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億万長者は慈善事業に寄付して相続税を回避し、子どもたちにより多くのお金を残す | Business Insider Japan

ビューストック/ゲッティイメージズ 富裕層が慈善事業に寄付するとき、彼らはその対価として最も得をする方法を見つける。「Americans for Tax Fairness(アメリカ人は税の公平性を求める)」によれば、ウォルマート(Walmart)の相続人である億万長者のウォルトン(Walton)夫妻は、公益先行信託(CLT)という戦術を使って、少なくとも30億ドル(約4500億円、1ドル=150円換算)の相続税を節約したという。 公益先行信託(Charitable Lead Trust:CLT)では、信託に資金を提供する人(譲与者)が、信託期間中に毎年の支払いを受ける1つまたは複数の慈善事業を選ぶ。信託が満期になったときに残っているものはすべて、譲与者が選んだ残余受益者(通常はその子ども)に渡る。ジャクリーン・ケネディ・オナシス(Jacqueline Kennedy Onassis)氏は、24年後に満期を迎えるCLTを孫たちのために遺言に盛り込んだ。 しかるべき弁護士がいれば、裕福な顧客はCLTを利用して相続税や所得税を大幅に節税することができる。信託内の資産が、アメリカ内国歳入庁(IRS)が設定した金利よりも高い割合で上昇した場合、受益者は最終的により大きな財産を手にすることさえある。 ウォルトン家の広報担当者は以前、ファミリーによるCLTの利用を擁護していた。2013年、ランス・モーガン(Lance Morgan)氏はブルームバーグ(Bloomberg)に対し、こう語っている。 「ウォルトン家が採用している慈善活動や相続の計画は、広く利用可能で一般的に使われているものです」 ウィザーズワールドワイド(Withersworldwide)のパートナーであるエド・レン(Ed Renn)氏も、Business Insiderに次のように語っている。 「多くのクライアントは、CLTが慈善活動への欲求を満たし、同時に利益を得る方法であると考えています」 CLTを選択するレン氏のクライアントの多くは、最近キャッシュアウトした事業主や、予期せぬ利益を得たプライベートエクイティファンドやヘッジファンドの顧客で、巨額の所得税控除を望む人たちだ。CLTは、公に慈善活動を行いながら、秘密裏に富を移転するためにも利用できる。 「弁護士が、愛人のための計画や、配偶者が知らない子どものための計画などに、こうしたものを使っているのを知っています。ある程度は、受益者が誰なのかを隠すことができる方法です」(レン氏) ダン・グリフィス(Dan Griffith)弁護士によれば、金利の上昇により、CLTでは満足のいく残余財産を得ることが難しくなっているため、節税だけが目的のクライアントはCLTに手を出すべきではないという。 ハンティントン・プライベート・バンク(Huntington Private Bank)の資産戦略ディレクターであるグリフィス氏は、「慈善活動に熱心でない人や、現在すでにかなりの額を慈善事業に寄付している人には、公益先行信託は向かないだろう」と語る。 CLTにはどんな種類がある? CLTにはさまざまものがある。ほとんどのクライアントは、信託開始時に定めた一定割合を毎年支払う、公益先行年金信託(CLAT)を選ぶ。ウォルトン夫妻とオナシス氏はどちらもCLATを選択した。 2018年6月1日、アーカンソー州フェイエットビルで開催されたウォルマートの年次株主総会のイベントでスピーチするウォルマートの相続人、(左から)ロブ、アリス、ジムのウォルトン一族。 リック・T・ウィルキング/ゲッティイメージズ バンク・オブ・アメリカ・プライベート・バンク(Bank of America Private Bank)で信託・相続・税務ソリューションを担当するジェニファー・ガルヴァーニャ(Jennifer Galvagna)氏は次のように話す。 「CLATの場合、ドル建てで支出する金額を約束することになります。つまり、突然市場が暴落した場合、過去数十年にわたりそのようなことが何度か繰り返されていますが、その金額を支払うのです。つまり、残余受益者に届く前に、信託が枯渇する可能性もあります」 残余財産を確実に相続させるために、譲与者はCLATの代わりに公益先行ユニトラスト(CLUT)を選択することもできる。どちらのタイプも資産の一定割合を慈善事業に支払うが、CLUTは信託当初の金額ではなく、払い出し時の公正市場価値を用いる。つまり、CLUTは枯渇することはないが、資産の運用が予想を上回れば、慈善団体はより多額の支払いを受け、受益者の利益は減少することになる。 CLTの仕組み…

