日本代表MF久保建英(ソシエダ)が前日2日夜の結婚発表から話題を切り替え、北中米W杯を制したスペイン代表の実力を分析した。10歳から14歳までの育成年代をスペインで過ごし、18歳だった2019年夏から7年以上にわたり同国でプレーする久保は、WEB・ゲキサカの報道において、選手層の厚さや戦術的背景について自身の見解を詳細に語っている。
模倣ではオリジナルを超えることができない構造的理由
日本代表が目指すべき姿について問われた久保は、「目指したい姿ではあるけど、そんな簡単にみんな目指していたらスペインが優勝していないと思う」と述べた。さらに、日本とスペインのサッカー文化やチーム戦術の違いに言及し、「似たようなことをやっていても、それを突き詰める側と真似する側ではいつまでも追いつけないと思いますね。何かを真似しているうちはオリジナルをコピーが超えることはないと思う」と、単なる模倣からの脱却の必要性を強調した。
日本サッカーが持つ独自の武器と成長曲線の角度
スペインと日本の差について、久保は「個人個人を見ているとやれそうな気もしなくもないけど、でも一つ一つのプレーの質はやっぱり高いし、プラス根付いてきたサッカー文化も違う」と分析する。一方で日本の強みとして「勤勉さであったり、一つのことに取り組む姿勢であったり、気持ちの話はあまり好きではないけど最後まで諦めないことであったり、一つ一つのプレーに全身全霊で臨むというのはほぼほぼどこの国にも負けないと思う」と評価した。その上で、「成長曲線という点では日本のほうが他の国よりも急なのかなと思う。もともとあった差がどれくらいのものかは僕にも分からないけど、目には見えていないかもしれないけど、少しずつ確実に差は縮めてきているのかなと思います」と現在の力量差を捉えている。
プロ選手になるための競争倍率と今後の展望
日本とスペインの間で実力差が生じる背景として、久保は競技人口やプロへの門戸の狭さについても触れている。「単純に入試とかで言ったら倍率が桁違いですよね。あっちでサッカー選手になるのと、こっちでサッカー選手になるのとでは」と語り、チームメートからの冗談交じりの言葉に対して以前は言い返せない時期もあったことを明かした。スペインサッカー界のトップレベルと日本の育成年代双方を知る立場から、日本だけの武器を見つける重要性を訴えつつ、「目には見えない何かもあると思うし、単純に選手の質でもまだまだ追いつけていないと思う。そこはチームとしても今後に期待したいし、僕ももっともっと成長したいなと思います」と今後の飛躍を見据えている。