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2024-05-23 02:00:00
隠れて複数の仕事をすることは非常に有益だが、キャリアアップが難しくなると話す労働者もいる。
(左)原航平/Getty Images、(中/右)Getty Images
- 複数のリモートワークを密かにこなし、年間50万ドルもの収入を得る人がいる。
- しかし、仕事を掛け持ちすることで、キャリアアップが難しくなることもあるという。
- 一方、仕事を掛け持ちする人の中には、別の仕事を経験することでスキルアップができると話す人もいる。
フロリダ州に住むX世代のロバート(Robert)は、リモートワークでフルタイムの仕事を複数こなし、2023年には約33万5000ドル(約5200万円)を稼ぐことができたというが、彼はこの高給には代償があったと話している。
「複数の仕事をうまくこなすには、ある一定のレベルに達さなければならない。本当の意味で昇進するのは間違いなく難しくなる」
しかし、ロバートはそれを厭わず、週に約50時間程度の労働で、半年間は3つの仕事を同時にこなした。その副収入のおかげで借金を返済し、約2万ドル(約310万円)のクルーズを含む高価な休暇を何度か取ることができたという。
Business Insiderはこの1年間、二つから三つのリモートワークを同時にこなし、年間50万ドル(約7750万円)もの収入を得た人々に話を聞いてきた。彼らは副収入を使って住宅ローンを完済し、早期退職の計画を立て、豪華な休暇を過ごしている。
しかし、人生にはトレードオフに満ちており、それは密かに複数のリモートワークをこなす人々にもあてはまる。
Business Insiderは、複数の仕事をするようになってキャリアの軌道が行き詰まったかどうか、また行き詰まった場合にはそれが気になるかどうかを、4人の現役または過去に仕事を掛け持ちしていた人に尋ねた。彼らは仕事上の影響を恐れて仮名を使うことを条件に話してくれたが、我々は彼らの身元と収入を確認している。
キャリアアップしなくても収入が増える
仕事を掛け持ちする人々は、従来の雇用労働者とは異なるキャリア戦略を展開している。そのため彼らはどのような仕事においても、成功して昇進することが難しくなる可能性もある。
キャリアアップは、仕事の掛け持ちを追求する中であきらめなければならなかったことの上位に入る、とロバートは話す。また彼は、複数の雇用主から承認を得なければならないため、休暇を取ることが難しくなる場合もあると付け加えている。
しかし、結局のところ、ロバートは複数の仕事をやりくりすることで得られる副収入がやり甲斐になっているという。仮に、もっと上の役職に就いて同等の収入を得ることができたとしても、彼は仕事をかけもちするライフスタイルの方を好むかもしれないと言う。
「月給2万5000ドル(約387万円)から3万ドル(約465万円)のシニアディレクターになってすごいストレスを感じる仕事をするか、または2つから3つの仕事を順調にこなして乗り切るかのどちらかだ」
それぞれの仕事にうまく時間を分割するのは困難
仕事を掛け持ちすることには長所と短所がある。複数の仕事を持っていることはストレスになり、長時間労働を強いられることもある。一方、ほとんどの人はより高い収入を得るためにはそれだけの価値があるとBusiness Insiderに語っている。
同じように、リモートワークの競争激化やオフィスへの復帰の義務によって、長期的に仕事を掛け持つことを難しくする可能性があり、複数の仕事をしていることが発覚すれば解雇される可能性もある。だが多くの労働者にとって、本業以外の仕事を持つことで得られるという雇用の安定は、これらの懸念を上回るものだという。
キャリアアップ、そしてそれをどの程度重視するかは、仕事を掛け持ちする多くの人が考えなくてはいけないもうひとつの要素だ。
テキサス州に住む30代の技術者、ウィリアム(William)は、複数のリモートワークを密かにこなし、2022年に50万ドル(約7750万円)以上を稼いだ。
1日14時間も仕事をしていたため、リラックスする時間があまり持てなかったとウィリアムは言う。また、それぞれの仕事に十分な時間を割くことも難しいと分かったという。
彼は仕事の掛け持ちについて「短期的な経済的利益と引き換えだったのは間違いない」と話している。
「どちらの仕事にもキャリアを前進させるために必要な100%の能力を発揮することは難しかった」
掛け持ちを始めてからわずか8カ月後の2023年2月、ウィリアムは2つの会社勤めを辞め、コンサルタント業に専念することを決意した。
仕事の掛け持ちは貴重な経験になることも
複数の仕事を掛け持ちすることがはキャリアアップに不利であるとすべての経験者が同意しているわけではない。
カリフォルニア州に住むミレニアル世代のITプロフェッショナルであるジョン(John)は、2023年、2つのリモートワークで30万ドル(約4650万円)以上稼ぐ勢いだったという。
彼は、ある仕事で身に着けたスキルが、別の仕事の生産性の向上に役立ったこともある言う。彼は複数の仕事をすることで自分がより価値のある労働者になり、最終的にはキャリアアップに役立つと考えている。
「どちらかといえば、問題をさまざまな方法で見ることができるようになるため、仕事の創造性が高まる」と彼は話す。
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