ロサンゼルス・ドジャースがワールドシリーズ3連覇に向けたポストシーズンに突入する中、去就が注目されるタリク・スクバル投手を巡り、巨額の資金力を誇るメッツとの争奪戦が浮上している。今季終了後にフリーエージェントとなる左腕には、最大5億ドルの超高額オファーが予想されている。
ドジャースの山本投手を上回る最大5億ドルの巨額オファー
昨季まで2年連続でサイ・ヤング賞に輝いたタリク・スクバルは、8月にタイガースからトレードで電撃加入した。ドジャース移籍後も安定した投球を続け、今季終了後にはフリーエージェントとなるため、市場での超高額な争奪戦が確実視されている。米国の報道によると、その契約規模は投手最高額であるドジャースの山本由伸が記録した12年総額3億2500万ドル(当時約465億円)を大きく上回り、最大で5億ドル(約790億円)に達する可能性があると東京スポーツの報道で伝えられている。
マネーゲームの対抗馬として浮上するメッツの存在
資金力豊富なドジャースの得意分野であるマネーゲームにおいて、対抗馬として有力視されているのが金満球団のメッツである。メッツは2024年オフにフアン・ソトを史上最高額となる15年総額7億6500万ドル(約1147億円)で獲得した実績を持つ。スクバル自身はプロ入りしたタイガースからドジャースへと移籍した経緯があり、実働3か月で再び新天地へ移る状況は考えにくいと指摘されているが、豊富な資金力を持つ球団同士の動向から目が離せない状況となっている。
オーナーシップを巡る論争とドジャース側のちゅうちょ
米スポーツ専門局「ESPN」のカイリー・マクダニエル記者は、業界関係者の多くがドジャースとメッツの本格的な獲得競争を予想していると分析している。一方で、ドジャースは球団のオーナーシップを巡る論争を抱えており、若干のちゅうちょが見られるという。新たな労使協定では年俸上限を設けるサラリーキャップ制度の導入議論が進められており、いかに資金力のあるドジャースであっても支出には限界があるのではないかとの見立てが示されている。
メッツがスクバル獲得へ向けて迎える有利なチーム事情
米メディア「スポーティング・ニュース」は、ドジャースが抱える球場外の問題や法外な年俸総額の大きさが、今オフのフリーエージェント市場でメッツにスクバル獲得の道を開く可能性があると伝えている。メッツでは有望で安価な若手ルーキーたちが活躍を見せており、今オフには年俸枠に余裕が生じる状況にある。同メディアは、スクバルに巨額の資金を投じることは決して悪い判断ではないと論じている。
ドジャースが抱えるこれまでの大型補強のツケ
ドジャースはこれまでも巨額の資金を投入し、大物スター選手を次々と獲得してきた歴史がある。しかし、これまでの大型補強のツケが今回のスクバル争奪戦に影を落とすことになるとすれば、球団運営においては皮肉な展開と言わざるを得ない。ポストシーズンを戦いながら、水面下では来季に向けた激しいマネーゲームの準備が着々と進められている。