日本語版
最新ニュース
日本

ハリケーン・ロウェルがハワイ諸島西部に接近、カウアイ島などで停電や暴風雨の被害

2026年9月8日、勢力をやや弱めたもののカテゴリー2の大型ハリケーン「ロウェル」がハワイ諸島西部に接近・通過しました。カウアイ郡やオアフ島では猛烈な雨や暴風、高波が予想され、州当局は公共施設の閉鎖や住民への安全確保を強く呼びかけています。…

ハリケーン・ロウェルがハワイ諸島西部に接近、カウアイ島などで停電や暴風雨の被害

2026年9月8日、勢力をやや弱めたもののカテゴリー2の大型ハリケーン「ロウェル」がハワイ諸島西部に接近・通過しました。カウアイ郡やオアフ島では猛烈な雨や暴風、高波が予想され、州当局は公共施設の閉鎖や住民への安全確保を強く呼びかけています。

接近するハリケーン・ロウェルの現状と被害

国立ハリケーンセンターによると、火曜日の早朝時点でロウェルの最大持続風速は時速105マイル(約169km)を記録しました。これは、主要なカテゴリー3の嵐からいくらか弱まった状態です。現地時間火曜日の午前2時の最新報では、ロウェルはカウアイ郡の郡庁所在地であるリフエから北西に110マイル、ホノルルから西北西に215マイルの地点に位置し、時速18マイルで北上していました。ハリケーン級の風は中心から最大70マイルまで及んでいます。

この影響で、カウアイ島とニイハウ島を含むカウアイ郡にはハリケーン警報が発令され、オアフ島には熱帯風暴警報が適用されています。さらに、約583,000平方マイルの海域をカバーし、ハワイの10の島々を含む広大なパパハナウムオクアケア海洋国立モニュメントの大部分も警報の対象地域に含まれています。

嵐の直撃を受けているカウアイ島では、既に激しい雨風が吹き荒れており、島内の広範囲で数万戸の住宅や事業所が停電に見舞われています。ハワイ緊急事態管理庁(HEMA)は、月曜夜遅く、カウアイ郡とオアフ島において状況が「非常に危険(very hazardous)」であるとし、両地域の住民に夜間の屋内待機(shelter in place)を呼びかけました。

ジョシュ・グリーン知事による緊急措置と島民への避難呼びかけ

危険な気象条件の接近を受け、ハワイ州のジョシュ・グリーン知事は、西端に位置するカウアイ島、ニイハウ島、そしてオアフ島を対象に、9月8日火曜日の公立学校および州・郡の官公庁の閉鎖を決定しました。この閉鎖措置にはコミュニティカレッジや裁判所も含まれています。

カウアイ緊急事態管理庁は月曜夜の声明で、「カウアイ島の公立学校、カウアイ郡事務所、およびカウアイ島のハワイ州事務所は9月8日火曜日に閉鎖されます」と発表しました。グリーン知事は声明の中で、「カウアイ郡はハリケーン・ロウェルに対して最も脆弱であり、人々の安全について妥協はしません」と述べています。

Watch: Hurricane Lowell Pounds Hawaii With Intense Wind, Rain And Flooding

知事はさらに、カウアイ郡の住民に向けて自宅待機と不要不急の外出を控えるよう強く要請しています。「事務所、学校、裁判所を閉鎖することで、危険な状況下で人々が道路に出るのを防ぎ、緊急隊員がコミュニティの保護に集中できるようになります。私はカウアイ郡のすべての人々に対し、屋内に留まり、不要な旅行を避け、すべての公式な緊急指示に従うよう強く促します」と述べており、海岸線への接近や冠水道路の走行を絶対に避けるよう警告しています。

また、当局は海岸沿いや低地に住む人々に対し、避難の準備を整えるよう求めています。HEMAは、カウアイ郡では最大時速74マイル、オアフ島では最大時速40マイルの突風が月曜日から火曜日にかけて吹く可能性があるとしています。

各島で警戒される記録的な大雨と竜巻の脅威

ハリケーンの接近に伴い、ハワイ諸島全域で激しい降雨と命に関わる気象現象が警戒されています。国立ハリケーンセンターによれば、カウアイ島では追加で4から8インチ(または6から10インチ)の降雨が予想され、最大で24インチ(約60センチメートル)に達する雨量がもたらされる可能性があります。既に一部の地域では1フィート以上の雨が降っています。

ハリケーン・ロウェルがハワイ諸島西部に接近、カウアイ島などで停電や暴風雨の被害
Photo: NBC News

ハワイ島(ビッグアイランド)でも、追加で3から8インチ(または4から8インチ)の雨が予想され、局地的に最大12インチ(約30センチメートル)に達する恐れがあります。また、オアフ島とマウイ島でも局地的に最大10インチ(約25センチメートル)の降雨が予想されています。これらの降雨は、特にカウアイ郡とハワイ島の一部で、深刻な鉄砲水や土砂崩れを引き起こす可能性があります。

ハリケーン・ロウェルがハワイ諸島西部に接近、カウアイ島などで停電や暴風雨の被害
Photo: Yahoo

さらに、国立ハリケーンセンターは、カウアイ島とニイハウ島およびその周辺海域において、月曜日の午後から夜にかけて「いくつかの竜巻」が発生する可能性があると警告しました。CBSホノルル系列のKGMB-TVは、ニイハウ島とカウアイ島および周辺海域に対し、午前4時まで竜巻およびウォータースパウト(水上竜巻)の注意報が出ていると報じています。また、カウアイ、ニイハウ、オアフの露出した南岸および西岸では、極めて危険な波が打ち寄せる可能性があり、波の高さは20フィートから30フィートに達すると予想されています。

過去の甚大な被害の記憶と住民の備え

今回の脅威は、地元住民に過去の辛い記憶を呼び起こしています。カウアイ島の長年の居住者であるサンデイ・アランは、娘の誕生日のために借りた海岸沿いの家で、押し寄せる高波と大雨に直面しました。「飛んでいきそうなものはすべて守ろうとしています」と語る彼女にとって、今回の嵐は1992年に地域を壊滅させたハリケーン「イニキ」を思い起こさせるものとなっています。

RIGHT NOW: Hurricane Lowell passes just west of Hawaii's remote island of Niihau
執筆者について: nipponese

Nipponese News編集部は、国内外のニュースを日本語で分かりやすくお届けします。