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トランプ大統領がカナダへ関税強化を表明、テック株下落でNvidiaなどが売られる

この関税の脅威に対し、カナダのマーク・カーニー首相は即座に反発の姿勢を見せている。カナダ側は、米国の鉄鋼、電子機器、その他の製品に対し、「ドル・フォー・ドル(同額の)」の報復関税を課す方針を決定した。この対抗措置は、2026年9月8日から施行される予定である。…

トランプ大統領がカナダ産自動車や鉄鋼に50%関税を予告、カナダ側は報復表明

トランプ大統領によるカナダへの関税強化と市場への影響

この関税の脅威に対し、カナダのマーク・カーニー首相は即座に反発の姿勢を見せている。カナダ側は、米国の鉄鋼、電子機器、その他の製品に対し、「ドル・フォー・ドル(同額の)」の報復関税を課す方針を決定した。この対抗措置は、2026年9月8日から施行される予定である。

市場の反応とテック株の売り

関税を巡る緊張と、イランを孤立させるための「経済的Dデー」制裁を含むワシントンからの複数の経済政策が投資家心理に影響を与えている。月曜日の取引では、ナスダック総合指数が下落し、特にテクノロジーセクターは1.6%のマイナスとなった。個別銘柄では、Nvidiaが3%下落したほか、Seagate、SanDisk、Micronがいずれも約6%下落した。一方で、Expediaが5.5%、Visaが3%、Walmartが2.7%上昇するなど、セクター間での明暗が分かれた。カナダドル(CAD)は、新たな関税発表を受けてG10通貨の中で最大の下げ幅を記録した。

スコット・ベサント財務長官の債券戦略

スコット・ベサント財務長官は、「債券自警団(bond vigilantes)」との戦いを強化している。CNBCの報道によれば、ベサント氏の戦略の一部として、財務省一般口座(TGA)の現金を利用し、短期債の発行ではなく長期債の買い入れを行う案が浮上している。この動きを受けて、30年債利回りは5ベーシスポイント(bps)低下し、イールドカーブはフラット化した。

しかし、この戦略には懐疑的な見方もある。ベサント氏が先週「財務省のツイスト(Treasury Twist)」と呼んだこの手法について、専門家からは「短期債の発行に大きく依存しつつ、同時にロールオーバー・リスクを軽減するために手元の現金を減らすことは、直感に反する危険な提案に見える」との指摘がある。さらに、ベサント氏による最近の外国為替および債券市場への介入は投資家を不安にさせており、同氏が掲げる「赤字削減と債券利回りの低下」という目標に対しては、達成が危ぶまれる状況にある。

ジャクソンホール会合を控えたFRBの課題

金融市場の注目は、カンザスシティ連邦準備銀行が主催する年次ジャクソンホール・シンポジウムに集まっている。金曜日には、ケビン・ウォーシュFRB議長が基調講演を行う予定である。就任から3ヶ月が経過したウォーシュ議長に対し、市場は「インフレをどのように目標値に戻すのか」「2%のインフレ目標にどれほどコミットしているのか」「トランプ大統領の利下げ要求に抵抗するのか」といった問いを突きつけている。

U.S. Treasury Secretary Scott Bessent speaks during a press conference to outline further sanctions against Iran, at the
Photo: Reuters
トランプ大統領がカナダへ関税強化を表明、テック株下落でNvidiaなどが売られる
Photo: Investors

ウォーシュ議長の課題は、ベサント財務長官の政策によって複雑化している。財務省が長期債の買い入れを一時的に拡大し、利回りを下げてGDPを押し上げようとする試みは、インフレを助長する可能性がある。インフレはすでに5年以上にわたって目標を上回っており、利回りを「有用なシグナル」と見るFRBと、利回りを積極的に下げようとする財務省との間には矛盾が生じている。市場は、これらの政策的乖離を調整する明確なコミュニケーションを求めている。

執筆者について: nipponese

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