国内女子メジャーの日本女子オープンゴルフ選手権は3日、兵庫県の宝塚ゴルフ倶楽部旧コース(6185yd、パー70)で3日目が行われ、今季ツアー最多となる8763人のギャラリーが見守る中、桑木志帆が最終18番で24ydのチップショットを沈めてバーディを奪い、通算8アンダーで単独首位に浮上したと、news.golfdigest.co.jpが報じた。
宝塚ゴルフ倶楽部旧コースの最終18番で見せた桑木志帆の技ありバーディ
最終18番のグリーン手前、桑木志帆のチップショットが鮮やかなラインに乗った。ボールは軽い下りスライスを描き、24yd先のカップへと消えていった。今季ツアー最多となる8763人のギャラリーを飲み込んだコースで、満員のスタンドから大歓声が爆発した。桑木は「震えました。むっちゃ気持ちよかったです」と、千両役者としてのパフォーマンスを興奮気味に振り返っている。後続に2つ差をつける、技ありのバーディ締めとなった。
PWを選択した完璧なアプローチと増えてきた引き出し
「昨年から9番アイアンぐらいまで使っている」というアプローチで手にしたクラブはピッチングウェッジだった。ピンまで約3分の1の距離でキャリーを出し、後はランニングで合わせる狙いだった。「しっかりパーで上がりたかったので、狙うより寄せる感覚だったんですが、完璧でした」と桑木は語る。増えてきたプレーの引き出しを生かした自身の選択の正しさが、何よりもうれしい収穫となった。
バックナインでの再加速とリーダーボードの確認
バックナインに入っても、桑木は攻めの姿勢を緩めなかった。「リーダーボードはずっと見ながらプレーしていて」と試合展開を正確に把握していた。通算7アンダーとした14番の時点では見られなかったが、15番の2打目を打つ前に16番のボードを確認。首位タイに並んでいることを知ると、167ydの2打目を5番アイアンでピン奥3.5mにつけた。それをしっかりと沈めて通算8アンダーとし、単独首位への躍進を自ら確実なものにした。
海外メジャーの経験で培った落ち着きと最終日の同組
ラスト18ホールは、申ジエと最終日最終組で初めて回る。プレーペースの遅さがしばしば指摘される百戦錬磨のベテランだが、桑木は「大丈夫です!」と力強く断言する。同組選手のペースに昔は飲み込まれていたが、8月に優勝したAIG女子オープンまでの海外メジャー経験で多くのことを学んできた。「昨年のKPMGではメッチャクチャ遅い人と回って…。景色を見たり雑談したりして、自分のペースを守ることを覚えましたから」と振り返る。
逃げ切りへ向けて世界を知る百戦錬磨のベテランとの一戦
それよりも「ジエさんは世界中で多くの経験を積んできた人。勉強になるし、楽しみです」と、桑木は前向きにとらえて最終日の逃げ切りシナリオを描く。国内メジャー2冠を懸けた運命の最終日は、世界を知るベテランとのラウンドを通じて、若き実力者の真価が試される一戦となる。