1710835608
2024-03-18 21:45:00
同氏によれば、この先の反発につながるカタリスト(相場を動かすイベントや好材料)はいくつもある。
その最たるものが(一見逆説的だが)EV業界の停滞で、他社の苦境が(最大手の)テスラを再び脚光を浴びる舞台へと押し戻すことになるとネルソン氏は分析する。
「北米と欧州という見る目のない市場で競売に出されている最高の住宅物件、当社はそんなふうにテスラを評価しています」
電動ピックアップトラック「F150 Lightning(ライトニング)」の生産目標を半減、建設中の車載電池工場の生産能力縮小を発表したフォード(Ford)をはじめ、米国の大手自動車メーカーがEV需要の鈍化を想定して経営の舵を切る中、小規模な新興メーカーは軒並み存亡の危機に瀕している。
高級電動SUV(多目的スポーツ車)「Ocean(オーシャン)」を発表して世界中で話題を呼んだ新興のフィスカー(Fisker)は、2023年に大きく売上高を伸ばしながらも、北米における需要の落ち込みにより販売不振に陥り、破産申請を検討中と報じられている(米ウォール・ストリート・ジャーナル、3月13日付)。
EV販売台数の鈍化は業界全体に及んでおり、テスラも直近2023年第4四半期(10〜12月)決算では売上高が市場予想を大きく下回るなど苦戦し、中国を中心に需要喚起のための値下げを実施している。
しかしネルソン氏によれば、テスラはEVセクターにのしかかる重圧を耐え切る十分な態勢を整えており、今後数年間について言えば、大手自動車メーカーやスタートアップら競合が脱落していく中でむしろ市場シェアを拡大できるという。
「テスラは年間販売台数を約2000万台まで積み上げる計画を策定しており、それが実現した暁(あかつき)には、現在首位のトヨタ自動車をはるかに凌ぐ世界最大の自動車メーカーが誕生することになります。
そして、仮にその目標台数に届かなかった場合でも、異なるシナリオを経てテスラが世界最大の座を奪取する展開があり得ると当社は考えています」
同氏は先述の番組で、テスラが290億ドルという潤沢なキャッシュを抱えていること、3万ドルを切る廉価版『モデル2』の生産開始を控えていることを好材料として挙げた一方、最大手BYD(比亜迪)をはじめとする中国のEVメーカーとの競争激化をマイナス材料と指摘した。
ネルソン氏のスタンスは、EV業界への興味を失いつつある投資関係者のそれと対照的だ。
米銀大手ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo)は、3月13日付の顧客向けレポートでテスラの目標株価を従来の200ドルから125ドルまで一気に引き下げた。
また、テスラの株主として知られる米資産運用会社ガーバーカワサキ(GerberKawasaki)のロス・ガーバー最高経営責任者(CEO)は、テスラを率いるイーロン・マスク氏のソーシャルメディア上での振る舞いについて、同社にとってプラスにならないと苦言を呈する。
テスラの株価低迷について分析を語るロス・ガーバー氏(1:15頃から)。
シュワブネットワーク公式YouTubeチャンネル
※本記事は取材対象者の知識と経験に基づいて投資の選定ポイントをまとめたものですが、事例として取り上げたいかなる金融商品の売買をも勧めるものではありません。本記事に記載した情報や意見によって読者に発生した損害や損失については、筆者、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。
#テスラ株価は回復へ68上昇するCFRAリサーチ最新分析EV競合の脱落でむしろシェア拡大 #Business #Insider #Japan

