職員へのパワーハラスメント問題で辞職した横浜市の山中竹春前市長(54)が29日、市内で記者会見を開き、自身の辞職に伴う市長選に無所属で立候補すると正式表明しました。選挙は10月4日告示、18日投開票の日程で実施され、出馬表明は6人目となります。
山中前市長が語った出馬の経緯と謝罪
記者会見の冒頭で山中氏は、職員へのパワハラ問題について言及しました。職員を傷つけ負担を生じさせ、市政への不信感を招いたことについて深くおびを述べました。立候補の決断に至るまでには、再び前に出て良いのか深く自問自答したと振り返っています。その上で、市民から市政継続を望む声を聞き、自らが約束した政策をやり遂げる責任があると判断しました。生活者目線をさらに展開し、結果でお返ししなければならないと考えたと出馬の理由を語っています。
第三者調査に基づくパワハラ再発防止策
パワハラ対策について、山中氏は条例の制定を掲げました。さらに、行き過ぎた行動や第三者調査が認定した職員への市長室出入り禁止措置などをさせないルールを設ける方針を示しています。その順守状況を第三者が評価する仕組みも構築すると主張しました。自身を加害者と認め、なぜ問題が起こったかを理解しているからこそ行える対策があると強調しています。

カジノ再誘致の阻止と国際園芸博覧会への対応
自らが誘致計画を撤回したカジノを含む統合型リゾート施設(IR)を巡っては、再誘致の動きがある現状に対して断固阻止する考えを強調しました。また、市内で来年3月に開幕する国際園芸博覧会については、市民からの信頼を得られないのであれば裏方としてしっかり働くとの姿勢を示しています。
混戦模様となる横浜市長選の顔ぶれ
今回の横浜市長選は、山中氏の他にも多くの候補者が名乗りを上げています。弁護士の原沢敦美氏(59)、会社経営の福山敦士氏(37)、前衆院議員の中谷一馬氏(43)、市民団体代表の藤川祥子氏(51)が無所属で出馬を表明しています。さらに、共産党神奈川県委員会副委員長の浅賀由香氏(46)が同党公認で立候補を表明しており、混戦が予想されます。
10月の告示に向けた選挙戦の行方
辞職に伴う出馬という異例の展開となった今回の市長選は、10月4日の告示に向けて動きが本格化しています。パワハラ問題の当事者である山中氏の出馬表明が、有権者の判断にどのような影響を与えるのか注目されます。各候補が掲げる政策や再発防止策を巡り、論戦が交わされる見通しです。