ポータルサイト「みんなの学校情報(大学版)」の口コミデータを基にした「就職・進学の評価が高い地方国立大学」ランキングで、滋賀大学や九州工業大学が上位に選出された。各キャンパスの在校生や卒業生からは、手厚い就職サポートや偏差値帯以上の就職実績を評価する声が寄せられている。
滋賀大学が誇る文理融合の学びと就職実績
滋賀県彦根市に本部を置く滋賀大学は、1949年に教育学部、経済学部、データサイエンス学部の3学部体制で発足した国立大学である。経済学部は「士魂商才」の精神を背景に持ち、全国最大規模を誇る。在校生や卒業生からは、「この偏差値帯では考えられない就職先に進めます」といった声が上がっており、某外資系金融やメガバンク、5大商社への進路が開けていることが示されている。また、2017年に新設されたデータサイエンス学部では、文理を問わず統計学や情報学を体系的に学べる環境が整っており、就職活動における強みとして機能しているとねとらぼが報じている。
九州工業大学が獲得したランキング第1位の理由
今回のランキングで第1位となった九州工業大学は、福岡県北九州市および飯塚市にキャンパスを置く国立大学法人である。1907年設立の明治専門学校を起源とし、工学部と情報工学部の2学部で実践的な技術者や研究者を育成している。ものづくり工房や学生プロジェクトなど、学生が主体となって取り組む実践重視の学習環境が評価されている。さらに、求人情報やインターンシップの検索システム「キャリタスUC」の導入など、大学全体で行われる幅広い就職支援体制が学生を支えていると、ねとらぼが伝えている。

東北大学が示す国内トップクラスの研究力と卓越した設備
一方、東大・京大以外の国立大学を対象とした「研究力が高いと思う国立大学」ランキングでは、宮城県仙台市青葉区に本部を置く東北大学が第1位に輝いた。1907年設立の東北帝国大学を前身とする同大学は、国内初の「国際卓越研究大学」に認定されている。最先端の省電力半導体開発や次世代放射光施設「ナノテラス」の活用など、世界標準の環境で研究に打ち込める点が強みであると、Yahoo!ニュースが報じている。
本当に強い大学ランキングが評価する4つの力
東洋経済オンラインの報道によれば、『週刊東洋経済』の「本当に強い大学ランキング」国立版では、受験偏差値では測れない大学の実力が算出されている。このランキングでは、学生に付加価値を与える教育・研究力、就職力、財務力、国際力の4つの力が重視されている。総合1位の東京大学は科研費や上場企業役員数で圧倒的な数値を示し、2位の京都大学はノーベル賞受賞者を多数輩出する高い研究力を誇るなど、各大学の定量データに基づいた実力が示されている。
国立大学における教育と研究の現在地
18歳人口が急減する日本において、国立大学は財務基盤の強化やガバナンスの維持という課題に向き合いながら、独自の教育・研究力を発信し続けている。地方国立大学が手厚い就職支援で実績を上げる一方で、帝国大学を起源とする大規模国立大学は世界水準の研究環境整備を進めており、大学選びの基準は偏差値だけに留まらない多様化を見せている。