、山の湧き水を田んぼに引くためにパイプを設置したものの、パイプ内に空気が閉じ込められて水が流れなくなり、問題を解決するために急な斜面を登るはめになったこともあった。リー氏の飲み込みが早かったため、近隣の人のなかには、自分たちの田んぼの世話もしてくれないかと尋ねてくる人もいた。リー氏の友人たちも、頻繁にシンガポールからやってきて手伝ってくれた。また、リー氏がYouTubeに動画を投稿し始めたことをきっかけに、動画を見た人々がボランティアとして手伝いに来るようにもなった。リー氏とボランティアのランス・ヨー氏。Xian Jie Lee山のなかで新しいビジネスをリー氏は山村と京都を行ったり来たりするつもりだったが、「最近ではここがどんどん好きになり、京都にはほとんど帰らなくなった」という。だが、この場所にとどまるつもりなら、ツアービジネスを拡大する必要がある。「もしゲストハウスがあれば、ここを拠点にツアー業を営めるはずだと考えた」リー氏の借家の隣に築120年の農家があり、その所有者がリー氏と2人の友人にその農家を売ることに合意した。その家もリノベーションが必要で、すべてひっくるめて2万5000ドル(約375万円、1ドル=150円換算:以下同)の出費となった。リノベーションが始まったころのゲストハウス。Xian Jie Lee最大5人の宿泊用ゲストハウスにするつもりだったので、リー氏らは畳ではなく木の床を張ることにした。リー氏は職人を雇い、そのエアビー(Airbnb)用の家のために障子をつくってもらった。そこでしか味わえない体験をゲストハウスの外観。Xian Jie Leeゲストハウスを改装しているあいだ、リー氏は追加の収入を得るために、自宅を週に3日だけカフェとして利用した。車で通りかかる人々相手に料理も出した。「リノベーションをしながら田んぼの世話をして、そこにカフェの運営が加わったので大変だった」と、リー氏は言う。2023年8月に農家をエアビーに登録した際、カフェを閉鎖したのだが、のちにまた再開し、訪問客に料理を提供している。2ベッドルームのゲストハウスは1泊の料金が250ドル(約3万7500円)で、宿泊客は土地のヤギや龍神地鶏に会うこともできるし、家の前を日高川という川が流れているため、パドルボートを借りたり、泳いだりすることもできる。内装。Xian Jie Lee加えて、リー氏は宿泊客に40ドルから270ドル(約6000円から約4万500円)でツアーも提供している。ゲストは人里離れた場所にある6つの滝を訪れたり、伝統的な和紙製造を体験したり、お茶づくりのワークショップに参加したりできる。ベッドのひとつ。Xian Jie Leeリー氏自身もユニークな体験をする機会があった。彼とボランティアの数人に、地元の収穫祭で披露される獅子舞に参加するよう声がかけられたのだ。「何をすればいいのかわからなかったが、近所の人々が手本を見せてくれた」とリー氏は語る。彼らが参加して、村の人々も喜んだ。「私にとっていちばんの驚きは、ここの人々が実にオープンに私たちを受け入れてくれたこと」と、リー氏は言う。「私たちが参加して本当にうれしいと言ってくれた」日本の田舎の廃屋を、約100万円で買ったアメリカ人夫婦。エアビーにて1泊2万円で貸し出す | Business Insider Japan #34歳のシンガポール男性遠く離れた日本の山村に魅了されるそこでエアビー事業を成功させるまで #Business #Insider #Japan

34歳のシンガポール男性、遠く離れた日本の山村に魅了される。そこでエアビー事業を成功させるまで | Business Insider Japan

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2025-03-02 08:30:00

シャン・ジェ・リー氏は日本の田舎でエアビー(Airbnb)のビジネスを展開している。
Xian Jie Lee
  • 日本留学を終えたシャン・ジェ・リー氏は日本の山間にある龍神村という土地に移り住んだ。
  • そこで借りた農家を改修して自宅として使い、次に隣家を買ってエアビー(Airbnb)に登録した。
  • 現在、そのゲストハウスを1泊250ドルで貸し出し、40ドルから270ドル(約6000円から約4万500円)で旅行者向けのツアーも提供している。
日本の田舎で放棄されていた、築96年の家をある夫婦がエアビーに改築。1泊2万5000円で貸し出している | Business Insider Japan

日本の田舎で放棄されていた、築96年の家をある夫婦がエアビーに改築。1泊2万5000円で貸し出している | Business Insider Japan

シンガポール出身のシャン・ジェ・リー氏(34歳)は政治学を学ぶために2012年に来日した。日本がとても気に入ったため、そこにとどまることに決め、あるIT企業に就職した。

だが数カ月後には自分が満たされていないことに気づいて退職し、友人とともにクラフト・タビー(Craft Tabby)という名でツアーガイド業を立ち上げる。京都で同社を運営していたころ、リー氏はある茶会で68歳のシュウ氏という人物に出会った。

シュウ氏が和歌山の山中に自生する茶葉で淹れたお茶を飲んだリー氏は、その味の素晴らしさに驚いた。「活力に満ちていた」と、リー氏はBusiness Insiderに語る。

シュウ氏は、リー氏に和歌山を訪れるよう勧めた。実際に和歌山を訪れたリー氏は、そこにある杉林、滝、そして霧に包まれる急な山腹の景色に圧倒された。コロナ禍が始まったとき、リー氏は自分がどこにいくべきか、すでにわかっていた。

