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2025-12-25 10:00:00
- 2025年の「今年の言葉」は、仕事の将来に対する不安やAI、オンライン文化に不満を抱く世代の気持ちを反映している。
- ウェブサービスや辞書の企業は、「Fatigue(疲労)」「AIスロップ」「Rage bait(レイジベイト)」のような言葉を選出した。
- さらに、ディクショナリー・ドットコムは、今年の言葉として、初めてある数字を選んでいる。
2025年は、誰もがもううんざりしている。
多くの人が利用するウェブサービスや辞書が、2025年12月に「今年の言葉」を発表した。選ばれた言葉を見ると、先の見通しが立たない不安、心身の疲れ、そしてテクノロジーの世界に対する疑いの気持ちが、社会全体に広がっていることがはっきりと表れていることがわかる。
「2025年は、我々が自分が何者なのかを改めて考えさせられる出来事が多かった。その問いは、インターネットの世界でも、現実の生活の中でも避けて通れない」と、オックスフォード・ランゲージズ(Oxford Languages)の代表、キャスパー・グラスウォール(Casper Grathwohl)は述べている。
キャリアの初期段階にありながら失業状態から抜け出せない求職者が多いこと、話が前に進まないまま流れ続けるSNS、そしてAIの進化についていけずに苦しむ労働者。こうした状況を背景に、辞書を作る出版社や社会や流行の変化を分析する専門家たちが、「2025年という時代の空気をよく表している」と考える言葉を、以下にまとめて紹介していこう。
グラスドア:「Fatigue(疲労)」
求人情報を探すためのプラットフォーム、グラスドア(Glassdoor)によると、働く人々は疲れているという。
働いたことのある会社や面接を受けた会社について口コミを投稿できるグラスドアは、2025年にプラットフォーム全体で「fatigue」という言葉の使用回数が41%増加したことを受け、「fatigue」を2025年の言葉に選んだ。
グラスドアは、この言葉を選んだ理由として、何通も応募してもまったく結果につながらない就職活動に、求職者が強い不満を募らせていることを挙げている。また、AIの急速な台頭によって、働く人々が精神的に疲れ切っている状況も指摘している。
グラスドアが企業や組織で働いている人々に対して、「日々流れてくるニュースが、仕事中の気力を奪っていると感じるか」と質問したところ、78%が「そう思う」と答えた。さらに、採用も解雇もあまり行われない雇用が動きにくい状況で、仕事を失うことを恐れて今の職場で「ジョブ・ハグ」する人が増えている。その結果、仕事を探している人たちはますますフラストレーションがたまっていく。
やや皮肉を込めた注意喚起として、グラスドアは次のように書いている。
「確かに状況はもっと良くなる可能性はある。しかし同時に、今よりはるかに悪くなる可能性もある」
コリンズ辞典:「Vibe coding(バイブコーディング)」
「バイブコーディング」とは、著名なAI研究者、アンドレイ・カーパシー(Andrej Karpathy)が生み出した言葉である。この言葉は、人間が一からコードを書く代わりに、普段使う言葉でAIに指示を出してコードを書かせる手法を意味する。
コリンズ辞典(Collins Dictionary)は、「2025年に選ばれた言葉と候補となった言葉は、社会がこれまで以上にテクノロジー中心の世界へと傾いていることを示している」と述べている。
OpenAIが毎年発表している企業向けレポートによると、普段はエンジニアとして働いていない人々がプログラミングについてAIに質問するケースが1年間で36%も増えたという。アンスロピック(Anthropic)のような企業も、自社で開発したAIであるクロード(Claude)が、社内のチーム向けに書かれるプログラムのコードの約90%をすでに担っていると述べている。
オックスフォード辞典:「Rage bait(レイジ・ベイト)」
もし、インターネット上の投稿を見て強い怒りを感じ、その内容を思わず拡散したり、コメント欄で自分の怒りをぶつけずにはいられなくなった経験があるなら、それはオックスフォード辞典(Oxford Dictionary)が2025年の言葉に選んだ「レイジ・ベイト(怒りを煽る餌)」に触れていた可能性がある。
オックスフォード辞典は、直訳では「怒りを煽る餌」というこの言葉を、人をいら立たせたり挑発したりすることで怒りを意図的に引き起こし、アクセス数や反応を増やすことを目的としたオンライン上のコンテンツだと定義している。
オックスフォード辞典のデータによると、「Rage Bait」という言葉の使用回数は、前年と比べて2025年には3倍に増えているという。これは、人々が注意をどのように向け、またどのように引きつけようとしているのかという点について、より深い変化が起きていることを示唆している。
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