北海道名寄市で、植え付け直後のジャガイモ畑に5頭のシカの群れが侵入し、畑を踏み荒らす様子を収めた動画がThreadsで話題となっています。投稿者の農家・Keita Yoshidaさんが絶望を露わにしたこの動画は、2.6万件のいいねを集め、農業被害の切実さと投稿者のユーモアが共感を呼びました。
名寄市のジャガイモ畑を襲ったシカの群れ
北海道名寄市で農業を営むKeita Yoshidaさん(@mojablo8585)が、自身のThreadsアカウントに投稿した動画が注目を集めています。動画には、植え付けを終えたばかりのジャガイモ畑に、5頭のシカの群れが突進してくる様子が記録されていました。吉田さんはこの日、朝からジャガイモの植え付け作業に従事しており、一通りの作業を終えて休憩をとっていた最中に被害に遭いました。当初、シカは畑の遠方にいたため、吉田さんは職場の仲間を笑わせようとアテレコをしながら撮影を始めたといいます。しかし、事態は急変しました。
「そこはダメよ」切実な叫びがSNSで反響
撮影中にシカの群れが突如方向転換し、畑内へ侵入しました。吉田さんは動画の中で「そこはダメよ」「こっち来んな」と声を上げ、植えたばかりのジャガイモを踏み荒らされると「やめて!そこはもう植えてんのよ!」と悲痛な叫び声を上げています。動画の終盤、トラクターのそばをうなだれて歩く姿とともに「つらい」と漏らした一言が、農家の苦境を物語っています。この投稿に対し、SNS上では「大変なのは分かるけど何回見ても笑える」「切実な叫びと知りながら夜中に大爆笑してしまいました」といった反応が寄せられ、2.6万件を超えるいいねが付きました。
農業被害と笑いが交差する投稿の意図
吉田さんによると、シカが最初に侵入したエリアはまだ植え付け前だったため、撮影当初は余裕があったといいます。しかし、植え付けを終えた場所を踏まれた瞬間は「もう絶望しかありませんでした」と振り返りました。植えた直後のジャガイモを踏まれることは、その後の発芽や生育に直接的な悪影響を及ぼします。それでも、自身の「心の声がダダ漏れ」になった動画が多くの人に受け入れられたことについて、吉田さんは以下のように語りました。

「自分たちは大変だけど、北海道の農業ってこんな感じだよーって知れ渡ってうれしい。普段から農業の投稿をしていて、よかったと思います」
シカ騒動を笑い話に変える農家の姿勢
コメント欄には「今日嫌なことがあったけど、この動画で大笑いして救われました」といった感謝の声も届いており、吉田さんは「皆さんに喜んでもらえたので、今回の鹿騒動はもう笑い話です」と前向きな姿勢を見せています。農業という厳しい現場の現実を、ユーモアを交えて発信することで、視聴者との間に新たなつながりが生まれています。北海道の農家が直面する野生動物による被害は深刻ですが、今回の投稿は、その過酷な日常の一端を多くの人が知るきっかけとなりました。今後も吉田さんは、日々の農業の様子をSNSを通じて発信し続けるとみられます。