Xian Jie Lee
茶葉を摘むリー氏。
Xian Jie Lee

シュウ氏が龍神村という村落にある農家を借りられると教えてくれた。そこで暮らすにはまず改修する必要があったが、改修費と家賃込みで、京都で借りていたアパートメントの家賃とだいたい同じであることがわかった。

2020年12月、リー氏は引っ越しを終え、最も若い住人のひとりとして村に加わった。

賃貸住宅のリノベーション

リー氏はわらぶき屋根で玄関が木製の引き戸の農家がとても気に入ったが、リノベーションは最初に想像したよりも困難であることがわかった。「奥間の畳を取り除いたとき、床が抜けた」とリー氏は語る。

この地域で育ったシュウ氏に、かつて彼の父親といっしょに働いていた大工の知り合いがいた。その大工は、リー氏がその家に以前の輝きを取り戻そうとしていると聞いて喜び、息子が働いた分には料金を請求すると言ったが、自分が働く分は無償にすると申し出た。

大工親子は古い建材の解体と撤去、さらには家全体の床の張り替えを手伝ってくれた。リーは、木の床の張り替えが行なわれている3週間は囲炉裏部屋で寝泊まりした。張り替えが終わってからは部屋を替えた。

リー氏の家が地域のプロジェクトに

シュウ氏が地元の炭焼き職人と紙すき職人を紹介してくれたおかげで、リー氏は囲炉裏用の炭や、障子用の伝統的な和紙を梶の木からつくってもらうことができた。

家の改修が終わると、リー氏は雑草が生い茂る敷地の手入れに取りかかった。田んぼだった土地に田植えをし、茶畑から雑草を取り除き、作物を育て始めた。

作物の育て方は近隣の人々が教えてくれたが、それでも学ぶべきことがいくつかあった。垣根の穴から野生の鹿が入ってきて稲を食べてしまったこともあったし、山の湧き水を田んぼに引くためにパイプを設置したものの、パイプ内に空気が閉じ込められて水が流れなくなり、問題を解決するために急な斜面を登るはめになったこともあった。

リー氏の飲み込みが早かったため、近隣の人のなかには、自分たちの田んぼの世話もしてくれないかと尋ねてくる人もいた。リー氏の友人たちも、頻繁にシンガポールからやってきて手伝ってくれた。また、リー氏がYouTubeに動画を投稿し始めたことをきっかけに、動画を見た人々がボランティアとして手伝いに来るようにもなった。

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リー氏とボランティアのランス・ヨー氏。
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山のなかで新しいビジネスを

リー氏は山村と京都を行ったり来たりするつもりだったが、「最近ではここがどんどん好きになり、京都にはほとんど帰らなくなった」という。

だが、この場所にとどまるつもりなら、ツアービジネスを拡大する必要がある。「もしゲストハウスがあれば、ここを拠点にツアー業を営めるはずだと考えた」

リー氏の借家の隣に築120年の農家があり、その所有者がリー氏と2人の友人にその農家を売ることに合意した。その家もリノベーションが必要で、すべてひっくるめて2万5000ドル(約375万円、1ドル=150円換算:以下同)の出費となった。

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リノベーションが始まったころのゲストハウス。
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最大5人の宿泊用ゲストハウスにするつもりだったので、リー氏らは畳ではなく木の床を張ることにした。リー氏は職人を雇い、そのエアビー(Airbnb)用の家のために障子をつくってもらった。

そこでしか味わえない体験を

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ゲストハウスの外観。
Xian Jie Lee

ゲストハウスを改装しているあいだ、リー氏は追加の収入を得るために、自宅を週に3日だけカフェとして利用した。車で通りかかる人々相手に料理も出した。「リノベーションをしながら田んぼの世話をして、そこにカフェの運営が加わったので大変だった」と、リー氏は言う。

2023年8月に農家をエアビーに登録した際、カフェを閉鎖したのだが、のちにまた再開し、訪問客に料理を提供している。

2ベッドルームのゲストハウスは1泊の料金が250ドル(約3万7500円)で、宿泊客は土地のヤギや龍神地鶏に会うこともできるし、家の前を日高川という川が流れているため、パドルボートを借りたり、泳いだりすることもできる。

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内装。
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加えて、リー氏は宿泊客に40ドルから270ドル(約6000円から約4万500円)でツアーも提供している。ゲストは人里離れた場所にある6つの滝を訪れたり、伝統的な和紙製造を体験したり、お茶づくりのワークショップに参加したりできる。

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ベッドのひとつ。
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リー氏自身もユニークな体験をする機会があった。彼とボランティアの数人に、地元の収穫祭で披露される獅子舞に参加するよう声がかけられたのだ。「何をすればいいのかわからなかったが、近所の人々が手本を見せてくれた」とリー氏は語る。

彼らが参加して、村の人々も喜んだ。「私にとっていちばんの驚きは、ここの人々が実にオープンに私たちを受け入れてくれたこと」と、リー氏は言う。「私たちが参加して本当にうれしいと言ってくれた」

日本の田舎の廃屋を、約100万円で買ったアメリカ人夫婦。エアビーにて1泊2万円で貸し出す | Business Insider Japan

日本の田舎の廃屋を、約100万円で買ったアメリカ人夫婦。エアビーにて1泊2万円で貸し出す | Business Insider Japan

#34歳のシンガポール男性遠く離れた日本の山村に魅了されるそこでエアビー事業を成功させるまで #Business #Insider #Japan

執筆者について: nipponese

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