2026年10月2日、東北から近畿にかけての公園や河川敷などで、強い毒性を持つ「オオシロカラカサタケ」とみられる白いキノコが相次いで発生していることが、朝日新聞などの報道で明らかになった。記録的な長雨の影響とみられ、各自治体や関係機関が誤食への警戒を呼びかけている。
各地の公園で相次ぐ白いキノコの群生
福島県いわき市では、同市中央台の大沢公園などでオオシロカラカサタケとみられるキノコの群生が確認されたと、福島民友新聞社が報じた。市公園緑地課によると、小名浜の別の公園でも同様のキノコを見かけたという通報が寄せられている。初夏から秋にかけて畑や庭園、公園などの芝生や草地に群生するとされるが、いわき市内ではこれまで確認されていなかった種類であるという。
また、国土交通省の京浜河川事務所(多摩川)や厚生労働省の食品安全情報、STVニュース北海道なども、各地での発生状況や注意喚起を発信している。オオシロカラカサタケは白くて見た目がきれいな特徴を持つため、食用キノコと誤認しやすい点が懸念されている。
犬の散歩における誤食リスクと注意点
この時期は、犬の散歩中にペットがキノコを口にしてしまうリスクが高まる。犬は散歩の際、好奇心から草やキノコの匂いを嗅いだり、口に入れたりすることがあるため、雨が続いた後に突如生えてくるキノコには特に注意が必要である。

万が一、犬がキノコを口にした可能性がある場合は、無症状であっても早めに動物病院を受診することが推奨される。自己判断で吐かせる行為は危険とされており、キノコの種類によって毒性や症状、治療法が異なるため、食べたキノコの写真を撮影し、残骸を持参することが診断の助けになる。
自治体による注意喚起と今後の対応
オオシロカラカサタケを人が食べた場合、嘔吐や下痢、腹痛などの激しい中毒症状を引き起こすことが分かっている。福島県いわき市などの自治体では、見かけた際に触らないよう周知を図るとともに、誤って触ったり口にして体調に異変を感じた場合は直ちに医療機関を受診するよう求めている。
公園や河川敷の管理者によるキノコの除去や注意看板の設置が進められているが、長雨がもたらした発生の勢いはしばらく続く可能性があり、散歩時の足元や愛犬の行動への細心の注意が求められている。