10月9日に日本公開された映画「バイオハザード」最新作が、全米で初週末興行収入ランキング1位を記録するヒットとなっています。ITmediaによると、この映画の成功は原作ゲームシリーズの販売にも波及しており、調査会社Alinea Analyticsのデータでは、公開後もSteam版やPS5版で販売本数が顕著に増加していることが明らかになりました。
全米で圧倒的な興行収入を記録
映画「バイオハザード」の最新作は、先行して公開されたアメリカで高い人気を集めています。ITmediaおよびYAHOO!ニュースによると、公開から3日間の興行収入は約6000万ドル(約95億円)に達しました。初週末の全米興行収入ランキングでは、2位の作品に対して5倍の差をつけて首位に立っています。日本国内でも10月9日から全国の映画館で上映が開始されました。
原作ゲームの販売本数が大幅に増加
映画のヒットは、原作であるゲームシリーズの市場にも影響を及ぼしています。調査会社Alinea Analyticsの分析によると、映画公開前に行われたセールにより「バイオハザードRE:2」などの販売本数はほぼ倍増しました。注目すべきは、セール期間終了後も好調が維持された点です。ITmediaおよびWacocaの報道によれば、セール分を除いてもSteam版で約11~14%、PS5版に至っては54~64%の販売増が確認されており、映画がゲームの購入意欲を強く刺激したことがうかがえます。
ゲームファンと新規層の両立を図る構成
本作は、原作ゲームの要素を随所に盛り込みつつ、シリーズ未経験者でも入りやすい物語構成を採用しています。ITmediaのレポートでは、ゲームに登場する小物や武器、画面構成などが再現されており、ファンであれば即座に気づく演出が散りばめられていると指摘されています。一方で、ストーリー自体はオリジナルであり、一般人の主人公がクリーチャーから逃げ惑うというシンプルな構造が、初めて触れる層にも受け入れられやすい要素となっているようです。
アトラクションのような体験とホラー演出
映画としての評価について、ITmediaは「アトラクションのような作品」と表現しています。主人公が銃の扱いに不慣れな一般人であるため、観客は共に逃げ惑うような緊張感を共有できる仕組みです。作中ではジャンプスケアやグロテスクな表現が多用されていますが、コメディーパートも豊富に含まれており、ホラー映画としての怖さを中和する役割を果たしています。このバランスの良さが、幅広い層を劇場に引き寄せている要因と言えそうです。

今後のゲームシリーズへの期待
今回の映画化は、ゲームシリーズへの関心を高める役割も果たしているようです。本作では事件の真相が詳細に語られないため、物語の背景を知るために原作ゲームを手に取る視聴者が増えていると推測されています。ITmediaは、ゲームの映画化における一つの成功モデルとして本作品を挙げています。上映時間は90分とコンパクトにまとめられており、ファンから新規層までが楽しめるエンターテインメント作品として、今後の動向が注目されます。