億万長者は慈善事業に寄付して相続税を回避し、子どもたちにより多くのお金を残す | Business Insider Japan

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2024-02-01 21:30:00

ビューストック/ゲッティイメージズ

富裕層が慈善事業に寄付するとき、彼らはその対価として最も得をする方法を見つける。「Americans for Tax Fairness(アメリカ人は税の公平性を求める)」によれば、ウォルマート(Walmart)の相続人である億万長者のウォルトン(Walton)夫妻は、公益先行信託(CLT)という戦術を使って、少なくとも30億ドル(約4500億円、1ドル=150円換算)の相続税を節約したという。

公益先行信託(Charitable Lead Trust:CLT)では、信託に資金を提供する人(譲与者)が、信託期間中に毎年の支払いを受ける1つまたは複数の慈善事業を選ぶ。信託が満期になったときに残っているものはすべて、譲与者が選んだ残余受益者(通常はその子ども)に渡る。ジャクリーン・ケネディ・オナシス(Jacqueline Kennedy Onassis)氏は、24年後に満期を迎えるCLTを孫たちのために遺言に盛り込んだ。

しかるべき弁護士がいれば、裕福な顧客はCLTを利用して相続税や所得税を大幅に節税することができる。信託内の資産が、アメリカ内国歳入庁(IRS)が設定した金利よりも高い割合で上昇した場合、受益者は最終的により大きな財産を手にすることさえある。

ウォルトン家の広報担当者は以前、ファミリーによるCLTの利用を擁護していた。2013年、ランス・モーガン(Lance Morgan)氏はブルームバーグ(Bloomberg)に対し、こう語っている

「ウォルトン家が採用している慈善活動や相続の計画は、広く利用可能で一般的に使われているものです」

ウィザーズワールドワイド(Withersworldwide)のパートナーであるエド・レン(Ed Renn)氏も、Business Insiderに次のように語っている。

「多くのクライアントは、CLTが慈善活動への欲求を満たし、同時に利益を得る方法であると考えています」

CLTを選択するレン氏のクライアントの多くは、最近キャッシュアウトした事業主や、予期せぬ利益を得たプライベートエクイティファンドやヘッジファンドの顧客で、巨額の所得税控除を望む人たちだ。CLTは、公に慈善活動を行いながら、秘密裏に富を移転するためにも利用できる。

「弁護士が、愛人のための計画や、配偶者が知らない子どものための計画などに、こうしたものを使っているのを知っています。ある程度は、受益者が誰なのかを隠すことができる方法です」(レン氏)

ダン・グリフィス(Dan Griffith)弁護士によれば、金利の上昇により、CLTでは満足のいく残余財産を得ることが難しくなっているため、節税だけが目的のクライアントはCLTに手を出すべきではないという。

ハンティントン・プライベート・バンク(Huntington Private Bank)の資産戦略ディレクターであるグリフィス氏は、「慈善活動に熱心でない人や、現在すでにかなりの額を慈善事業に寄付している人には、公益先行信託は向かないだろう」と語る。

CLTにはどんな種類がある?

CLTにはさまざまものがある。ほとんどのクライアントは、信託開始時に定めた一定割合を毎年支払う、公益先行年金信託(CLAT)を選ぶ。ウォルトン夫妻とオナシス氏はどちらもCLATを選択した。

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2018年6月1日、アーカンソー州フェイエットビルで開催されたウォルマートの年次株主総会のイベントでスピーチするウォルマートの相続人、(左から)ロブ、アリス、ジムのウォルトン一族。

リック・T・ウィルキング/ゲッティイメージズ

バンク・オブ・アメリカ・プライベート・バンク(Bank of America Private Bank)で信託・相続・税務ソリューションを担当するジェニファー・ガルヴァーニャ(Jennifer Galvagna)氏は次のように話す。

「CLATの場合、ドル建てで支出する金額を約束することになります。つまり、突然市場が暴落した場合、過去数十年にわたりそのようなことが何度か繰り返されていますが、その金額を支払うのです。つまり、残余受益者に届く前に、信託が枯渇する可能性もあります」

残余財産を確実に相続させるために、譲与者はCLATの代わりに公益先行ユニトラスト(CLUT)を選択することもできる。どちらのタイプも資産の一定割合を慈善事業に支払うが、CLUTは信託当初の金額ではなく、払い出し時の公正市場価値を用いる。つまり、CLUTは枯渇することはないが、資産の運用が予想を上回れば、慈善団体はより多額の支払いを受け、受益者の利益は減少することになる。

#億万長者は慈善事業に寄付して相続税を回避し子どもたちにより多くのお金を残す #Business #Insider #Japan

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