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2026-01-29 05:30:00
Business Insider Japanが実施する、ビジネスや社会の変化を牽引する企業の取り組みや次世代リーダー層の挑戦にスポットを当て称えるアワード「ビヨンドアワード2026」。
受賞者の一人が、Professionals For Impact(PFI)代表取締役CEOの平井光城氏だ。
社会課題の最前線に挑む人材を適切な組織へとつなぐ、ソーシャルインパクト特化型の転職エージェント事業を展開する。
──何を手がけているのですか?

「インパクトキャリア(社会課題解決を起点としたキャリア)」を社会に普及させることを目的に、人材紹介や採用コンサルティング事業を展開しています。気候変動、グローバルヘルス、ジェンダー平等、生物多様性、貧困・格差、人権、国際協力、サステナビリティ等の領域に特化し、こうした課題に取り組みたい人材と、大企業の関連部門、スタートアップやゼブラ企業、財団、インパクト投資ファンド、非営利団体、政府・アカデミア等の組織をつないでいます。
「最も優秀で意欲のある人材が、最も重要で困難な課題に取り組める社会を創る」をミッションに、単なる転職エージェントに留まらない活動を行っています。
──この事業を始めたきっかけは?
進路を模索する中で感じたもどかしさが原点です。高校生時代から国際協力分野でのキャリアを模索してきましたが、良い出会いがなければ選択肢が見えず、「個人のキャリアにおける経済性と社会性の両立」の難しさを感じてきました。周囲でも、民間企業や政府で経験を積む中で学生時代に情熱を持った領域で将来貢献したいと考えながらも、ライフステージの変化により踏み出しにくくなる例を多く見てきました。
そうした中、特に前職のゲイツ財団での活動を通じて、国内外で意義ある課題に取り組み、適切な報酬を提供する団体を数多く知りました。その後、ハーバードビジネススクール留学中にインパクト投資のパイオニアである教授と語らい、ソーシャルインパクトと人材をかけ合わせた領域には意義と商機があると確信し、在学中から研究を始めました。
──「これは他と違う」という強みは?

大きく三点あります。第一に、創業者・平井自身のこれまでのキャリアを生かし、データベースに依らない候補者探索が可能な点です。BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)やゲイツ財団、ハーバード大学、コロンビア大学といったアルムナイ基盤を通じ、特にバイリンガル人材や海外経験が豊富な潜在転職者層に幅広くアクセスできます。
第二に、候補者にとって「話が分かる」存在である点です。私たちは社会課題領域のキャリア形成に精通しており、候補者の思いや迷いを具体的に理解しながら伴走することを大切にしています。PFIを通じて入社された方には、その後も一生涯、PFIがつながっているリーダーや専門家・実務家の幅広いネットワークにアクセスでき、入社後の活躍やキャリアの広がりにも貢献できていると感じています。また、年収1000万円以上の高報酬ポジションや外資系団体の日本チーム立ち上げといった難易度の高い案件にも強みがあります。採用側と直接対話しながら、新しい役割そのものを設計することも可能です。
第三に、営利追求のみを目的とした組織ではない点です。各団体の課題や成長ステージに応じて紹介手数料も柔軟に検討しつつ、大学の授業や学生団体向けの講演、キャリアイベントの共催など、長期的な人材エコシステムづくりに向けた非営利活動にも積極的に取り組んでいます。
──最近の大きな変化や成果は?
構想段階から実行フェーズへ本格的に移行できたことです。2024年にMBA課程を修了して帰国後、2025年3月に法人登記、9月には人材紹介の許可を取得しました。並行して社会課題に取り組む団体向けのコンサルティング業務を進め、契約社員や業務委託メンバーを迎えながら、安定した売り上げを創出しています。
肝心の人材紹介・採用コンサルティングでも数多くの団体と契約し、マッチング成立事例も生まれています。さらに2025年11月からは現役社会起業家をSEIR(Social Entrepreneurs in Residence:社会起業家が、組織に在籍メンバーとして参加しながら知見や経験を提供し報酬を得る仕組み)として迎え、組織基盤も着実に強化しています。
──2026年、特に注力したいことは?
より本格的にインパクト×キャリアを社会に実装する一年にしていきたいです。適切な報酬水準でエージェントを採用し、マッチング事例を更に創出したいです。同時に、実際に活躍する人材のロールモデルをPFI経由で積極的に発信し、社会課題解決を起点としたキャリアが再現性をもって選択できる状態をつくりたいと考えています。
さらに、プロボノでの採用支援や「人件費特化」の寄付、「インパクト×キャリア」研究の支援、政策提言、候補者同士での学び合いの場の創出など、営利と非営利を横断するPFIならではの取り組みを拡充したいです。将来の海外展開に向けた基盤づくりも進めていきたいですね。

Professionals For Impact 代表取締役CEO / ゲイツ財団日本拠点コンサルタント
大阪市出身。両親が非大卒のファーストジェネレーションとして育ち、高校卒業時に単身渡米。米国の大学卒業後、コロンビア大学国際公共政策大学院修了。ボストンコンサルティンググループに新卒入社後、ゲイツ財団日本拠点に2人目の職員として参画。2024年にハーバードビジネススクールでMBAを取得。「最も優秀で意欲のある人が、最も重要で困難な課題に挑める社会」を目指し、社会課題領域に特化した採用・転職支援事業を起業。インパクト×キャリア普及のため、営利・非営利両方の活動を展開。
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