予算カット発言をめぐり国会で追及を受ける簗農水大臣に対し、自民党の鈴木宗男議員が9日の党部会で「人としての矜持が問われているんだよ」と強い口調で戒めたと、フジテレビが報じた。
鈴木宗男議員が党部会で簗農水大臣を直接追及
9日午前、自民党本部で農水関連の部会が開かれた。出席した簗和生農林水産大臣は冒頭で挨拶し、農政関連予算などで党の協力を求めた。参加議員が拍手で受け止める中、鈴木宗男議員が立ち上がって挙手した。フジテレビによると、鈴木議員は面前の簗大臣に対し、「あなたは今耳目を集めてる、まず冒頭にお騒がせしてますとか、しっかり説明責任を果たすとか挨拶があってしかるべきではないか」と語気を強めて指摘した。
「人としての矜持が問われている」と厳しく戒める
鈴木議員は決意表明の前に説明責任を果たすべきだと迫り、「人としての矜持が問われているんだ」と述べた。さらに、「みんな応援しようと思っても決意表明だけでは応援できない」と重ねて批判した。簗大臣は途中「はい」と応じ、最後に「失礼致しました」と答えたとフジテレビは伝えている。
選挙区の道路予算カット発言が波紋を広げる背景
J-CAST ニュースの報道によると、今回の騒動の発端は、簗農水相が選挙で自身を支援しなかった自治体の道路予算を大幅にカットしたという発言にある。2026年10月5日放送のテレビ朝日系「モーニングショー」でも取り上げられ、出演者から驚きと失望の声が上がった。公開された音声によると、簗氏の選挙区である栃木3区の那須烏山市と那珂川町の今年度の道路予算について、具体的な数字を挙げてカットされたと語っていたとされる。この発言の背景には、2月の衆議院選挙で栃木3区が保守分裂となった事情があり、選挙中から支持しない自治体には予算で差をつけると発言していたという。

石原良純氏らが辞任を提言し高市内閣への影響を懸念
J-CAST ニュースの報道では、タレントの石原良純さんが同番組内で、発信力が問われる人物が真ん中に居座ることは「高市内閣のためにも国民のためにもならないので、ここは身を引くぐらいのことの(方がいい)」と述べ、辞任すべきとの考えを示した。また、弁護士の猿田佐世さんは、権力を持つ政治家が自分の利益のために予算を差配する政治に疑問を投げかけている。高市首相自らも選挙区入りし、「私の知恵袋の簗ちゃん」と熱く語っていただけに、臨時国会を前にその責任と影響が注目されている。